鮎沢玲子さんの日本の色で学ぶオーラソーマ ≪レッド・赤≫

色と聞いて、多くの人がまっさきに思い浮べる色が、赤ではないでしょうか。
赤の語源は、現れるの「ア」と、輝きの「カ」と言われています。
「赤」は、夜が明けて太陽が姿を現し、明るく輝きはじめる様子に感嘆して生まれた言葉です。
赤い色を代表する日本の色「緋色」(ひいろ)の緋は、一文字では「あけ」とも読みます。夜が明けることを意味し、赤と同じ語源です。

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また緋色は「火色」と表記されることもあります。緋色の鮮やかな赤は、炎の色を思い起こさせます。
つまり、緋色とはエネルギーの源である太陽の色、そして火の色。
緋色は、英語の色名で「スカーレット」に相当します。 スカーレットといえば、映画「風と共に去りぬ」のヒロイン、スカーレット・オハラを連想します。

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情熱的で勝気なアメリカ南部の大地主の娘で、波乱の人生をたくましく、しかも華麗に生きぬく姿は、まさにスカーレット(緋色)な人生そのものです。
ところで先日、旧暦の本を読んでいて「丙午」(ひのえうま)についての記述を見つけました。
十干と十二支の組合せから、丙午の年は火事が多い凶年とされています。 その理由は、丙とは「火の兄」、陽性の火ですから強い火ということになります。
十二支でも、午は五気(木火土金水)のなかで、火気のまんなかに位置し、火のなかの火です。
強い火同士の組み合わせであるこの年に生まれた女性は、「まるで火のように激しい気性で、男性が怖気づくような女性」と思われ、江戸時代から敬遠されてきました。
二十世紀になってもその迷信は根深く、昭和41年(1966年)の丙午の年に、出生率が大幅に下がったことをご存じの方もいるかもしれません。
実際に丙午生まれの女性が、私のまわりに何人もいますが、みなさん繊細で心優しい人ばかりです。 どうぞ丙午の人をいじめないであげてください(笑)
スカーレット・オハラこそ、丙午のイメージです。

あの映画を見るたびに緋色のエネルギーを感じて、もう少しだけがんばってみようと思う人はきっと多いはずです。
レッドの色の言語である「サバイバル」、「地に足をつけて現実を生き抜くこと」力を与えてくれるのが「緋色」であり「スカーレット」なのです。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
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色見本参考: http://www.colordic.org/colorsample/2267.html
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