エツセンスとテインクチャーとの違い
「錬金術のマスター、ヨーゼフ・ルーテイと『オーロラ社』」から
クシュブ・ドイッチマン
「錬金術」というのは日本にはなかったようですね。
画像的なイメージもとても西欧的です。
—————————————— 錬金術(れんきんじゅつ、羅: alchemia, alchimia 英: alchemy)とは、 最も狭義には、化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬 しようとする試みのこと。 広義では、金属に限らず様々な物質や、人間の肉体や魂をも対象として、 それらをより完全な存在に錬成する試みを指す。…… http://ja.wikipedia.org/wiki/錬金術 ——————————————
『ハリー・ポッター』などで耳にする「賢者の石」というのも西洋世界の錬金術的世界での術語なんですね。
—————————————— 賢者の石(けんじゃのいし、英: philosophers’ stone)とは、中世ヨーロ ッパの錬金術師が、鉛などの卑金属を金に変える際の触媒となると考えた 霊薬である。…… http://ja.wikipedia.org/wiki/賢者の石 ——————————————
“哲学者の石”とは、人間も色々なことを考えるものです。
ところで中世ヨーロッパで長期間つづいたこの錬金術の伝統は、本家の西欧世界ではいちど途絶えて、イスラム世界から再導入されたのだそうです。
—————————————— Alchemy(アルケミー)はアラビア語 Al kimiyaに由来し、Al はアラビア 語の定冠詞(英語ではtheに相当)であり、この技術がイスラム経由で伝 えられたという歴史的経緯を示す。 —————————————— ということだそうです。
まるでファンタジーの世界のお話のようですが、これがじつは現在のオーラソーマの製品とつながっているのです。
この技術なくしては現在の「オーラソーマ」製品はありえません。
物語世界がこうしてわれわれの現実のなかに姿を現しました。(*^_^*)
オーラソーマの現在のイクイリブリアム、ポマンダー、クイントエッセンスには、スパギリック・テインクチャーと呼ばれる成分が含まれており、これは中世以来の錬金術の伝統の中から生まれた技術によって製造されたものです。
今回ご紹介するのは、この錬金術の技術をオーラソーマにバトンタッチしてくださった、最後の錬金術師といわれるヨーゼフ・ルーテイ氏に関するとても珍しい記事です。
「エッセンス」と「ティンクチャー」という言葉の区別を教えてくれるような記事は、他では見かけたことがありません。
ではクシュブ・ドイッチマンの記事「錬金術のマスター、ヨーゼフ・ルーテイと『オーロラ社』」から、その辺りに触れた部分をご紹介しましょう。
—————————————————————— スパギリック・テインクチャーは、スイスの「オーロラ」社の主としてルーテイ氏と呼ばれる人物によって製造され、2002年9月以降、オーラソーマカラーケアシステム(R)のプロダクトであるイクイリブリアム、ポマンダー、クイントエッセンスにはスパギリック・テインクチャーが含まれています。
大地の鉱物の周波数が直接人間のエネルギー場や精神に影響できるように、地球圏の鉱物が新しい形態に変容されているのです。
スパギリックとは、「分離し、結合する」を意味するギリシャ語から取られています。 スパギリックこそが錬金術の、そしてセラピー的実践ワークにおける錬金術的経験の結果生まれたものなのです。 現代における錬金術師というものについて、私にはまったくなんの知識もありませんでした。 しかし、それでも8月20日の朝8時に、ルーテイ氏が施設の扉を開けて私を迎えてくれたとき、とても驚いたのです。 白衣を着て、入念に頭髪を分け、眼鏡をかけて現れた彼は、一見薬剤師か化学者のようでした・・・しかし、それは彼の口から最初の言葉が出てくるまでのことでした。 私は、まず「エツセンスとテインクチャーとの違いとは正確にはなんですか?」という質問から始めました。
ルーテイ氏は、彼の蔵書から一冊の古文献を取りだして見せてくれました。 それはヤコブ・ベーメという中世の錬金術師の著作でしたが、そこでたちまち時間の回帰が起こり、私はいつの間にか中世の実験室に、そして同時に錬金術の学校の中にいたのです。 そこにいた生徒は二人だけで、ボーゲル婦人という彼の内弟子の若い女性と私だけでした。 その間ルーテイ氏は、時々その古い文献のあちこちのページを指さしながら答えていました。
「エッセンスというのは・・・すべてのものにとっての第一要因です。 あらゆる生命をもった存在において、命はそこから生まれます。 しかし、そのエッセンスもまた源から生じており、エツセンスとは雨の ようなものなのです。 そこからふさわしいスピリットが進化します」
ルーテイ氏は、コーヒーメーカーかなにかの家電製品の使い方のように、ごく気楽に説明していきます。
「しかし、テインクチャーというのは、不純物から純粋物を分離抽出した ものです。 あらゆるスピリットは、これを受け継いでいて、エツセンスをその最高の 可能性へともたらします。 つまり、エッセンスとはまだ洗練の必要があるもので、錬金術の過程では それは始まりであり、未完成のものなのです。 ブドウ酒はエッセンスです。 圧搾され、発酵しています。 ティンクチャーはつねに三つの力からなります。 ひとつは男性性、ひとつは女性性、そしてこの二つが第三の可能性 を生みだします。 それが錬金術的結婚です。 この結婚から、クイントエッセンスが生まれます。 つまり新しい人間の誕生です」
まさにインターミデイエイトコースの情報のとおり、
「ティンクチャーは超自然的なものです。 だから自然法則を超越しています」
と彼はまたつけ加えます。
『リビング・エナジー』Vol.7(p14-16)
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なるほど。
源から発生した万物の根源「エッセンス」は、しかし錬金術的観点からするとさらに「洗練の必要があるもの」であり、「錬金術の過程ではそれは始まり」だというのですね。
そこから、錬金術的結婚が起こるの だと。
うーむ。(-_-)
「ティンクチャーは超自然的なものです。だから自然法則を超越しています」だなんて。
翔んでますね。(*^_^*)
pari 記
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