四つの上位チャクラ

四つの上位チャクラ
「微細解剖学(サトルアナトミー)への旅」からの抜粋   メアリー
        サトルボディ(つまりエネルギー身体)のエネルギー中枢である「チャクラ」は、肉体の臓器とまったく同列に語ることはできないのかもしれませんが、しかし密接な関係を持っているとは言えるのでしょうね。
前回メアリーさんの案内で三つの下位チャクラを概説していただきました。
第1チャクラ ≒ 下・下腹部神経叢 (ムーラダータ) 第2チャクラ ≒ 上・下腹部神経叢 (スヴァディシュターナ) 第3チャクラ ≒ 腹腔神経叢 (マニプーラ)
一番基底にある「ムラダータ・チャクラ」が、生殖に関係していることは容易に推測がつきます。
でもそれが“感覚の発生”にも重要な役割を果たしているというお話は、意外であると同時に、何かとても深遠な知見でもあるような気がしました。
われわれ人間の身体は、体験を可能にする道具だとも言えるでしょう。
われわれは体験をしたくて肉体を求め、肉体を持つことで体験ができるようになったはずです。
その肉体の基底部にあるチャクラ(ムラダータ)が、“快楽と生殖”の働きだけではなく、“感覚の発生”をも司っていると聞けば、その意味するところはなかなか深遠だとは思いませんか?
体験を求めるとは、つまりは「感覚」を求めているということなのかもしれませんね。
しかも、それに続くチャクラがそこで発生した「感覚」の洗練・浄化と関係しているように思われるとすればなおさらのことです。
・基底のチャクラ:ここで「感覚」が発生し、「感覚」の発生にで「生殖」の  (ムラダータ) ための誘引は整いました。
・下腹のチャクラ:ここで「生殖」「排泄」の担当臓器が管理されます。  (スヴァディシュターナ)」
・ヘソの辺りのチャクラ:ここで消化・吸収・同化・異化・排泄の全般が制御  (マニプーラ)    されるようです。
身体を持つことで「感覚」が得られたのだとすると、では上位のチャクラはそこで得られた「感覚」が、洗練・浄化されていくためのチャクラなのかもしれません。
面白いですね。
では今回は、残り四つの「上位チャクラ」について、解剖生理学がご専門のメアリーさんの概説を聞くことにしましょう。
        ——————————————————————– 4) アナーハタ・チャクラ(第四チャクラ)
胸腔内の心臓神経叢に位置します。 副交感神経叢側から迷走神経によって支配され、交感神経側から心臓枝と肺枝の支配を受けています。 この神経叢は心臓・肺・気管・気管支だけでなく、食道・大動脈をはじめ、他の胸腔内の臓器にもつながっています。

5) ヴィシュッダ・チャクラ(第五チャクラ)
咽頭と喉頭を含むのどにあります。 副交感神経は、脳神経の各々(動眼神経)(顔面神経)(舌咽神経)(迷走神経)から、そして交感神経のつながりは頚部交感神経節から来ます。 これらの神経は、目・耳・鼻・咽頭・喉頭・気管に達するだけではなく、唾液腺、加えて甲状腺と副甲状腺もいき渡っています。

6) アージュニャー・チャクラ(第六チャクラ)
このチャクラは、大脳辺縁系・視床下部とその隣接領域に位置し、前下方にある下垂体と上後方にある松果体に接しています。 ここが全自律神経系、つまり交感神経系と副交感神経系の調整機能に関与する最高中枢であり、同時に空腹感・喉の渇き・性欲・情動などの中枢であることがわかっています。 そして、これまでの五つのチャクラの機能をここで調整するという意味で、このチャクラは重要です。 伝統的なヨガの教えでは、ここが精神の座であり、ここで基本的な肉体的要求を調整するといわれています。

7) サハスラーラ・チャクラ(第七チャクラ)
このチャクラは大脳皮質全体を内包しています。 たとえば意識と潜在意識、さらに意識を超える多層的な心象を統御していく重要な領域にあたります。――クンダリーニのエネルギーが、ムーラダータ・チャクラから出発してアージュニャー・チャクラまで昇りつめ、サハスラーラ・チャクラ(大脳皮質の精神中枢)で合流すると、眠っていたクンダリーニが覚 醒した段階で望みをかなえる――いわば、心と知性と、あらゆる意識段階とを合一して、啓発された人にするのです。 すなわちこのチャクラが最も重要な中枢であり、クンダリーニの力は、脊柱の最下部から昇りつめて、ついに頭頂に達し、望みどおりの成果を果たして、体躯の最上部から最下部へ下降していくのです。

<色と神経叢とチャクラについて>
以上で、ヨガにおける神経叢とチャクラの関連における考察をひとまず終わりますが、色との関連も含めてまとめてみましょう。
 下・下腹部神経叢はムーラダータ・チャクラ(レッド)  上・下腹部神経叢はスヴァディシュターナ・チャクラ(オレンジ)  腹腔神経叢はマニプーラ・チャクラ(イエロー)  胸部神経叢はアナーハタ・チャクラ(グリーン)  頚部神経叢はヴィシュッダ・チャクラ(ブルー)  視床下部?脳下垂体はアージュニャー・チャクラ           (インディゴ、ロイヤルブルー)  大脳皮質全体はサハスラーラ・チャクラ(バイオレット)
ただ、人間の意識や科学の進歩は非常に未熟なので、私たちの進歩にともない、現在認識されていることも、やがては塗り替えられる可能性を充分秘めていることを覚えておいてほしいと思います。
                『リビング・エナジー』Vol.4(p19-20) ——————————————————————–
ふーむ……。
これらは「オーラソーマ」の用語で言うと、
第4チャクラ:ハートのグリーン 第5チャクラ:喉(のど)のブルー 第6チャクラ:「第三の目」のロイヤルブルー 第7チャクラ:頭頂部のバイオレット
に当たるチャクラというわけでしょうね。
(オーラソーマの場合は、それに「第8チャクラ:頭上のマゼンタ」を加えて“8つのチャクラ”、アナンダカンダセンターを加えると“9つのチャクラ”があります。)
ハートセンターは、神経叢として見ると「心臓・肺・気管・気管支、食道・大動脈」にまで関係しているんですね。
こうしてみると、物理次元を生きるためのいわば“潜水服”がどれほどの工夫を凝らさなければならなかったかが、微かながら推測されます。
いず れにしても、一言では言えないような世界のようです。
お勉強しちゃいました。(^^;)
pari 記
     
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