タロットとオーラソーマ その1
タロットは、オーラソーマではレベル3で学びます。
http://aura-soma.co.jp/products/publication/tarot.html
オーラソーマでタロットを学ぶ意義はどこにあるのでしょうか?
その前に、タロットとは何か・・・ということも、タロットになじみのない方にとっては問題ですね。
私も、オーラソーマを通してタロットを知るまでは、単なる占いカードぐらいにしか思っていなかったので、タロットがこんなに意義深いものだとは知りませんでした。
今回の「タロットの旅」(ブログのカテゴリ)のテーマでもありますが、生命の木とタロットとイクイリブリアムの関連性について知ることで、オーラソーマについてのさらに深い体系が理解できるようになります。
それは、人生ということについての理解を深めていく旅にもなっていきます。
レベル3で学ぶ、ユダヤ教の神秘主義思想カバラの「生命の木」は、「意識の地図」であり、タロットカードはその象徴性を通して古代からの教えを伝えるものです。そしてオーラソーマシステムのイクイリブリアムは色の暗号であり、色を通して意識を探求していくものでもあります。
(注)オーラソーマでは、カバラは宗教とは関係ないものとして、単に「意識の地図」のシンボルとして使用するものです。オーラソーマではチャクラシステムも「意識の地図」のひとつとして考え、ヨガとは関係ないものとして学びます。
ですからオーラソーマでタロットを学ぶことは、イクイリブリアムの色の暗号を、タロットの象徴としてのイメージを通して理解していくことになります。
それは右脳教育として、直感を磨いていくという教育のプロセスにもなっているのです。
さて、そこでタロットについてですが、一番なじみの深いものとして遊戯カードのトランプがあります。
スペードやハート、ダイヤモンド、そしてクラブがありますが、これはタロットの小アルカナを起源として、ジョーカーは大アルカナの愚者からきているとされています。
その基となるタロットカードが、いつ誰によって、何のために作られたのか、ということに関しては、まだ定説はないようです。
ただ、一般には古代エジプトの神秘思想から誕生したという説と、中世のヨーロッパで、キリスト教、グノーシズム、イスラム教などの諸要素が合わさって創造されたという説があるようです。
とはいっても、タロットには秘教的性格もあり、そもそもアルカナというのは「秘儀」という意味があるそうで、古代から伝わる宗教的秘儀がカードに込められていることから、そのように呼ばれているようです。
だとすれば、「タロットとは、古代から伝わる秘密の叡智を、教会権力の弾圧や無知な輩から守るために、そして純粋な形で後世に残すために、ヘレニズム時代に栄えたグノーシス派(キリスト教神秘主義の一派)が打ち出した発明なのだ」というリガルディーの説が信憑性を帯びているようにも思われます。
実際、大アルカナのカードの「愚者」から「世界」に至るストーリーはその古代グノーシズムの主題を現しているようです。
つまり、グノーシス主義というのは、人間の霊は、神の一部、「神聖な光」であるけれども、始原的な悲劇のゆえに苦悩する存在でもあるので、人間を救済することが神を救済することでもある、というふうに考えるようです。
そして世界が破壊されるとき、解放されるのは神の一部であり、それが人間の始原への回帰を可能とする。
このような流れでタロットカードの大アルカナを見ると、何が見えてくるのでしょうか。
次回に続く。
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