鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色≪【杜若色】かきつばたいろ≫

 

杜若色は、アヤメ科の多年草「カキツバタ」の花の色からついた名前で、この色名は平安時代にはすでに存在していました。

 

 


美人を形容するときに「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」という言葉があります。

どちらも5月ごろに咲くアヤメ科の植物で、花の色も青紫から紫色。

どちらも美しいが似かよっていて区別ができない、優劣がつけられなくて迷うときに使う表現です。


実際、アヤメは乾いた場所で咲くので、畑の隅などでも見かけます。

 


いっぽう、カキツバタのほうは水を好むので、水辺などの湿地に生えています。

この習性を知っていれば、ふたつを「識別」するのはあまり難しいことではないのですね。


カキツバタの語源は、花の汁をこすりつけて(書きつけて)染色する「書きつけ花」が転じたものと言われています。

染色のはじまりは、花びらを布や糸にこすり付けて色を移す素朴なものでした。

カキツバタの花は古い時代、染色に使われていたのです。

確かに色素が濃い鮮やかな紫色をしています。

万葉の時代には、濁らず「カキツハタ」と発音していました。

この方がより美人度が増すように感じませんか。

ところで杜若で思いだすのは、尾形光琳の作品で国宝の「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」です。

 


この場合は杜若と書かずに「燕子花」と書くのです。

尾形光琳は、後に「琳派」と呼ばれる装飾美術の画風を生みだした、江戸中期を代表する画家。

代表作のひとつである「燕子花図屏風」は、東京の根津美術館に収蔵されています。

金色の背景にグリーンの茎と葉が描かれ、青紫色のカキツバタの花々が形よく咲きほこっています。


オーラソーマのボトルに見立てると、まるでB38トルバドールⅡ(吟遊詩人Ⅱ)のよう。

 

http://artbeing.com/aura-soma/equi/B038.html

 

上層がバイオレット、下層がグリーンのボトルです。

このB38に対応するオーラソーマのタロットカードは「カップ(水の世界)のクイーン」です。

 

http://artbeing.com/aura-soma/reading/tarot-B038.html

 

タロットカードの絵を見て納得しました。

・・・やっぱり、カキツバタは水辺にいる美しい女性でした。

そして、このボトルのサブタイトルがさらにおもしろいことになっていました。

その名は・・・「識別」

どこまですごいの!? オーラソーマ。

尾形光琳の作品にまでシンクロしているとは、思いもよらなかった。

 

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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール
有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。

http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/

 

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英国オーラソーマアカデミー資格講座 レベル1(水木コース)
日程 2017年6月14日~15日、21日~22日
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会場 栃木県宇都宮市宝木町 カラーズガーデン
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※再受講/64,800円(税込)
講師 鮎沢玲子

お申込み・お問合わせ reiko@colors-garden.jp

その他のスケジュールはこちらで確認できます。

http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/

 

 

色見本参考:

http://www.colordic.org/colorsample/2067.html

 

 





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