いろんな感じ方を表現する人が曼陀羅のように
「『天使の写真』の体験を通して」から 服部美恵子
私たちが住む現象世界には多種多様な人々がいます。
さまざまなDNAがあり、さまざまな条件づけがあり、そこからさまざまな体験が生まれます。
その多様性こそが現象世界を支えているわけでしょう。
人を形作る条件に二つとして同じ条件はありえないわけですから、この宇宙には同じ人はひとりも存在しません。
その一人ひとりが独自の感じ方考え方を形成していて、起こってくる現象をその人の観点で解釈しているわけですよね。
そしてお互いに、あれはおかしいとか、それは間違っていると言い合っているのでしょうね。(*^_^*)
そう思うと、なんだか楽しくなりますね。(^^)/
もし正しいとか間違っているという判断をするなら、どの人のどの感じ方も考え方もすべてが絶対的に正しいのでしょう。
なぜなら、それが起こったわけですから。
それまで体験していた一種敬虔とも言える感情の高まりのなかにいた服部美恵子さんは、ある瞬間に「カメラを持ってきなさい」という内なる声を聞いたそうです。
そしてそこで見せられたさまざまの空の光景をカメラに収めます。
そして人の勧めもあってそれらの写真を展示して展覧会を催すのですが、その展覧会に来られた方々の反応がとてもバラエティーに富んでいたそうです。
どんな反応をする方々がいたんでしょうね。
ちょっと自分で想像してみてから、ご覧になると面白いかもしれませんよ。
服部美恵子さんの記事「『天使の写真』の体験を通して」からご紹介します。
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「天使の写真」の体験を通して
1995年夏、夕方、喜びのエネルギーに感動して全身の細胞がふるえました。
外に飛び出したら、すばらしい朱に染まった空の景色です。
涙がこぼれました。
「私はここに生きてる」・・・生きていることに対して力強く感謝する気持ちが沸き上がってきました。
そんな状態が1週間続き夕焼けを見つめていると、
「今日が最後ですよ」「キリストである」という音色が頭の中で鐘のように響き、さらに「カメラを持ってきなさい」と続きました。
空に向かって「待っててね」と叫び、あわただしくカメラを取り無我夢中でシャッターをきりました。
その時、一瞬にして新しい雲がファインダーの中に登場しました。
最初の写真、タイトルは『キリスト』
その後夢に、眩しく美しい人が現れて、ずいぶん長く語り合いました。
「空のメッセージを受け取って、私たちが共に歩んでいることを忘れないで欲しい」
リアルな体験後、存在たちの世界に意識すれば自由に入っていくことになりました。
9ヶ月過ぎて再び予感と共に庭に出て、流れるままにカメラを持ちファインダーを空に向けました。頭上で雲が一瞬にして形を創りました。シャッター音と共に歌声を聞くことになりました。
「天使・・・新しい時代の幕が開きます」
そのまま連日いろんなエネルギーを写す機会に恵まれて、私にとっては最高の遊びを見つけたようなものでした。エネルギーがピークに達した瞬間を捕らえることだけが楽しかったので、撮影後の数本のフィルムは長い間置き忘れることに。
当時出会ったチャネラーが・・・
「世の中に知らせるための写真があるはず。
その写真は目にした人を新しい時代に合わせ意識の変革を促し、加速していく役目を持っている」
・・・とメッセージを伝えてくれました。
フィルムの存在を思い出して、急いで現像してみてビックリしました。
家族の写真と共に現れた写真は、宝石のようにきらめいて輝いていたのですから。
空で見たときのように再現しようと拡大して、毎晩、感動して眺める日々でした。
毎日心が軽くなっていくのを感じます。
この写真たちが影響をおよぼしていくことが見えてきて、私の領域をはるかに越えたところで流れているエネルギーを、手に取るように感じ、さらに確信を得たものです。
自然に向き合いシャッターを押す一瞬に、限りない状態の中に意識が広がり続けます。
まるで時間が止まったところで宇宙遊泳しているようなこの感覚は、いろんなところで感じるものですが、特に『天使の写真』を撮影している感覚は面白く感じてきました。
撮影してきた場所は、ほぼ8割が自宅の庭先でプレゼントされたものですから、“偏在”するという意味にも納得したものです。
どこの場所も“聖地”と思っていますので当然の結果を体験しただけのことです。
友人の勧めに助けられて写真展を開きました。
短い期間にもかかわらず、盛況で驚きました。
本人が驚くのもおかしなものですが、実際は個人趣味のレベルでしか考えていませんでしたから、目の前で繰り広げられる反応に感激しました。
『天使の写真』に接した時に、歓声をあげて喜ぶ人、しみじみ涙する人、共感を分かち合ってくれる人、よく撮ってくれたと感謝の言葉をくださる人、大変なものを見てしまったと逃げ帰る人、何かで加工したんだろうと疑う人、楽しんで笑い転げる人、作品を前に眠ってしまう人、いろんな感じ方を表現する人が曼陀羅のように総登場してくれることになりました。
その流れのまま今も人との巡り会いが急ピッチに展開され続けています。
新しい時代に合わせて、魂の役目を思い出している人が多い時代になりました。
なかでも同じ想いで生きてきた人たちとの「再会」は私にも自信を持たせてくれました。
子供の頃から待ち望んできた世界も見えてきた感じがします。
形あるものはその時の必要な光のバイブレーションが反応して重量が落ちて現実化したものです。
誰でも常に「正しい時」「正しい所」にいますから、心の中にあるほんのわずかな意味も増幅して現れてきます。
目の前に広がる現実を見つめることができれば、心の居場所も分かるようです。
現実の中にこそ大切な学ぶ教材があって、現実の中にすべての答えがあります。
どんなすばらしい存在のエナジーにサポートされても、感じても、観ることができても、日常生活で生かさなければ何の才能にもならないと思ってます。
『天使の写真』は私を通して出てきた表現の一部ですが、実行力を発揮しなければならない人のもとへ的確に飛んでいっているようです。
魂をはげますように。
「メッセージは参考にするけれど、実践する決定権は私にある」ことをポリシーに、これからも現実を積極的に受け入れることから、内なる学びを深めて行きたいと思う。
大いなる流れのひとしづくである私も、自分の役目を確実に果たしていけることを願いつつ。
『リビング・エナジー』Vol.5(p60-61)
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同じものを見て・・・
【歓声をあげて喜ぶ人、
しみじみ涙する人、
共感を分かち合ってくれる人、
よく撮ってくれたと感謝の言葉をくださる人、
大変なものを見てしまったと逃げ帰る人、
何かで加工したんだろうと疑う人、
楽しんで笑い転げる人、
作品を前に眠ってしまう人】
なんとまあ……。(@_@)
世界とはそういう場所なのですね。(^^;)
pari 記