知ることによって自由になる
「宮川明子インタビュー」から 宮川明子
誰もが幸せを望んでいます。
そしてその幸せをこの現象世界で自分に引き寄せることを望んでいるわけです。
そんな当然のことをなぜ今更らしく言うのか、と思われるかもしれませんね。
たしかに、そうなんですが、ただこの現象世界での“幸せ”というのは、“幸せ”もあれば“不幸せ”もあるというなかでの“幸せ”のことなんですよね。
そうすると“幸せ”になるためには、“不幸せ”を向こうの方に押しやって、“幸せ”をこちらの方に引き寄せなくてはならないことになります。
現象世界はすべて波動で厳密に織り込まれた世界なので、じつは、これはとてもむずかしい仕事だと思います。(もしかしたら、それはほとんど不可能な難行かもしれません。)
何が難しいのか?
難しさにはふたつあります。
ひとつは、“幸せ”を引き寄せる難しさです。
そしてもうひとつは、自分のところに来た状況を“幸せ”だと認識する難しさです。
(これが本当に「二つ」の難しさなのかどうかは、これまたなかなか難しいところですけどね。(^_-) )
とは言っても、人間はこの現象世界(この世)で“幸せ”を求めるという挑戦を引き受けた勇士たちなのですから、何が何でもそれをやらなければならない。
その挑戦を遂行するには、知らなければならないことがあります。
この知らなければならないことも、大きく分けると二つあります。(^^;)
ひとつは、まわりの環境がどういう世界なのかを知ること。
もうひとつは、そのなかで自分が置かれた状況と、自分がどうすれば“幸せ”になれる人間(タイプ)なのかを知ることです。
現象世界で何かを判断するには、どうしても「二つ」にわける必要があります。
その二つに分ける元型が“自分”と“自分以外”なんです。
つまり、“判断”とは“二つに分ける”ことだとも言えます。(*^_^*)
だから世界(生きる環境)と自分(引き受ける属性)を確認することから人生は始まるわけです。
その状況を引き受けることで、やっと現象世界(この世)のドラマに登場できるんです。
こうして地上の大人になるだけでも、けっこう、多くの通過儀礼を経てきているものですね。
“幸せ”とは自分が願うような状況にいることでしょうね。
これは、言葉を換えると、“自分”の内面と、“自分”の外的な表現の間に“違い”がないということかもしれません。
内面の発露にしたがって生きて、その結果にまったく何の違和感もない状態、と言ったらいいでしょうか。
これが「幸せ」とか「自由」とか言われる状態なのかもしれませんね。
現象世界はすべて波動で厳密に織り込まれた世界なので、これはとてもむずかしい仕事だ、と上で言いましたが、なんとなく「幸せ」とか「自由」を願う挑戦というものが、どういうことなのか微かに見えてくるような気がしませんか。
今回は、「アロマテラピーの学校」を主宰されている宮川明子さんが、自由になることについて言及された内容をご紹介します。
では、「宮川明子インタビュー」からのその辺りの部分です。
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宮川 さっき、オーラソーマがカバラとかそういうのと対応していると聞いた途端に「あっ、それはすぐ知りたいな」と思いました。 私は、そんなにトータルに考えてやってるわけじゃなくて、思いつきばったりでやってるわけですよ(笑)。 でもベースに数の知識とか、私のなかにわりと大きなものとしてありますからね。 数字のことにしても、カバラの木にしても、タロットにしても、占星術にしても。 それは、私のなかにベースとしてあって、それがこれはこうだから、こうですよという形ではなにもかも行動に結びつけてるわけじゃないけれど、かなりそれに、影響されたかたちで覚えてると思いますから。 私はもうアストロジーは自分の肉体のひとつですからね。 それにそういう眼で、自分を観察していくと結構おもしろいんですよね。 そこに縛られてるとかそういう意味じゃなくて、もっと自由になるっていうことなんですけどね。
知ることによって自由になる
武藤 知ることによってですか。
宮川 はい。 知ることによってすごく自由になるんです。 使えるようになるわけです。 知らないと支配されてることってあるでしょう。 それは、松村潔さんもよく言われてますし、私もよく思うことなんですけど。 例えば、土星と言えば、規則とか法律とか、古い英知とかそういうことなんですね。 土星を自分のものにしてる人というのは、法律とか規則とかそういうこと全部わかっている人です。 例えばお金の使い方やお金という物の価値とかそういうものが全部わかっている人は、2億借金しようが、5億借金しようが、上手に使える人はお金から自由なわけです。 だけど、お金というもののことをなにもわかってない人は、サラ金地獄に陥ってしまったりしますよね。 そういう人には、それはやっちゃだめですよ、ということで、罰として土星が下るわけです。 規則で縛らないとその人はできないでしょう。 規則でその人を縛っておかないと何をするかわからないわけじゃないですか。 だけど、ちゃんとそこが分かってる人は自由なんです。 わかるでしょう。 例えば高校生でたばこ吸っちゃいけないとかいうのは、その子がまだ土星が使えないからなんですね。 大人になったらそういう事は全部わきまえてるから自由なわけですよ。 それと同じ様に自分の中の男性性とか、女性性とか、金銭感覚にしても、積極性とか、自分の中のそういった物を良く知れば、どういう時に自分がどういう影響を受けるのかということが良くわかれば、そこから自由なんですね。 そうすると世の中怖いことないじゃないですか。 逆に言うと、自分がこういう風になっていく、自分は今こういう状態なんだってことがわかってれば自由でしょう。 例えば自分の健康状態が良くわかっていれば、今日はこういう風にしようっていう風にできるんだけれども、全然わかんなくて暴走しちゃえば、病気で倒れたりするわけじゃないですか。 そういうふうな感じで、自分自身を知るというのは、非常に自由になることだと思うんですね。 自分が使えない間は他人に投影しますからね。 よそからやって来る事柄としてあるでしょう。
武藤 自分が使えない時はよそからやって来る?
宮川 例えばそれは占星術の基本なんですけどね。 政治家になりたいと思った女の人がいて、世の中をこういうふうにしたいと思ってるとします。 でも自分がなれると思ってないから、政治家の旦那さんと結婚して旦那さんにやらせてしまうとかね。 それも失敗した場合、子供に投影して、教育ママになって子供にさせてしま うとか。 そういうふうに非常に暴力的になっちゃうわけですよ。 他人に投影する場合は。 例えば自分の中にある破壊衝動みたいなことに気がつかなければ、いつも破壊的な男の人を選んでしまって、離婚繰り返してる人とか。 他人に投影しちゃうわけですよ。 自分の中のエネルギーとかそういう物に気がつかなければね。 でもその破壊衝動みたいなものはいい方向に向かえば、自分がそれをちゃんと自覚すれば、古い固定概念を壊していく新しい動きとして、ムーブメントとして昇華していけば、別に、他人に、暴力的な旦那さんと結婚する必要ないわけですよね。
そういう意味で私の中では、アストロジーを通じて自分自身を知っていくとか、自分自身のそういう傾向とか衝動とかを良く知っていこうとする衝動ってあるんです。 そういうことをするときにその手段として、例えばここで緊張関係が生じるって自分が思った時に、香りでリラックスしようとか、ここでもっと自分を奮い立たせようとか、というふうな形で今は、香りをアロマテラピーを使うわけです。 でもそこでもうひとつ、また色のイメージですが。 じゃあ今日は赤い色を使おうとか、今日は黄色い色で、自分はこう変化するとか、ここから受けるイメージで自分の気持ちがこういうふうになるってことを、もうひとつ、また、メソッドとして加われば、もっと自由になれますよね。
コントロールするのではなくて、コントロールされるのでもなくて、自分でそこのバランスを取っていくために、いろいろ使えると思います。 だから、オーラソーマってさっき聞いて、あ、そうなんだ、って思った途端に、急に分かった様な気分になってしまいました。(笑) これは使えるぞというか、楽しいなって思ったっていうか。 今までは、なんであんなたくさん一杯あるんだろうって。 あんなのみんな覚えられないぞ、みたいな感じで思っていましたが。 でも考えたら、もしかしたらすごくすっきりしてるんだなあって思いましたね。
宮川さん プロフィール お茶の水女子大学家政学部児童学科、針灸理療専門学校卒。児童心理学、言 語学治療学を学ぶ。卒業後、教育カウンセリング、幼児、児童教育にたずさ わる。 現在、松が丘針灸指圧治療室、松が丘助産院を運営。 「アロマテラピーの学校」主宰、「グリーンフラスコアロマテラピースクー ル」講師。東洋医学、植物療法研究家。東京シュタイナーシューレ教員。 著作「やさしいアロマテラピー」「美しくなるアロマテラピー」日本アロマ テラピー協会スクール委員。
宮川明子さんのWEBページはこちら↓です。 http://akiko-miyakawa.seesaa.net/ http://www.aroma.gr.jp/index.html
『リビング・エナジー』Vol.2(p46-47)
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なるほど。
「他人に投影する」って、とても暴力的になる場合があるものなんですね。(@_@)
日々の実践がまさにそのことに関連している方だけに、とてもわかりやすい表現だったですね。
ありたがいことです。(-||-)
pari 記
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