瞑想について その1

瞑想については、ときおりさまざまな質問をいただきます。
そこで、新たに瞑想についてのカテゴリーを設けてみることにしました。 この場所で、瞑想について考えていきたいと思います。
瞑想というと、世間にはさまざまな瞑想があります。
日本では禅が有名ですし、仏陀のヴィパッサナやインドのヨーガ、グルジェフやスーフィーのようにダンスの瞑想があったり、OSHOのダイナミック瞑想まで。
なぜ瞑想をするのかというと、それは悟りの境地のような特別な意識状態を求めるためであって、日常をかけ離れた非日常的な修行を必要とするものと思われがちです。
しかし、ここでは、ごく普通の日常生活で実践できる瞑想を紹介したいと思います。
ここに紹介するのは、今年の春にイタリアで出版される「自分の生きたい人生を生きる」(Living The Live You Love)からの一部を引用したものです。 この本は、ユニティインスティチュートのディレクター、リーラ、プラサードアルヴィナの共著による本です。(タイトルは仮題です)
ここで紹介されているハートの瞑想と、自分の内なる本性に気づくという瞑想は「本質を生きる」(エッセンシャルリヴィング)の「内なる引き寄せの法則」のなかでも体験していくことができます。 https://unityinstitute.jp/schedule/booking.cgi?code=120309-11Pr_EL3_f
第二章 より <ハート:内側への入り口>
誰でも満足な人生を歩みたいと思っていることでしょう。 しかし、どのように生きれば本当に満足なのか、わかるでしょうか? 思いつくままに次々と試してみても、心からの満足が得られるとは限りません。 満足な生き方をしたいなら、最初の一歩は、内なる本性とより深くつながることです。

内なる本性につながると、何をすれば自分が満足でき、幸せになれるのか、それを見通す展望が開かれ、はっきりとわかるようになります。 また内なる本性に触れていると、内側にある宝がたくさん見つかります。 宝とは、強みやリソースのことで、それを使うと自分にとって重要なものを手に入れるためのステップを踏んでいくことができるのです。 この章を読み進めていくと、内側に入ることを学び、内なる明晰さと強みに触れることができるようになっていきます。
内なる本性を発見するプロセスは、宝探しのようです。 ただ違うのは、この宝は隠されているのではなく、ただ忘れられているのです。 宝は目の前にあります。 宝はあなたそのものなのですから。 もし自分の内なる本性に気づいていないなら、それは、一生懸命に外を見ているからかもしれません。 内なる本性に触れるためには、内側を感じ、内側に耳を傾け、内側を見る必要があります。 そして自分が何者なのか、認識する必要があるのです。
<知覚を開く>
内側に入るプロセスは、まず感受性を開くことから始まります。 注意深く見、感じ、耳を傾ける感受性です。 私たちの五感は、外に焦点を合わせることもできますが、内側を覗くこともできるのです。
でも、注意がたいていは周りのできごとや人々に向いていることに気づいたことがあるかもしれません。そうではないですか? 外側にある現実を見るのは、しなくてはならないことですが、外側だけしか見ていないと、目に入るものは限られていて、現実の半分しかみていないことになります。 周りの人やものごとに主に意識が向いているとしたら、自分自身を見失ったとしても不思議ではありません。 自分自身は、現実の残りの半分なのですから。

五感が内側へと開かれると、内なる宝、自分の生来の性質が目の前に姿を現し、その結果、自分にとって何が重要なのか、わかるようになるのです。 感覚知覚が内側に向かって開かれると、自分の強みを感じることができ、自分の本質的な部分であるたくさんの特質につながることができます。 聴覚が内側に開くと、内なる声に耳を傾けるようになります。 内なる声は、あなたの歩む道を一歩ずつ、喜んでガイドしてくれます。 気づきが明るさをまし、今まで未知であったものが見えるようになります。 自分の奥底を覗き込むと中心部分が見えます。 それは自分の核そのものであり、それを軸としてあらゆるものが回転しているのです。 中心に触れることで、人生にエネルギーを供給している源泉につながります。
<気づきのエクササイズ>
それでは、どのようにしたら、知覚を内側へと開き、内なる宝を認識することができるでしょうか? それには、まず生活の表層で起こっていることに気づくことから始めてください。
耳に入ってくる音や声に本当に耳を傾けましょう。 自分の周りの人やものごとを目にするとき、気づいていましょう。 身体を動かしながら、その感覚に意識を向けます。 瞬間ごとに自分が感じていること、経験していることに注意を向けることで、気づきが広がり、周りで起こっていることをより繊細に知覚することができるようになります。 好機が訪れたらそれに気づき、自分を助けてくれる人たちの存在に気づくようになります。 日々直面する状況や課題が明確に見えるようになり、それでクリエイティブな解決策を見つけることが楽になります。

気づきが育つとき、すべての方向に広がるので、気づきが外界に向けて育つと、五感を通して、気づきが内側へも向かいます。 時間を取って身体、フィーリング、思考に気づこうとしていると、気づきはさらに広がっていき、より深い本性に気づき始めます。 自分のもっている天与の才、才能、愛、勇気、情熱といった本質に気づくようになるのです。 こうして内なる本性につながると、今度は、外界に対する気づきも増加します。 その結果、人生に対する見方がさらに深みと広がりをもつようになるのです。 外界を見ることは、五感を通して行われますが、そのとき同時に内側を見ることもできるのです。
このように両方向を見ると、気づきは全体的で、分裂のないものになります。 自分がこれから進むべき方向を感じることができるようになりますが、それはハートの感覚に寄り添ったもので、内なる本性と調和しているのです。

気づきのエクササイズ、是非試してみてください。
尚 記
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