今回のボトルは、レディポルシャ。
http://aura-soma.co.jp/products/equi/B059.html
上がペールイエローで、下がペールピンクのボトルです。
イエローは知性を表し、ピンクは愛を表すので、知性と愛のボトルといってもいいかもしれません。
「智に働けば角が立つ」と、夏目漱石の草枕の冒頭にあるように、知性というのは使い方を誤ると、角が立って、世知辛い人生になってしまいます。
知性はものごとを分析したり、判断したりすることに使いますが、両刃の刃で、人をジャッジすることに使うと、自分にもそのジャッジしたことが還ってきます。
また逆に、自分をジャッジする目は、同じ目で人のこともジャッジしているものです。
人に厳しく自分にやさしい人、人にやさしく自分に厳しい人など、いろいろタイプはあるようですが、自分がどういうジャッジの眼鏡をかけて世の中を眺めているのかに気づく必要があるようです。
このボトルを表す格言として「自分がジャッジされないために、人をジャッジするなかれ」という言葉があります。
レディ・ポーシャはシェークスピアのベニスの商人に登場するポーシャのことで、「肉は切り取ってもいいが、契約書にない血を1滴でも流せば、契約違反として全財産を没収する」という大岡裁きでアントーニオを救ったことで有名ですが、このボトルのメインテーマ:正義と識別は、このストーリーを象徴しています。
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ジャッジする時にはご用心。
このボトルの生命の木に対応するタロットカードは「スウォードの6(Six of Sword)」です。
http://artbeing.com/aura-soma/reading/tarot-B059.html
スウォードは風の元素のシンボルで、さまざまな思考の状態と使い方を表します。
このカードは、正しく識別し、正義のたびのジャッジをすることを表しています。
同時に、自分にやさしく、愛と許しをもって接することも表しています。
誰しも完璧であろうとし、あるいはさまざまな失敗に自分を責めがちですが、完璧であることを過度に求めるのではなく、自分にも人にもやさしくありましょう。
ポーシャは、そのような女性でした。
レディ・ポーシャは、右手にその正義を表す天秤を持っています。
その天秤には、死者の心臓と羽根が天秤にかけられています。
彼女の前面に、エジプトの神話に登場する、死者を冥界へと導く犬の姿をしたアヌビスが描かれています。
生前の行いの正邪を見極める場所では、審判者のオシリスらに対し、死者自身による弁明が行われ、その言葉に偽りがないか調べられます。
その際に、死者の心臓と「マアトの羽根」と呼ばれるものの重さを比べるために、秤に死者の心臓を乗せる役割をつかさどったのがアヌビスです。
自ら顧みて、正直に、誠実に、身も心も羽よりも軽くありたいものです。
このポーシャの持っている天秤には、死者の心臓の代わりに、彼女自身の姿が描かれ、自分の心を観ているのでしょうか?
「チベットの死者の書」でも、仏教の教えでも、地獄の閻魔さまはアヌビスのような役割を担っているわけで、臨死体験の手記を読んでも、死ぬ間際には、これまでの一生を走馬灯のように見せられるそうで、これは万国共通の風景のようです。
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ポーシャの背後には慈悲の雨が降り、胸には六芒星、ダビデの星が輝いています。
六芒星は陰と陽、光と闇、プラスとマイナス、上昇と下降、男性性と女性性といった相対するエネルギーの調和を表しているとされています。
バランスをつかさどるハートに、その六芒星が輝いています。
自分にとってのカードの意味を探してみてくださいね。
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