あけましておめでとうございます。
昨年は「季節で楽しむ日本の色」をお読みいただき、ありがとうございます。
2017年もこのコーナーを通じて、日本の色の楽しさと奥深さを発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
さて今月はお正月らしい話題をお届けします。
今回取り上げるのは「紅白」です。
「紅白」と聞いて、なにを連想しますか?
今の時期なら大晦日に観た「紅白歌合戦」でしょうか。
運動会は赤組と白組で勝敗を競い、スポーツでも「紅白試合」のように二組に分かれて対戦するときに、この言葉を使います。
この語源は、源氏と平家が戦ったときに、源氏の白と平家の赤、それぞれの旗印がもとになっているとか。(諸説あり)
そういえば、おせち料理のひとつ、大根とにんじんで作る「紅白なます」は、別名「源平なます」とも言います。
いずれにしても赤と白の組み合わせは、祝祭的な意味を持っています。
お祝いの席に紅白の縦縞の幕を使ったり、紅白餅や紅白饅頭を配ったり、ご祝儀袋の紅白の水引など・・・私たちの身近にたくさんあります。
そもそも「紅白」の組み合わせが、おめでたいことと結びついたのはなぜなのでしょう。
これも諸説ありますが、こんな伝承があります。
垂仁天皇(すいにんてんのう)のころ、大国主命が大田田根子(大物主神の娘)に「元旦に紅白の餅を祀ると幸せが来る」と教えたといいます。
そして、いつのころからか、招福には赤と白の組み合わせが用いられるようになりました。
赤という色は「赤ちゃん」に代表されるように、命のはじまりや新しいエネルギーに満ちていることを表します。
オーラソーマの色の言語でも、まさにそうですよね。
いっぽう白は花嫁衣裳、そして死装束にも使われます。
これは別れや旅立ちと関係があります。
オーラソーマで言うところの、クリアの色の言語と同じく「リセット」「浄化」「解放」です。
この二つを組み合わせることは、古いものを終らせ解放してリセットした清々しいところへ、新しい命や勢いのあるエネルギーを迎え入れることではないでしょうか。
それは私たちが年末に大掃除をして、新しい年を迎えることと重なります。
元旦に初日の出を拝むのも、新しい赤のエネルギーを取り入れることです。
赤と白(オーラソーマではレッドとクリア)を混ぜると、ピンクになります。
ピンクは「無条件の愛」であり、レッドの攻撃性を穏やかな愛のエネルギーに変化させたものです。
かつては争った源氏(白)と平家(赤)が、日本人のお祝いの場面で、いつも「紅白」として一緒になることで、霊的な和解がなされてきた・・・なんて考えるのは妄想が過ぎるでしょうか。
この2017年が、みなさまにとって平和で愛に満ちた年になりますよう願っています。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール
有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
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英国オーラソーマアカデミー認定講座
オンゴーイングエデュケーションデイ(シェアリングデー)
オーラソーマとカバラ・生命の木
日程 2017年2月6日(月)
時間 10:00~17:30
会場 栃木県宇都宮市宝木町 カラーズガーデン
費用 13,000円 (税込)
定員 6名
講師 鮎沢玲子
※オーラソーマレベル1以上修了の方が対象です。
※プラクティショナー資格更新に対応(6時間)
お申込み・お問合わせ reiko@colors-garden.jp
その他のスケジュールはこちらで確認できます。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/