チャイルド・レスキュー入りのお風呂にその子を
「オーラソーマと出産」より 古賀直子
前回に続いて助産師古賀直子さんと、誕生後間もない赤ちゃんとのやりとりのお話です。
古賀さんと赤ちゃんのやり取りは、ほんと不思議ですね。(^^;)
古賀さんにとっては、そういう赤ちゃんとの交流が起こっているのが当然のことですから、それを当然のこととして語ります。
そうすると聴いているこちらまで、そういうことが起こっているんだなぁという感じがしてきます。
私たち人間は、すべて知覚情報に対して反応して人生を創造しているので、自分が注目した情報には、なんらかの反応が起こらざるをえないからです。
考えてみれば、こうして地上のたくさんある家庭は、どれひとつとして同じ家はないのですね。
それぞれの家では、それぞれ別な現実が起こっている。(-_-;)
それぞれの家庭では家族の全員が、いかにもその家らしい固有の知覚情報を発信しあい、またそれに反応しあって、それぞれ異なる生活空間を創造しているわけですねぇ。
たとえば、ある家庭で全員が完全な事実として対応している、ある情報も、別の家庭ではまったく知られていないかもしれません。
知らない情報に反応は起こりえませんから、もちろん、その別の家庭ではそんな事実はもともと存在してすらいないわけです。
だったらもちろん、その事実にはなんの反応も起こりません。
こんなこと、わかりきったことですが、考えてみれば、そうやって私たちは自分の世界を創造しているんですね。
それぞれの人が、自分の世界に対応して生きているのです。(-_-;)
あ、なんか話が飛んじゃいました。(*^_^*)
そうそう、助産師の古賀さんと赤ちゃんとのやりとりの話でしたね。
古賀さんは、もう一度、藤本さんと一緒に、あの赤ちゃんを訪ねたそうですよ。
では「オーラソーマと出産」から、古賀さんと赤ちゃんの応答をご覧ください。
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古賀:
で、実際に生まれてきたら、回旋異常で・・・前進する部分じゃない、ちょこっとズレた部分から出てきてて、首には臍の緒を巻いているし、もうさんざんに母親の期待とは裏腹な子だったでしょ。
だから、そのときには、ピンクじゃなくてホワイトのポマンダーを浴槽に入れたんです。
それはお母さんたちの抱えていたもの自体がとっても大きかったから“これはピンクじゃなくってホワイトだ”って直感したからなんです。
http://artbeing.com/aura-soma/pom/P01.html
生まれてきた赤ちゃんは頭に産瘤ができていたので、その産瘤にはチャイルドレスキューを直に塗ったんです・・・。
http://artbeing.com/aura-soma/pocket/R020.html
それはもう即効いて、5分くらいで消えてしまいましたね。
ふつうは2、3日、もっとひどいのはもっと長く残るし、黄疸につながるような頭血腫というもになったりすることもあるんですが、お母さんもそれを見ていて「無くなってる、消えた」って。
まだ胎盤を出すのを待っている間のことでした。
それから1週間経った頃、もう一度、藤本さんと一緒にその赤ちゃんを訪ねたんです。
そして、赤ちゃんをタライのお風呂に入れたんですね。
いつもだったら赤ちゃんを寝かせた状態で、お母さんにマッサージをしながら藤本さんに歌を歌ってもらうのですが、その日は、何だか私の感じとしては、子どもにもっと聴いてほしいというか、あのとき、歌に反応した子だからきっと喜ぶだろうし、とにかく気持ちのよいお風呂に入れてあげようと思って、それでそのときも直感でチャイルドレスキューをお風呂に振って入れてあげたんです。
それまではポマンダーを使ってたんですが、赤ちゃんというのは、1週間くらいで少し皮膚がパサパサになってくるから“オイルがあってちょうどいいのでは”って感じで、チャイルドレスキュー入りのお風呂にその子を入れてあげたんです。
でも、タライが小さいからその子、はみ出してしまうんですよね。
頭を洗うときは足がはみ出すし、からだを洗うときには頭がはみ出してしまう・・・で、歌がはじまって、チャイルドレスキューをなかに入れたらね、最初に起こった反応は、笑ったんですよ。
反射のように笑うんじゃなくって、連続でずーっと笑ってるんです。
もうずーっと。
また戻ったら、また笑う。
そうしてたら、にっこりしながら子どものからだがどんどんどんどん小さくなって、タライの3分の1くらいのところまで、すーっと縮まっていったんです。
縮まっているんだけれど、緊張してるんじゃなくって、だらーりとリラックスしてて、首だけささえてあげてたんですけれどね。
『リビング・エナジー』Vol.5(p93-94)
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へー、タライからはみ出すって、赤ちゃんが身体をこわばらせて、つっぱらかってるってことでしょうか。
ところが歌がはじまって、チャイルドレスキューをタライのなかに入れたら、今度は赤ん坊が笑いだした。
そして身体が緩んでいるのに、ずーっと縮まってしまったって、不思議なことがあるものですね。
pari 記