直観的知性を発見することは容易

直観的知性を発見することは容易  
「直観的知性の目覚め」から   黒田コマラ
        このところ、日本での『悟りのシンクロニシティ』の出版に合わせて、リーラやプラサード&アルヴィナたちの話題が盛り上がっていますね。
特にリーラとプラサードは早い時点からアメリカの「ヒューマンリベレーション・ムーブメント(人間解放運動)」に携わっており、その中心的研究テーマは人間の直感能力の開発に関するものでした。
直感は、人間の右脳に関わる能力だと言われています。
神経系は首の部分で左右が交差していますから、“脳(頭部)”と“体躯(首から下)”では右と左が反転しますよね。
ということは、“右手”はどちらかと言うと人格的能力の“左脳”に対応しており、直感的能の“右脳”にはどちらかと言うと“左手”の方がつながっているのだろうと思います。
それはともかく、ひところの“若者言葉”に「KY」というのがありましたね。
「あの子はKYだから」といったふうに使うのだそうですが、意味をご存知ですか?
わたしは「KY」という日本語スラングが、「K(空気が)Y(読めない)」という意味だと知ったときは、ちょっと驚きました。(@_@)
というのは、自分にもちょっとその気がなきにしもあらずだったからです。(*^_^*)
いや、それにしてもこの「KY」という若者言葉はじつに“日本的な隠語”です。
それは、日本人が若者まで含めて周囲の“空気を読むことによって生きている”ことを如実に示しているからです。
「言葉にされていない」ある種の“雰囲気”、まわりの人間達の“共通理解”を察知することが、当然のこととして求められている文化だということです。
ところで、言語空間にないある種の雰囲気を読むこの能力は、まさに「右脳の能力」、つまり「直感的能力」の一端なのです。
今でもそういう面があるかもしれませんが、外国人には日本人の言語表現を含めて日本の文化が分からない、と言われることがよくありました。
(すみません、誤った情報が広がるといけないので、ここのところpreさんからのご指摘に合わせて修正させててください。preさん、ご指摘ありがとうございました。<(_ _)> 2013/03/15)
それは、日本語(とポリネシア語・ボルネオ奥地の言語)など例外的な言語以外のすべての外国語が自然音を「右脳」で処理するのに対し、日本語では自然音を言語脳の「左脳」で処理することとも関係があるのかもしれません。
そのため日本人には、鳥の声や川の音、カエルの鳴き声などの自然の音は雑音とは聞こえません。
でも、自然音を「右脳」で処理する日本人以外の外国人にとっては、そういう自然の音はすべて掃除機の音と同じ“騒音”に聞こえるらしいですね。
その意味で、自然音を言語脳の「左脳」で処理する日本人にとって、「直感能力」を洗練することは比較的自然なことなのかもしれませんね。
2008年以来オーラソーマシステムに、リーラやプラサード&アルヴィナたちによる「直観的知性の目覚め」がレベル4認定コースに加えられました。
では黒田コマラさんの「直感的知性の目覚め」の紹介文の一部をご紹介しましょう。
         ——————————————————————– 2008年に、オーラソーマシステムに新しいレベル4認定コース「直観的知性の目覚め」が生まれました。 今回このコースの通訳とオーガナイズに関わった立場から、まだ新しいこのコースがどんなコースなのかをみなさんにご紹介したいと思います。
「直観的知性の目覚め─オーラソーマコンサルテーションのために」というちょっと長いタイトルのこのコースは、リーラ、プラサード、アルヴィナという外国人ティーチャーによって教えられています。 彼らは自己成長と瞑想のためのコースや、トレーニングを提供しているユニティインスティチュートJAPAN のプログラムを教えているベテランのティーチャーたちです。
彼らは長年にわたって直観的知性を実践し、世界中の人たちにさまざまなトレーニングやコースを教えていたわけですが、1988 年にオーラソーマシステムに出会い、すでに自分たちが実践していたチャクラやサトルボディのエナジーワークに、新たにオーラソーマプロダクトを使うようになりました。 それ以来、彼らは数回にわたってマイクやクローディアに会う機会がある度に、オーラソーマシステムの独自の使い方を伝えてきたそうです。
最近になって彼らはイギリスのデヴオーラを訪ね、オーラソーマプラクティショナーやティーチャーが、実践の中で直感を使うことの大切さについて話し合い、マイクとクローディアは「直観的知性の目覚め」がレベル4のコースとして紹介されることを喜んだそうです。
このコースの中で、参加者は直観的知性を発見することが容易であることがわかります。
直観とはなにか特別なものであり、ある特定の人しか持っておらず、たいていは占いとか、未来の予言のために使われるようなものだと世間では思っている人が多いですが、コースの初日が終わるころには、参加者の誰もが自分には直観的知性があることがわかります。
それは実際のところ自然なものであり、誰もが生まれながらに持っており、日常生活の状況で実践的にそれを使うことができます。
参加者は、すでにそういった直観の感覚を知っていたことに気づきます。 困難な状況の中で新しい可能性が突然見えたり、次になにをすべきかの方向性を示す内なる声が聞こえたりしたときです。 また人の気持ちが感じられたり、一緒にいる人たちのかもしだす雰囲気がわかるのも直観的感覚です。
コースの中では、直観的知性を使って自分や人を深く見ていきます。 人の深みにある本質や能力、強さ、その人の動機やフィーリング、可能性につながります。 私たちは人の存在そのものにつながります。 これが、私たちをもっと感受性に満ちた新しいあり方で行動することを可能にします。 そして感謝や尊重、関わっている人との調和の気持ちを生み出します。 相手を深く理解できる感じがするのと同時に、互いに深くつながっているので、相手もまた自分を理解することがたやすくなります。  人への尊重が深まり、人からもっと尊重されるようになります。
エクササイズとして、参加者はお互いに直観的なリーディングを練習します。 そして思ったよりも簡単に相手の質を見たり、感じたりできることに驚いていました。 エクササイズ後にフィードバックをして、その正確さと、それが助けになったことに誰もが喜んでいるようでした。
直観的知性とはなにかということについて、コース中に説明されたことをいくつか紹介してみましょう。
論理的マインドは左脳に現れ、直観は右脳から生まれます。 直観的知性はこの左右の脳を結合し、もっと大きな知性や、自分や他人、生きることへの深い理解を与えます。 直観的知性は表面下にあるものを見ることを可能にし、論理的なマインドがわかる以上のものを知ることを可能にします。 たとえば物事が起こる以前にそれがわかったりするのは、物事が実際に形として現れる前に、私たちが <生> のもっと深い流れやリズムを知るからです。
ビジネスで成功している人たちは、真っ先に流行を知ることで、こういった力をビジネスに使っています。 人間関係に直観的知性を使うことができれば、相手やまわりの人たちの表面下にある気持ちや、態度の中にある変化を嗅ぎ取って困難さを避け、調和的で健全な方法で状況を潜り抜け、関係性を育てていくこともできます。

                 『リビング・エナジー』Vol.6(p40) ——————————————————————–
なるほど。
「直感的知性」とは、言ってみれば“空間自体に本来内蔵されている叡智”が現象世界ににじみだしたものなのかもしれませんね。
その智慧は、すべての人間的葛藤を吸収して、ひとつの調和に編み上げていくのかもしれません。
pari 記

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