カメラを持ってきなさい   服部美恵子

カメラを持ってきなさい
服部美恵子さんの「『天使の写真』の体験を通して」からの抜粋
        時代の常識が切り替わるとき、というのはあるものです。
後になって、「ああ、あのときがそうだったんだな」とわかるときもあれば、気がついてみれば、いつの間にかすっかり“常識”が変わっていた、というようなこともあるかもしれません。
ヴィッキーさんが「水を分けなさい」という内なる声を聴いたように、服部さんは「カメラを持ってきなさい」という内なる声を聴いたんですね。
そういう声を聴いて、その声に従おうとする受容力のある方が現れるとき、そこに語りかける声も現れるのでしょうか。
語りかけようとする気運が高まるとき、それを受け取るための器が用意される、そう言っても同じことだと思いますが。
そして素直にその言葉に応えてカメラを持ち出したとき、天使は姿を現したんでしょうね。
服部美恵子さんの「『天使の写真』の体験を通して」から抜粋して、ご紹介します。
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カメラを持ってきなさい
1995年夏、夕方、喜びのエネルギーに感動して全身の細胞がふるえました。 外に飛び出したら、すばらしい朱に染まった空の景色です。 涙がこぼれました。
「私はここに生きてる」・・生きていることに対して力強く感謝する気持ちが沸き上がってきました。そんな状態が1週間続き夕焼けを見つめていると、
「今日が最後ですよ」「キリストである」
という音色が頭の中で鐘のように響き、さらに
カメラを持ってきなさい」と続きました。
空に向かって「待っててね」と叫び、あわただしくカメラを取り無我夢中でシャッターをきりました。 その時、一瞬にして新しい雲がファインダーの中に登場しました。 最初の写真、タイトルは『キリスト』。 その後夢に、眩しく美しい人が現れて、ずいぶん長く語り合いました。
「空のメッセージを受け取って、私たちが共に歩んでいることを忘れないで欲しい」
リアルな体験後、存在たちの世界に意識すれば自由に入っていくことになりました。
9ヶ月過ぎて再び予感と共に庭に出て、流れるままにカメラを持ちファインダーを空に向けました。頭上で雲が一瞬にして形を創りました。 シャッター音と共に歌声を聞くことになりました。
「天使・・・新しい時代の幕が開きます」。
そのまま連日いろんなエネルギーを写す機会に恵まれて、私にとっては最高の遊びを見つけたようなものでした。 エネルギーがピークに達した瞬間を捕らえることだけが楽しかったので、撮影後の数本のフィルムは長い間置き忘れることに。
当時出会ったチャネラーが「世の中に知らせるための写真があるはず。 その写真は目にした人を新しい時代に合わせ意識の変革を促し、加速していく役目を持っている」とメッセージを伝えてくれました。 フィルムの存在を思い出して、急いで現像してみてビックリしました。 家族の写真と共に現れた写真は、宝石のようにきらめいて輝いていたのですから。 空で見たときのように再現しようと拡大して、毎晩、感動して眺める日々でした。 毎日心が軽くなっていくのを感じます。 この写真たちが影響をおよぼしていくことが見えてきて、私の領域をはるかに越えたところで流れているエネルギーを、手に取るように感じ、さらに確信を得たものです。

               『リビング・エナジー』Vol.5(p60-61) ——————————————————————–
なるほどねぇ……。
写真を撮った後には、夢に「眩しく美しい人」が現れたんですねぇ。
「私たちが共に歩んでいることを忘れないで欲しい」……。
服部さんにとっては、大人になってから出会った純粋な遊びの瞬間だったのかもしれませんね。
pari 記
     
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