ただひとつ、「信頼」することを選びました
「AS I ACT~私はなにをどのように行い、その目的に対して、
どのような質をもたらすことができるのだろうか?」より 古賀 潤
人間という体験は、ひとつのゲームのようなものだと言えるかもしれませんね。
赤ん坊として生まれてくることによって、いわば何もしなくていい状態から、何かをしなくてはならない状態に入ってきたわけでしょうね。
それでもはじめのうちは、まだ人生でどんな役割も担っていないので、ただまわりの様子を眺めているだけでしょう。
そしてやがて、自分がお母さんの子供であることを知り、自分の名前を知り、だんだん家族のなかに組み込まれていきます。
家族の一員となって役割を持ち、いつの間にやら人間社会に組み込まれて、そこでの立場や欲望も持って、やらなければいけない事柄に追い立てられることになります。
最初のうちは自分が“できる”ようになった事柄だけを意識することになるはずです。
でもやがて、挫折を味わい、自分が何でもできるわけではないことを知ります。
そしてだんだん、自分にできることがほんの僅かであることを知ることになります。
自分がどんなふうに頑張っても、じつは結果がどうなるかは自分にはわからないのだということを知るからです。
そして、結果については何かに“委ねる”しかないことを知ります。
「信頼する」という言葉の意味を理解しはじめるのはこのころでしょうね。
そして、起こった事柄の意味は決まっているのかと思っていたのに、その同じ事柄を他の人たちはそれぞれ違った意味づけで理解していたことを知るようになるのです。
人生の事柄に固有の意味などなかったのだと理解していくのだと思います。
雨が降るのは嫌だと思っていたら、その同じ雨を気持ち良いと思う人も、待ち望んでいる人さえあることを知るようなものです。
そして、これまで間違いなく知っていると思っていたことは、すべて自分の思い込みだったことを理解するようになるのだと思います。
なぜなら、すべては聞いた話で、自分が本当に知っていることなど何もなかったことを知ることになるからです。
そして、もし時文がなにも知らないことにくつろげたら……。
もし幸運だったら、それがとても楽な状態であることを理解できるのでしょうね。
それがまた、「信頼」ということばのもう一つのレベルの意味であるかもしれません。
では古賀 潤さんの記事、「AS I ACT~私はなにをどのように行い、その目的に対して、
どのような質をもたらすことができるのだろうか?」から、そのあたりの話題に触れている部分をご紹介しましょう。
—————————————————————— 「AS I ACT」とは、“Academy of Colour Technologies”の頭文字をとったもので、「アズ アイ アクト」と読みます。 この言葉だけを訳すると、「私が行為をするに伴い」、もしくは「私がなにかをするにつれて」と自分の行為への責任を促すような表現になります。 学長のマイク・ブース氏がくりかえし語っている「なにをするのかではなく、どのようにするか?」という言葉がよみがえります。
「私はなにをどのように行い、その目的に対して、どのような質をもたらすことができるのだろうか?」
AS I ACT. JAPAN の代表に就任するお話をいただいたときに、私は自分がなぜ選ばれたのかということを聞くことはしませんでした。 自分の考えることは自分の経験に基づいたことのみであり、それ以上でもそれ以下でもないことを知っていたからです。 それよりも、広い世界を知っている、オーラソーマに関わるすべての人と存在に愛と思いやりを持ち、未来を見ているマイクのヴィジョンを「信頼」しようと思いました。
そして、できない自分自身を否定することもやめました。 そうしなければ、「できるだろうか?」という不安は「できない壁」を作ってしまい、私は自分の作った制限に囚われてしまうでしょう。 ですので、ただひとつ、「信頼」することを選びました。
「信頼」は、ブルーのエネルギーです。 それは「ブルーグローブ(青い地球)メディテーション」を思いだします。 吐く息ごとにいらなくなったものを手放し、それがブルーグローブになり、私たちを保護してくれるのです。
もういやだと思ってしまった過去のことでも、それは手放した瞬間から私たちを保護し、優しく包みこみ、経験へと慈しみながら変化していくのです。 失敗しても、間違ったとしても、経験の糧とし、そのことへの執着を手放して、素直に手を差しだすことができれば、手をつないでくれる仲間たちの知恵と経験に助けてもらえるのだと確信しています。 自分自身の枠に囚われることがなければ、「解決する方法」は必ず見つかります。
「解決する方法」とは、経験と知恵がもたらしてくれます。 それはイエローのエネルギーかもしれません。 自分自身に囚われているかぎりは「不安」と「不信感」ですが、手放したあとには「起こった出来事すら楽しめる」のではないでしょうか?
「楽しむためにどのように行動するのか?」 まずはやってみることで、答えは見つかるはずです。 その方法がもし状況にそぐわないということが解れば、また新しい行動を取ることができます。 レッドのエネルギーが心強く働きかけてくれるでしょう。 だから、「信頼」を「信頼」することで、ブルーのエネルギーからはじまり、いずれブルーへと戻っていくのだと思うのです。
『リビング・エナジー』Vol.8(p28) ——————————————————————–
「もういやだと思ってしまった過去のこと」は、その事柄と同時に、そう思ってしまった当時の自分の“思い込み”も映し出していたわけですね。
それが人生というゲームなのかもしれませんね。
pari 記
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