●色彩心理の図式「カラーローズ」でのオリーブグリーンの位置
ゴールドの光とは、あまりにも多様な彩りの中にあっても、なお毅然たる自尊を失わないために、自らの中に「豊かさ」と安定の「根拠」を確認しようとする志(こころざし)でした。
ただ、その光は、あまりにも貪欲に自尊と安全を求めて逆に独善に陥ってしまい、かえって不安を増大してしまうような危うさも秘めていました。
その“危うさ”は、ゴールドの志を、内なる真の「豊かさ」「永遠の智慧」の探求に向けるか、あるいは物理次元での外的根拠の確立に向けるかによって、極大化する可能性もあるようなのでした。
“自分”の尊厳の根拠を“物理次元”に求めて「独善」を深め、大きな「恐怖」を掘り出してしまった“自立への意志(ゴールド)”の光は、“自分”の中に不動の根拠を確認したいと願いながらも、今一度、「全体」の中での“自分”の位置を確かめたいと願ったのです。
もともと“自立への意志(ゴールド)”とは、“創造への意志(オレンジ)”と“個別への意志(イエロー)”の均衡点に顕れた光であり、多彩な創造を可能にしながらも、なおかつ「多」の中に埋もれることなく、独自の「個」でもあろうとする光でした。
つまり、イエローの光をオレンジ側から補強しようとする光でした。
その位置からまわりを見渡した“自立への意志(ゴールド)”の目は、グリーンの方向へ向けられ、“個別への意志(イエロー)”の向こう側に、自分と同じように“見晴しへの願望(グリーン)”と“個別への意志(イエロー)”の均衡を取ろうとしている光を発見することになりました。
ゴールドの光にとっては、それはイエローを挟んだ向こう側で、自分と同じ努力をしている仲間を発見したようなものでした。
そのようにしてカラーローズに浮上してきたのが“調和の希求(オリーブ)”の光です。
“調和の希求(オリーブ)”とは、視野を広げ、自己の許容空間を広げることで、そこで生まれる「見晴らし」や「他者への配慮=思いやり」によって“個別への意志(イエロー)”の光を「全体」の中に調和的に織り込み、生かそうとする志です。
それは、“個別への意志”を、視野を広げることによって、グリーンの側で補強・安定させようとする志とも言えます。
ちょうど、“個別への意志”を、自尊の根拠を深めることで、オレンジの側で補強・安定させようとするゴールドの志と対をなすものとも言えます。
オーラソーマの「カラーローズ」には、イエロー(4時)とグリーン(2時)の重なり領域としてオリーブ(3時)の光が現れました。
上の図ではスポットですが、下のカラーローズでの形は2円の重なり部分ヴェシカ・パイシス(魚の胴体みたいな形)です。
これで、偶数位置の
基盤の3原色:ブルー (0時)→ イエロー(4時) → レッド(8時) ↑↓ ↑↓ ↑↓
原色の反転色:オレンジ(6時)←ヴァイオレット(10時)←グリーン(2時)
の他に、奇数位置に
コーラル(7時) と ゴールド(5時) と オリーブ(3時)
の3つの2次色が現れたことになります。
オリーブとは、「部分」が「全体」の中でそれぞれの固有性を発揮しながら、なおかつ他の固有性を阻害も排除もせずに、かつ「全体」がひとつの大きな「調和」として機能させようとする、すべてのすべてを“生かそう”とする、それは<神=光>の一側面とも言えました。
「個」の“包容力”を広げようとする“調和への意志(オリーブ)”の位置からは、どのような展望が開けてくるのしょうか。
このコーナーは、以前[箸休め]として書いた内容を微修正しています。
オーラソーマとは一応“関係ない”という「免責条項」をお忘れなくね。(^^;)
pari 記
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