チャクラマッサージの始まり
「チャクラマッサージ」から ヴィッキー・エンゲハム
人間が別の人間に何らかの意図を伝えることをコミュニケーションといいますよね。
人間の使う言語は、このコミュニケーションのためのひとつのツールです。
言語はそれなりにひとつの世界を構成していて、そのなかでは個々の言葉が別の言葉といろいろな関係でつながっています。
言語世界は約束事の世界でもあり、また連想の世界でもあります。
約束事が違えば、それに従って連想の仕方も変わってくるので、別の言語は別の社会を作るような側面があります。
つまりその社会に住んでいる人でなければちょっと理解できないような観念とか物語があったりもします。
この言語を司るのは人間の左脳だと言われているようです。
言語を介しての意思疎通つまりコミュニケーションは、具体的で詳細な情報を伝えることができますが、それができるようになるには、もちろん、ある程度の訓練が必要です。
でも、意思疎通の手段はそれだけではありません。
言語を操るのは人間だけだと言われていますが、言語を使わない他の動物がコミュニケーションしていないわけでは、もちろん、ありません。
動物にかぎらず、人間だって、相手の仕草や表情などを見ただけで、それがどのような状態なのかは、おおよそわかるものです。
こんなふうにわかることを、「感じる」といいますよね。
たぶん、「感じる」というこの能力は、言語よりはもっとずっと本能的な能力だと思います。
お母さんと赤ん坊のコミュニケーションは、まずこの「感じる」という能力を介して行われるのでしょうね。
考えてみれば、言葉というのは“意図の物質化”みたいなものなのかもしれません。
意識の焦点が物質に集中しすぎていて、ただちには意図の通じにくい物質世界でしか、言語というコミュニケーション手段は発達しないのかもしれません。
それはともかく、言語機能に比べて「感じる」ことはとても“速く”て、意味の包含も“広い”です。
象徴的と言うべきでしょうか。
これまでは地球では言語機能を深める時代でしたが、もしかするとこれからは分析的理解の言語機能だけでは対応できなくて、「感じる」働きの必要も高まっていくのかもしれませんね。
あるいは、それは願いの強さとも関係しているのかもしれませんが。
言語の強制力が相対的に弱い夢のなかでは、画像的なシンボルによる「感じる」コミュニケーションが起こっているのでしょうか。
今回ご紹介するヴィッキー・エンゲハムさんの例では、「チャクラマッサージ」は夢のなかで伝えられたイメージなのだそうです。
ではエンゲハムさんのインタビュー「チャクラマッサージ」から、そのあたりに触れた部分をご紹介しましょう。
—————————————————————— 江谷 では、あなたが提供されているチャクラマッサージは、どの ようなきっかけで教えはじめられたのでしようか?
ヴィッキー
チャクラマッサージは、夢から生まれたのです。 ヴィッキーが瞑想からオーラソーマを受け取ったというエピソードに少し似 ているかもしれません。
私は、オーラソーマを自分のために使っていましたし、マッサージのテクニ ックにも取り入れていました。 でも、ボトルは水とオイルでできていて、オイルがなくなってしまうと水分 だけになってしまい、マッサージには使えなくなりました。
どうすればいいのか考えていると、あるときヴィッキーの写真がふと目に入 りました。 なにか答えがあるはずだと感じたのです。 そこで、夜にベッドに入るとき、ヴイッキーに尋ねたのです。
「どういう方向に進めばいいのか教えてください。 ボトルをどのように使えばいいのでしょう?」と。
その夜、色のスパイラルが夢に現れました。 ひとつが上に、ひとつが下に向かっていき、その中を光が源に向かって いったのです。 翌朝、夢に見たものを書き留めて、とてもワクワクしていました。 その日、私はマッサージの方法を変えたのです。 そして、マッサージを受けに来てくれた方は、 「私がこれまで受けた中で、最も深い体験をもたらしてくれました」 と言ってくれました。 私は、ヴイッキーに感謝を捧げました。
そうして私は、しばらくは自分のクライアントにだけ、そのマッサージを施 していました。 それを世界に紹介しようとはまったく考えてもいなかったのです。 ところが、アデレードでレベル1のコースを教えているとき、生徒のひとり がマッサージについての質問をしました。 そこで、なにげなく「ボトルを使ったマッサージをしている」と言 ったところ、生徒たちがとても興味を持って、教えてほしいと言いだしたの です。
そこで、紹介するための日程を決めたところ、レベル1のコースの生徒 全12名が受講することになり、最終的には28人が参加しました。 新たに参加した方たちはみなヒーラーでした。 ヒーラーたちはオーラソーマの長いコースを受けることには興味はありませ んでしたが、ボトルを使ったマッサージには興味があったのです。 ワークショップは、私にとっても参加された方にとっても、すばらしい体験 となりました。 そのようにして始まり、今では世界中に広がっています。
『リビング・エナジー』Vol.7(p23-24)
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なるほど。
受け皿が用意されていれば、コミュニケーションはつねに起こっているのかもしれませんね。
ほんとうは、邪魔しなければ、必要なことはいつも伝えられていたりして。(*^_^*)
pari 記
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