色は心と感情の状態を投影できる手段
「癒しとは何か」より マイク・ブース
生命現象の体験には緊張は欠かせませんよね。
わたしたちは、もちろん、生きていく過程でストレスを感じたくはありません。
でもまた、生きていく過程でまったく緊張しないのなら、それは死体と同じとも言えます。
生きているということは、現象世界に反応するということです。
大なり小なり、現象世界のありように、何らかの緊張で応答するということだと思います。
現象世界のどのような動きに反応するのかは、人それぞれの生活空間や興味関心の分野と関係しているでしょう。
でも、人は、外界の現象が自分とどのように関係するのかをいつも敏感に察知していて、その変化に応じて適切な対応をしようとしていると思います。
たとえば、テレビで自国の選手が出場しているオリンピック競技を放映しているとします。
その放送を視聴している人は、大なり小なり緊張しています。
そこで戦われている競技の結果が、いくぶんは自分に関係していると思うからです。
でも、もしそこに、赤ん坊と瀕死の老人がいたとしたら、その競技の行方にまったく興味を示さず、緊張もしないかもしれません。(*^_^*)
赤ん坊はまだ人生に組み込まれていないし、瀕死の老人はもう人生からお別れしようとしているからです。
だから、生きることがストレスから完全に解放されることはありえないでしょうね。
言い換えれば、生きるとは、ストレスを望むことだとも言えるかもしれません。
人が病むことがあるのは、当然すぎることとも言えそうです。
適度なストレスと過度なストレスは程度の差でしかありませんから。
お釈迦様は、人生は苦だと言われたそうですが、でも人間はやっぱり刺激を望んで、その苦を味わいたいのでしょうね。
そしてその苦が耐えられないほどのものではなく、快楽と呼ばれる適度な苦であることを期待してしまうのでしょう。
しかし、そうこうする内に、人はたくさんのストレスを体内に溜め込んでしまうようです。
そして溜め込みすぎた緊張のせいで病気となって、そのバランスを回復して癒やされることを求めるのでしょうね。
難しいもんですよね。(^^;)
色のエネルギーは、人間のマインドよりは、ずっと微細なレベルのストレスを反映することができるようですね。
オーラソーマシステムはその色のエネルギーの特性を使って人体に着地しているエネルギーを診断し調整しようとするのだと思います。
ではマイク・ブース氏の「癒しとは何か」からご紹介しましょう。
—————————————————————— 癒しとは何か
日本で行われたヒーリング インテンシィヴにおけるマイクによる序説
まず「癒し」とそれについて私が理解していることを少しお話ししたいと思います。 ヒーリングとは「全体にする」、完全にするプロセスです。 と言うことは、そこに欠けているもの(完全でないもの)がヒーリングのプロセスで変わる必要のある部分だということです。
それは DIS-EASE(病気)という言葉と同じ考え方です。 EASE(楽な状態)が一方にあり、それはくつろいだここちよいものです。 それとは反対のDIS-EASEの状態が肉体の病を表わしています。 癒しとはよりリラックスして楽な状態に、ストレスや緊張からより開放された状態に戻ることなのです。
病や病気のもととなるストレスや緊張はどこからやってくるのでしょうか。 それらは私たちの物ごとに対する考え方のパターンの反映である私たちの態度(在り方)に起因します。 考え方のみならず、感情的反応の仕方も同様です。 それでは一体色はどのようにこのプロセスとかかわっているのでしょうか。 色は心と感情の状態を投影できる手段なのです。 そして私たちが色を通して見る投影は、私たちが実際体験しているよりもっとリラックスした、くつろいだ状態の明確な投影です。
色は私たちの内側のより深いくつろぎへの扉を開く鍵となりえます。 なぜなら色は心や感情のパターンよりも深いレベルに触れるからです。 オーラソーマにおいて私たちが信じていることは、色は心と感情のパターンの背後にある意識を映し出すということです。 その意識は光と色の波形に映し出されます。 バランスボトルには様々な色の組み合わせがあって、ボディ・マインド(心身)のエネルギーの自由な流れを妨げている、心と感情の特定のパターンを開放することのできるものを私たちに提供しています。 オーラソーマは色を使うだけではなく、鉱物と植物からの波形とも共振しています。 鉱物は構造や形態といったものと関係が深く、そのことはクリスタルを見ても明らかです。
それぞれのボトルには、鉱物のクリスタルや貴石のエネルギーから発せられる共鳴や波長が存在し、体の、特に骨格の組織に働きかけます。 心や感情の特定のパターンに対しても、貴石やクリスタルなど鉱物の共振によって働きかけることができます。
これらはバランスボトルに内蔵されているものの一部で、その他にハーブのエキスやエッセンシャルオイルも含まれています。 これらは人間の有機的な側面とかかわる植物性のものであり、人間の内臓、腺、リンパ組織、筋肉や血液など、全て植物に見られるものと同じ質を持っています。 植物は心や感情のパターンとかかわるフィーリングや思考といった側面に非常によく働きかけます。
更に鉱物や植物には、それぞれ自らを伝達する色があります。 存在はそれぞれの色に属する特定のクリスタルやその他の鉱物を創造しました。 ハーブやその他の植物に関しても同様なことがいえます。 特定の色にかかわるハーブが存在し、その花やエッセンスは、特定の色を持っています。
オーラソーマの創始者ヴィッキー・ウォールの与えられた仕事は鉱物、クリスタル、貴石を、特定の植物、ハーブ、エッセンシャルオイル、ハーブのエキスと融合させることでした。 98種類の色の組み合わせを見ると、そこには私たちの超意識が認識する非常に強力なエネルギーのパッケージがあります。 98種類の色の組み合わせを見たときに起こることは、「そう、自分がいちばん好きなのはこの色の組み合わせだ」という認識です。 この認識は、私たちがバランス(調和)の状態に戻るために必要としているものも示しています。
それは「あなたの選ぶ色があなたであり、色は あなたの存在(ビイング)が必要としているものを映し出す」ということです。 その必要としているものは組織と形、骨格、そして思考と感情のパターンに関係があります。 それは内臓や分泌腺システムのバランスとも関係し、ひいては私たちの有機的側面が植物を通してバランスを取る方法に通じています。
三番めに、全てあらゆるものの背後には意識が存在するということです。 意識はそれ自体の存在を認識する可能性を持っています。 意識は、色と光の特定の波長と周波数として現れます。 意識が色や光として現れるというのは、オーラソーマの考えに限ったものではありません。 多くの古代文明や叡智の伝統では、五感が体験するのとは別に、意識が色と光を直接体験するということが認識されていました。 98種類のボトルを目にするとき、私たちが肉体を持つ以前の意識がいかなるものだったのか、そして私たちが自らの使命と目的として何を選んでやってきたのかを理解するのです。
これは私たちの一人ひとりに非常に固有で、個人的なことです。 私たちの内なる扉の鍵を開き、感情と思考の部分にあるパターンや型を開放するためにこのコードを使うことができます。 そうすることで意識が直接、光や色そのものを体験する癒しのプロセスへと入って行ける可能性が生まれるのです。
『リビング・エナジー』Vol.2(p67-68)
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本当に、癒しってなんなんでしょうね。
全体になること……、個人でありながらその体内に全現象世界を反映できるような全体性のバランスを確立することなのか、それとも個人ではなくなることなのか?
それとも、テレビの前の赤ん坊や瀕死の老人のように、現象世界に組み込まれていないということなのか……。(*^_^*)
人それぞれの癒しのイメージがあるかもしれませんね。
pari 記
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