瞑想について その3

瞑想は何かのためにするものでもありません。
何かの役に立てようとすれば、瞑想とはそういうものではない、と言われたりもします。
なぜなら、すべての欲望から解き放たれるのが瞑想なので、何かのため、ということがあれば、それはすでに欲望に基づいたものになってしまうからです。
禅では、「只管打坐(しかんたざ)」、つべこべ言わずにただ坐れ、と言われます。
とはいえ、瞑想中にすばらしいアイデアがひらめいたり、明晰になったりするので、そのために瞑想するという人もいますし、世紀の大いなる発見や発明は、実は瞑想のような精神状態のなかでひらめいていたりします。
また、静けさや平安のうちにあることの至福を体験すると、いつまでもそのなかにいたいというふうに思ってしまうこともあります。
日本では禅のように、理屈もなく、ただ瞑想のなかに放り込まれますが、それは水泳をするのに、いきなり深みのなかに放り込んで、「泳げ!」ということに等しいやりかたかもしれません。 そして、実際それが最もてっとり早いのかもしれません。
西洋では何ごとも分析したがるので、今では精神分析のアプローチで瞑想や悟りを研究したりしています。
面白いことに最近では、最先端の量子物理学の発見と仮説が、瞑想や古代からのスピリチュアルな伝統が伝えてきていることと、とても符合することが認められつつあります。
「フィールド 響き合う生命、意識、宇宙」の本では、それらの最先端の量子物理学の発見と仮説がスピリチュアルなこととの関連性で紹介され、いかにそれらの最先端の成果を上げている物理学者が、自分の学者生命をなげうってまで、これまでスピリチュアルなこととされていたこと、例えば遠隔治療などの実験や仮説に取り組み、実証してきているドキュメンタリーが描かれています。
フィールド 響き合う生命・意識・宇宙/河出書房新社 ¥3,360 Amazon.co.jp
英語の題名は「ゼロポイントフィールド」というのですが、そのゼロポイントフィールドで起こっていることは、ハートの瞑想で体験する「スペース」と同じことでもあります。
そのスペースがあり、そのスペースのなかで瞑想の体験、すべてとひとつであるという体験や、直観やひらめき、静けさや平安、アーカシックレコードとのつながりやシンクロニシティが起こる源であったりもします。
そのことは「本質を生きる」(エッセンシャルリヴィング)の「本質の目覚め」で学ぶことができます。 https://unityinstitute.jp/schedule/booking.cgi?code=121123-25PrAlv_LD2_f
実際、それがどのようなものであるかについて、今年の4月にイタリアで出版される、ユニティインスティチュートのディレクター、リーラ、プラサード、アルビナの共著による本「生きたい人生を生きる (Living The Life You Love) 」からご紹介します。 (イタリア語タイトル “La vita che vuoi”
Urra 出版)
第三章  生の同心円  より
「私たちのスペースの経験」

私たちも長年の間、瞑想をしてきました。
そして気づきが継続的に広がっていき、私たちの本当の性質と私たちの命の中心に何があるのかを認識することができるだけの感受性が生まれました。
私たちが空間(スペース)を経験するとき、それは深い沈黙、安らぎ、それにくつろぎとして経験します。
私たちが中心に休むとき、こころに掛かっていたことも、もがいていたようなことも、欲望も、こういった毎日の生活でお決まりの状態から自由になっています。

これは想像しうるかぎりもっとも深い休息であり、素晴らしく元気を回復させてくれるものです。
中心に気づいているとき、何か無時間的で広大なものの中に入っていて、自分とつながりひとつになり、存在全部との間でもひとつになります。
私たちはハートが美しい戸口になって、中心に入っていけると感じていて、ハートが実の所、どれほどスペースに近いものかということを見ています。
私たちがスペースにますますつながっていくにつれ、毎日の活動にかかわっている最中でもスペースに気づいていることができ、外側のサークルの層と中心にあるスペースに同時に気づいていることができることが分かってきました。
このことが、外側のサークルの経験と人生経験を以下のように変えつつあります。

・・・・・
あなたは誰かに、「今自分にはスペースが必要です」と言ったことがありますか? 関係性からスペース(空間)をとりたくなったのかもしれません。
仕事からのスペースかもしれないし、厳しい課題からスペースを取りたくなったのかもしれません。
どの瞬間でも内側に入って、内側のサークルの層に気づき、探しているスペース(空間)を手に入れることができます。
スペースはあなたの本性です。
あなたの一部なのです。
いつでもここにあって、その神秘が明かされるのを待っています。

尚 記
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