鮎沢玲子さんの日本の色で学ぶオーラソーマ ≪オリーブグリーン≫

≪オリーブグリーン≫
9月に入り、ようやく少し涼しくなりましたね。
今は「乙女座」の季節・・・今月は、乙女座のカラーである「オリーブグリーン」を取りあげます。
多くの日本人にとって、オリーブグリーンという色の名前は、あまり馴染みがないかもしれません。オリーブの実がどんな色なのか、または生のままでは苦くて渋いことも、ほとんどの日本人は知りません。
でも「抹茶」の苦味や、濃い緑茶の渋みは容易に想像できます。 むしろ抹茶の色や緑茶の色の方がイメージしやすいのではないでしょうか。

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オーラソーマの色として「オリーブグリーン」を理解するのに、日本的なモチーフとその色を思い浮かべることは非常に有効だと思います。 オリーブグリーンの色の言語には、日本人の感性にフィットするものがたくさんあるからです。
たとえば、抹茶をいただく茶道とは時間の芸術、オリーブグリーンの要素を持つ芸術と言えるでしょう。
茶の湯の世界では「一期一会」を大切にします。
たった一度の状況のなかで生まれる、たった一度の出会いは、まさにシンクロニシティであり、同じときは二度と来ない、この世界は常に変化し続けるという「無常観」に通じます。
一般に茶道が行われるのは畳の上ですが、「畳」というのもまたペールオリーブグリーンのような色をしています。

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日本人のメンタリティのなかでは、畳の上で亡くなることはしあわせな人生の終わり方を意味するものです。 ここで言う「畳の上」とは、安住の地であり、落ち着ける場所です。
オリーブグリーンの意味する「楽園」に相当すると思いませんか。
そして畳の部屋(和室)というのは、あらゆる用途に対応できる部屋です。 家具を片付けてしまえば人が大勢集まれる広間になり、会食もできるかと思えば、布団を敷くと寝室にもなります。
必要性に応じて変えることができる・・・これもオリーブグリーンの「柔軟さ」と「受容性」につながります。
日本的な植物のひとつに苔がありますが、この「苔色」もオリーブグリーンに近い色です。

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日陰で、しかも生育に長い時間が必要な「苔」こそ、「辛抱強さ」「人生での苦味・渋み」のイメージにふさわしい植物です。

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もうひとつ、植物では「竹」もまたオリーブグリーンを思わせます。 竹の魅力はしなやかな強さです。軽くてよくしなる竹は、柔軟な女性性の強さに通じます。

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このように、日本的なもののなかにオリーブグリーンのメッセージが数多くあります。
あなたのまわりにあるオリーブグリーンのものをぜひ探してみてください。
きっと色の言語が、これまでより身近に感じられると思います。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
色見本参考: http://www.colordic.org/colorsample/2144.html http://www.colordic.org/colorsample/2131.html
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