柏村かおりさんの「B109 大天使ザカリエル」

昨日発行のメールマガジン「オーラソーマ通信」の巻頭エッセイより。 たくさんの方々にお読みいただきたいと思い、転載をさせていただきます。
今週は、柏村かおりさんの「B109 大天使ザカリエル」。
このボトルがマゼンタとオリーブであることから、東日本大震災にあたってのボトルであり、そこには日本へのメッセージも込められているに違いない、という趣旨のことが最初に少し述べられています。
オーラソーマのボトルは、その時々の時代の要請にあわせて誕生することがあり、9.11の時には102番の大天使サミエルが誕生したのもそうでしたので、3.11の震災には109番の大天使ザカリエルが誕生したと考えるのは、ある意味自然なことかもしれません。
昨日、復興に協力されておられるオーラソーマの方と会って、お話を伺ったのですが、「確かにとても大変な状況ではあるものの、その中からみんなが協力して復興していくことで、素晴らしい多くの感動も生まれている」というお話しでした。
そういう意味では、今の日本はチャレンジをギフトに変える機会に直面していると言えそうです。
そうしたときに思い出すのは、地震に際して寄せられた世界から日本に向けての励ましの声と、日本に向けられた世界の目でした。
3月16日のメルマガでも書きましたし、ブログにも掲載されていますが、世界はこんなに好意的に日本のことを見ていたのか、と驚きました。
「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。今回は国連が全力で日本を援助する」(国連)
世界の日本に対する評価は、日本人が思っているほど低くはないし、むしろ非常に世界から高く評価されているのだ、ということの再認識でした。
日本が復興するためには、単に経済的な側面だけではなく、日本の文化や歴史、ルーツにまでさかのぼって、本当のあるべき日本を復興させる必要があり、そのとき日本は本当に、このチャレンジをギフトに変えることができ、世界にも貢献できるのだと感じます。
そのことを考えるうえで、とても参考になった本が「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」(竹田恒泰著 PHP 新書)です。
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)/竹田 恒泰 ¥756 Amazon.co.jp
この本の前書きに、竹田氏は以下のように書かれています。
「アメリカ人はアメリカを愛しています。韓国人は韓国を愛しています。 でも、日本人は、なんだかそうではない。 自分の国を愛せなくなっている人、または自分の国をよく知らない人が増えている気がします。
僕はそれが悲しくて、日本人は「日本はこんなに誇れる国だ」と分かってほしくて、だからこの本を書きました。
・・・この本を通して、世界に負けない「日本の底力」を感じてくれたら幸いです」

オーラソーマでは、まず「自分を愛する」ということを教えます。 自分を、まずあるがままに受け入れるということです。 そうしてはじめて人のことも愛することができるからです。
でも、自分のことを愛せない人、自分はだめなんだ、価値がないんだと思ってしまいます。 特に日本人はその気持ちが強いように思います。 うつになっているひとも多くなり、自殺も世界でもトップレベルです。
その理由のひとつとして、これまでの戦後の教育で、日本人が日本を愛せなくなってしまっている、ということもあるのではないでしょうか。
ちなみに、2006年に英国のBBC放送が33カ国で約4万人を対象に世論調査を行った結果「世界に良い影響を与えている国」として最も高く評価されたのが日本でした。
「この調査では、33カ国中31カ国の国で、日本の影響力について、肯定が否定を上回り、うち20カ国で肯定が50%を上回った。全体では肯定が55%、否定は18%だった。
ちなみに、日本に対する評価で否定が肯定をうわまわった2カ国は、中国と韓国である。また、日本を最も高く評価したのはインドネシアの85%、次いでフィリピンの79%であったことは記憶にとどめておきたい」

興味深いことに「2010年に中国の新聞社が発表した調査結果によると、中国人の若者にとっては「最も好きな国」は日本であることが分かった」という調査結果もあるようなのです。
それなのに、日本人の日本に対する評価は肯定が43%と、極めて低調で、中国人の中国に対する評価の肯定が81%、韓国人の韓国への評価76%、米国の60%、英国の62%と比較しても、日本の数字は異常であり、問題のように感じます。
「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」の中には、私たちがごく普通に思っていて、日本人自身が忘れかけているようなことが世界に評価されていることのさまざまなエピソードも書かれています。
竹田氏がイラクのバグダットにいたとき、地元のある大学生から「I love Japan」と声をかけられたというのです。「Why?」と聞いたところ、彼が日本好きな第一の理由は「Meiji revolution」(明治維新)とのこと。
多くのアラブやアジアの国々が列強に国を破壊され、植民地化された中、日本だけが独自の力で近代化を達成して国を守り、有色人種の国で唯一列強に加わることができたことを、その学生は強調した」ということです。
また、たとえば「もったいない」という言葉。 この言葉は、世界環境保全の合い言葉になっているのですが、それは「女性の地位委員会」閣僚級会議で、ノーベル平和賞受賞者でケニア環境副大臣のワンガリー・マータイ氏が紹介して有名になったもので「「もったいない」は消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、資源再利用(リサイクル)、修理(リペア)の4つの「R」を表している」と紹介しました。
「ミシェランガイド東京」についても触れ、2010年版では東京の3つ星の数が、パリの10件を上回り、総件数でも総星数でもパリの二倍をはるかに抜いています。
しかも日本人は、それを「軽く鼻であしらった」というので、パリジャンとしては卒倒しそうな話だ、と紹介しています。 日本の食文化のレベルが、いかに世界的に見ても高いか、ということがわかります。
また、「高い値段で闇取引される日本パスポート」というエピソードも、私自身も海外で2度もパスポートを盗まれた経験があるので、そういう事情があったのか、と気づかされました。
名誉のために言っておくと、1回目はインドで瞑想中に、パスポートの入ったポシェットをちょっと身から離して置いていて、瞑想が終わって目をあけたら無くなっていた、というものでした。 もう1回はバルセロナで旅行責任者に預けていたものが盗まれ、パスポートを預けていた日本人全員が日本大使館に駆け込んだという出来事です。
日本人のパスポートが狙われる背景には、世界中の旅券の中で、日本旅券が最も高い値段で売れるという事情があるというのです。 それはビザなしで入国できる国が最も多く、また最も簡単にビザが取得できるらしいのです。それだけ日本旅券の所持者が、世界の国々から歓迎され、また信頼されているという証拠でもあります。
それはまた、日本が他の国とも和の精神で取り組んでいるからではないか、というのが竹田氏の意見です。
また、日本は他国の文化や技術を自分の国のものにすることにも秀でた能力を持っています。
1853年にペリーの黒船が浦賀に来航した、そのわずか2ヶ月後に、幕府は洋式大型軍艦の建造に着手し、翌年にはほぼ自前で黒船を造ってしまった。それが日本国初の洋式大型軍艦「鳳凰丸」だということで、その適応力、実行力に驚かされます。
ところで、実はオーラソーマカラーダイアリーにもその狙いがあるのです。 http://d.aura-soma.co.jp/
オーラソーマを学んだ方はご存じだと思いますが、オーラソーマのキーワードは、イギリスやヨーロッパの文化や歴史に彩られています。 それは、それまでイギリス、ドイツやスイス、オーストリア、イタリアなどの西洋人によって育まれてきているからです。
でも、色に対する繊細な感覚を日本人は持っています。ですから、日本にこれだけオーラソーマが広まり、今では世界でいちばん普及した国なったのだといえるでしょう。
オーラソーマカラーダイアリーは、日本人による、日本人のためのオーラソーマを育んでいくこと。そういった考えがバックグラウンドにあるのです。
いろいろ脱線しまくりの前置きになってしまいました。
新しく誕生したボトルについて日本人によるメッセージ、柏村かおりさんの「B109 大天使ザカリエル」、お楽しみください。
尚 記
$オーラソーマ 総合情報サイト ブログ-109 Archangel Zachariel
みなさんもご存知の通り、マヤ歴の新年にあたる7月26日に新しいボトル、大天使ザカリエルが誕生しました。
カバラの72の天使の中にカリエルという天使はおりますが、大天使ザカリエルという名前はほとんどの人が初めて聞いた名前だったのではないでしょうか?
3月11日に日本を襲った未曾有の震災に対して、サポートすべくボトルが誕生しそう、きっと誕生するはず、いや誕生するに決まっている! とささやかれ続け・・・。
更には、この日本のサポートのために誕生するボトルならマゼンタは来るはず! などなど・・・期待満載のボトル。
やはり7月26日に期待通りのマゼンタを掲げて、堂々と誕生しました。
しかも下層に抱いている色はこれまた、日本を象徴するようなオリーブグリーン。
痛みを成長へと繋ぐオリーブを静かに携えて、なおも日々に感謝しながら愛情深くあるマゼンタだなんて・・・どう考えても、今回の事と切り離しては考えられません。
そして私は、その時期に偶然にも102番の大天使サミュエルとワーク中でした。
$オーラソーマ 総合情報サイト ブログ-B102 The Archangel Samael
サミュエルは、上層がディープオリーブグリーンで下層がディープマゼンタです。
まさに今回誕生した大天使ザカリエルは、サミュエルに光をあてたボトルでもあります。
サミュエルはアメリカの同時多発テロ事件(2001・9・11)ののちにサポートとして誕生したと言われているボトルでもあり、マイク・ブース氏は当時そのメッセージの中で、「新たな理解の光に照らして、すべての信念や理想を再評価する必要があるかもしれません」としています。
またこのボトルには「攻撃を愛と慈しみで吸収する」という理解がありました。
それにしても「大天使ザカリエル」という一般的には聞き慣れないその名前が、オーラソーマ界では一夜にして日本中を駆け巡り、今最も注目され一躍有名な大天使となりました。
誕生当初の発表では、「希望と楽観」「アーサー王」とも「クツミ」とも「ザドキエル」とも関連していて、エジプトのアメン神でもあった・・・。
にわかには理解する事はなんとも難しいですが・・・。
私の中でひとつピンと来たのは、シンメトリー、ハーモニー、バランス、という同様のメッセージ。 実際にも、そのカラーコンビネーションは上下が補色関係になっていますが・・・。
今の日本と関連しているという視点で見ていくと、また興味深いメッセージです。 言霊で言うなら日本=二本でもあると聞いたことがあります。
1本の「これだけ!」というのではなく、2つのものを見てとれる。
それは一方で「曖昧」「はっきりしない」という見方もありますが、それは決して悪い事ではなく、色彩においてもそれこそ言葉に表現しきれない日本の伝統色の美しさはまさに「曖昧の美」が生みだしたものですから。
いつも2つの間でバランス点を繊細に感じ取りながら、決めつけない美しさ。 曖昧な表現は、細やかに相手に配慮し、気づかいを持っていてこその美しい手段です。
食事をする時にも「いただきます」という言霊を持ち、自分の命を繋ぐために自然界の命をいただいている事を忘れない。 これはまさに、マゼンタの日常の中に愛と配慮と感謝を持つ美しさです。
そしてそんな日本は、世界からみれば本当に小さな島国ですが、昔から戦争や原爆、災害など多くの困難を乗り越えては再起を図ってきました。
忍耐強く、痛みを成長に変えて行けるグラウンディング力。 これはオリーブを物語っています。
オリーブはノアの箱舟でも象徴されるように、どんな状況であっても頼もしく根付き、そして天に向かってひたすら成長し続けます。
その在り方も、またその色も日本の竹に似ています。 竹も大地に張る根はとても力強く、それこそ昔は地震が来たら竹林に逃げるように言われたそうです。 竹が四方に根を張り、決して地割れを起こさないとされているからです。
それだけに、風が吹けば充分にしなってやり過ごす柔軟さを持っています。 真っすぐだけど、しなれる。 どんな辛い経験も根気強く理解しながら、希望を失うことなく感謝の中で成長していく。
まさに109番大天使ザカリエルの持つ色彩が表現しているエネルギーです。 ただ、今回私がザカリエルに見たものは、先ほども言いましたが、シンメトリー、ハーモニー、バランスなどの言葉がもつ意味です。
もちろん、この言葉そのままシンプルに受け取る事もできますが、私にはサミュエルの持つメッセージとも関連があるように思えてなりません。
今回の震災でも被災者の方々が多くの悲嘆の中で感謝を忘れずに生きようとしている一方で、遅々と進まぬ放射能の問題や不誠実ともとられかねない関係各所の対応など、それらもすべて同じ日本人が起こしている事です。
民主党と自民党の、現状そっちのけのあからさまなぶつかり合い。 日本の民主制度はもう少し成熟していく必要を感じざるを得ません。 原発の推進派と反対派。これも原発に関する二元性。 立場の違う人と分かり合うのは不可能かと思わせる状況の数々。
被災地で、少女が家族全てを失ってもなお、「私はもう泣きません。 みんなが心配するから。家族の分もしっかり生きていく」と話している姿がニュースに流れていました。
現地でインタビューしていた女性アナウンサーが「泣きたい時は、泣いたっていいんだよ」と語りかけても、口を一文字に固く結んで首を横に振っていました。
力強く、忍耐強く、憎まず、恨まず、感謝を忘れずに美しく。 そう在らなくてはいけない、という思いも、また人によっては、苦しさになっている様にも思いました。
よく泣いていたって解決できないとか、何も始まらないといいますが、本当にそうでしょうか?
例え、怒りや恨みだってその感情もあるから人間なのだし、それらのメッセージを持つレッドは目覚めの触発材でもあります。
そして、オリーブグリーンにも目覚めというメッセージがあるとマイク・ブース氏が言っていました。
先日街中で、泣いている小さな男の子がお父さんとビルの片隅にいるのを見かけました。 お父さんは、彼に「男のくせに泣いたりして、お父さんは恥ずかしい!」と叱り続けていました。 こんな事で怒ってはいけない、悲しんではいられない、泣く暇があったら努力する。 弱い人を助け、強く優しくなくてはいけない。
みんな、どこかにそういう理想を持っている気がします。
理想に同調しなくてはならないという風潮の一方で、考え方の相違、思想の相違、立場の相違・・・。
二つのものを見てとれる日本人のはずなのに、一体なにが二つに分離して行っているのでしょう?
オリーブグリーンは、フェミニンリーダーシップというメッセージを持ちます。 自身の手綱をしっかり握りながらも、相手の言葉にもハートから耳を傾け、理解する。 またO-Liveとして見ていくと。O=全体、完全 Live=生きている。
全体の中で、本来の自分自身を生きることを物語っているザカリエル。
これまでの生活からは、まさかの停電が続いた時に、今こそ煌々と光に照らされていたからこそ、見ないで来てしまったものを見ていく必要があるように思いました。
闇の中で、自身の声にも、相手の声にも、そして自然界の声にも耳を傾ける必要があるように思いました。 光と影は一つのものであるという理解も、この大天使ザカリエルにあるように感じます。
自分自身の中のバランス点を見つけられた時にこそ、人は本当の意味で強くしなやかになっていけるのではないでしょうか?
ザカリエルがザドキエルと関連しているというならば、そこには自分自身を正当に評価してゆく事の意味があるように思います。
またこのボトルを塗り終えた私自身の体験の中では、46番のワンダラーとの関連もとても感じられました。 そう言われてみれば昔、ザドキエルとワンダラーは同じボトルとして見ていく事ができると教えられました。
自分自身が行うすべての事を愛し、どんな状況や環境の中でも自分らしさを失わない。 そこには、しなくてもいい頑張りをしてきた自分を、もう解放していくという事もあります。
そうしたら、もっと注ぐべきところにエネルギーを注ぎ、もっとこの瞬間を活き活きと、生きられる。
そして私の体験の中では、これまで陰に追いやり、そのままにして来てしまった事をかたづけようとする意識も強くなりました。
向き合う事がしんどくて、言い訳ばかりしては手をつけずに来た事に対して、もっと今を生きるために、エネルギーを注ごうとする様になっていきました。
いつまで続くかはわかりませんが・・・。
大天使ザカリエルは、きっと私達があらゆる側面を理解して、もっと軽やかに、自分自身の真実の中で今を生きられるようにサポートしてくれるのではないでしょうか?
楽しみです。

        柏村 かおり プロフィール (株)カラフルK 代表取締役 イメージコンサルタント カラープランナー 英国オーラソーマ社公認カラーセラピスト・ティーチャー AFT1級色彩コーディネーター http://www.colorfulk.com/ http://www.colorfulk.com/news/ http://ameblo.jp/colorfulk
              
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