ポマンダー リチャード レヴィントン
年のはじめ数日があまりにも速くすぎるのには、いつも驚かされます。
お正月になったと思ったら、もう1月も三分の一が終わってしまったんですねぇ。
現れの世界はいつも、あっという間に次の場面になっています。
でもそのひとつひとつの場面に、かならずしも一喜一憂しつづける必要もなさそうです。
その現れの世界のなかにいるこの身体の自分も含めて、すべてを見ている自分はいつも変わらずにいるわけですから。
たぶん、この身体が崩壊しても、その自分は少しも変わらずに存在しているんでしょうね。
そう思うと、何ひとつ気にする必要などないような。(^^;)
さて、今から二十年以上前のロンドンでホメオパスの診療所を訪れたことから、オーラソーマに縁ができたリチャード・レヴィントンさんに、マイク・ブースは今度は液体の入った小さなプラスチックの容器を手渡しました。
それはどうやら、心の内側に影響する液体らしいのです。
イギリスには匂い袋の伝統があったのですが、その伝統はいったん途絶えていたようです。
「オーラソーマ」は、その伝統を今度はより実質的な形で復活させたんですね。
それも、歴史上とても重大な惨害の時期に……。
レヴィントンさんの説明で見てみましょうか。
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ポマンダー
ブースは次に、私にダークグリーンの液体の入った小さなプラスティックの容器を私に手渡した。
「心身の内側に影響をおよぼすためにこれを試してみてください」と、くすくすわらいながら彼は言った。
これはオーラソーマの14本のポマンダーの一つで、オーラを完全に保護するためのものであり、その同じ色調の中に49種類の異なったハーブから作られた、香りのある抽出液である。 ヴィッキー・ウォールはこれらのポマンダーを1984年の初めのチェルノヴイリの原発事故に対応して開発した。 その事故によって世界の環境は放射能で汚染され、それは特に人間のエーテル体のオーラに有害である。
私はそのグリーンのポマンダーを三滴手のひらにたらし、手を合わせてこすり、その強い香りを吸い込んだ。 私はグリーンのクリスタルが私のオーラを通リ抜けていくような感じでそれがさわやかに広がっていくのを感じた。 ポマンダーはエーテル体から肉体へとエネルギーをもたらしていくものなのだと、ブースは私に言った。
香りのポマンダーは、芳香植物をミックスした袋を身体の有害なにおいや伝染病を避けるために身につけるものだが、十七世紀、エリザベスの時代に、とりわけ黒死病の流行した時期に人気があった。 裁判官の間で一般に用いられたのは裁判官の花束というもので、ハーブとエッセンシャルオイルのポプリを裁判官の机の上にお香のように置いた。
「これは裁判官の判断を助けるための甘い香りをただよわせ、身体を洗っていない罪人の悪臭を防ぐためのものでした」とブースは言う。
もともとポマンダーというのはエーテルの空気清浄のようなものだったのだ。
我々の時代においては、エーテル体は、オーラの汚染、そして、麻薬、生命力のない食物、環境汚染、騒音、不調和な音楽、電磁波の放射、テレビ、広告、さらには他の人々からのネガティヴな思考などの「がらくたのエネルギー」によって、危険にさらされている。 だから、さまざまなポマンダーがクライアントのカラーコードの必要性に応じて選ばれ、そうすることでオーラを回復し、強化し、保護するのである。 そして同時に自分で選んだオイルを身体の部分に塗ることで、相互に補いつつ効果を高めているのである。
『リビング・エナジー』Vol.1(p16) ——————————————————————–
なるほど……。
「身体を洗っていない罪人の悪臭を防ぐためのもの」と聞くと、なんとなく中世の歴史物の映画の場面にでも入ったような感じになりますね。
「エーテルの空気清浄のようなもの」とは、さすがはジャーナリスト、上手いこと言うもんですね。
pari 記
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