真の内なる存在のショーウインドウ
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:【15 カラー・マジック】から
ヴィッキー・ウォール
「オーラソーマ」などに関係していると、“カラーヒーリング”というような言葉はごく当たり前の言葉のようなつもりになってしまっています。
どうなんでしょう、“カラーヒーリング”というような言葉は、一般世間的にもある程度は認知されている言葉なんでしょうか?
いや、やっぱり、まだそんなことはなさそうですね。(*^_^*)
“カラーヒーリング”とか、“色の癒やし”などという言葉を聞くと、ちょっと新しいというか、流行りのスピリチュアル用語のような感じがするのかもしれません。
でも、翻って考えてみれば、ごく一般世間的に言っても、たとえば、「勝負色」といったような使い方はありそうですよね。
第一印象で相手に与える色の印象効果がどれほど大きいかは、誰だって知っているし、たとえ無意識であったとしても、当然のこととして日常的に使っていると思います。
それを敢えて、“カラーヒーリング”とか“色の癒やし”などと言えば、それは最近のはやりのようにも聞こえますが、実際は、私たち現代人のほうがそういうことには比較的に鈍感になっていて、むしろ野生の世界ではもっとずっと敏感に感じられていたのではないでしょうか。
その色が表す意味が、何のシンボルであるかについては、私たち現代人が交通信号の「赤」「青(緑)」「黄色」ほどにも明確だったのかもしれませんし。
きっと未開の世界のほうが、私たち“地が頭にのぼっている”現代人よりは、ずっと五感が開いていたような気がしますよね。
ヴィッキーさんが「カラーセラピー」の淵源に言及しています。
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15 カラー・マジック
カラーセラピーは、本来、もっとも古いセラピーの一つであり、その起源は歴史の彼方にまでさかのぼります。
研究者たちは何世紀にもわたって、色彩が、肉体、心、魂の健康に深い影響を及ぼすことを認めてきました。
それぞれの色は独自の波長を持ち、特定のエネルギーの質を持っていて、人間の感情の全域にわたって影響を及ぼします。
たとえば、ブルーは安らぎをもたらし、イエローは気分を高揚させ、レッドは活力を与え、グリーンは確かさを与え自尊心を高める、というように。
そしてまた、色が人間の健康に与える影響も、長い間に確かめられてきました。
原始の人は、色を直接体に塗る方法とその効用に通じており、魂や心、肉体に対して色が持つパワーを、よく理解していました。
それが証拠に、今もなお、古代人の住んでいた洞窟には、さまざまな色彩の絵が見つかっています。
これは、原始の人の魂と肉体の、最初の表現なのです。
紀元一世紀のローマの医者のパラケルススは、治療の際、色のついた絆創膏を用いていました。
現代においては、日本の研究者が、ブルーが動物の傷の治りをよくすることを発見しています。
中世には、さまざまな色の部屋が、さまざまな病気の治療に当てられていました。
そして今日でも、たくさんの病院や孤児院で研究が続けられています。
アメリカインディアンの戦士たちは戦いのペイントをしましたが、それには目的があってのことで、それぞれの色にはそれぞれの使い方があり、主に敵を惑乱させ、ひるませることを意図していました。
イエローは、強さと勇気を引き出し、ブルーとグリーンは祖先の助けを呼び起こすのです。
今日、女性たちが「戦いのペイント」をするとき、思い当ることがないでしょうか。
たとえば、レッドは生き生きした感じを与え、ブルーあるいはバイオレットのアイシャドウは、神秘的な印象を与えます。
美というものは、表面的なものではありません。
それは、全身(ソーマ)のたくさんの側面に依存しており、感情や肉体のコンディションに影響されながら、真の内なる存在のショーウインドウとなるのです。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p117-118)
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現代日本の若者たちが発している“コスプレ”文化なども、衣装という感覚的な色や形が与える意識効果を最大限に利用したものともいえそうですね。(^_-)
考えてみれば、色・形・音・匂いは現象世界の基本属性なのですから、当然すぎるほど当たり前のことでしたね。
pari 記