ネロリ、ひまわり、カモミールとその働き

クレヨンやパス(オイルパステル)の色で「あか(赤)」「きいろ(黄色)」の中間の色を「だいだいいろ」といいますよね。

最近の小学校でもその色名で教わっているのでしょうか?

なんとなく、今ならこの色を指すには「オレンジ」とか「オレンジ色」のほうが自然に出てくるような気もします。

スーパーの果物売り場を想像しても、「黄色」なら「レモン」「グレープフルーツ」「バナナ」「赤」なら「いちご」「りんご」が思い浮かびますが、その中間の「だいだいいろ」の果物となると、やっぱり「オレンジ」ですよね。

果物売り場で見かける柑橘類の代表が「オレンジ」になっているからかもしれません。

小学校の図画の時間に、今でもクレヨンのこの色を「だいだいいろ」と習うのかどうかは知りませんが、「オレンジ」は知っていても、「だいだい」を実際に知っている子はあまりいないのでは。

というか、小学生のころ。わたしは「だいだいいろ」は知っていても「橙(だいだい)」など知りませんでした。(*^_^*)

正月の鏡餅の上に乗せる柑橘類ですよね。

たぶん「橙」は、昔の日本でのほうが尊重されていたかもしれません。なにしろ正月飾りに使われたほどですから。(^^;)

「ダイダイ」はインドからヒマラヤが原産で、英語ではビターオレンジ、日本には中国経由で奈良時代に渡来したとか。果実は冬を過ぎても木から落ちず、そのまま木に置くと二、三年は枝についているそうです。

「だいだい(代々)」という和名は、年を越しても前年の果実が落ちず、新旧代々の果実が同時になることによるそうで、それが子孫繁栄に通じるとされ、正月飾りなどに使われることになったんですね。

「橙(だいだい)」なんて変わった訓みだと思っていましたが、それで疑問氷解です。

このダイダイ(ビターオレンジ)の花から水蒸気蒸留によって得られる精油を、ネロリ(Neroli oil)といいます。

「ダイダイ」という名前も変わってますが、「ネロリ」という名前も変わっているような気がして、ついでにネロリもググってみました。(^_-)

そしたらこちらは、このネロリを愛用する王妃様がいた17世紀のイタリアのネロラ公国という国名に由来するみたいです。

当時社交界の花形であったアンナ・マリア王妃がビターオレンジの花の精油を愛用したため、次第にそれは「ネロリの手袋」と呼ばれるようになり、それが転じて、ビターオレンジの花の精油をネロリと呼ぶようになったのだとか。

ところが、これにはどうやら背景があるらしく、ネロラ公国の若く美しいアンナ・マリア・オルシーニ王妃が、自ら広告塔となって革手袋の香り付けに自国物産品のビターオレンジの花の精油を宣伝したということらしいのです。

なかなか世の中、一筋縄ではいかないものですね。(*^_^*)

では、その「ネロリ」について、ヴィッキーさんに解説していただきましょう。


 

そして次に、オレンジの花ですが、これは花嫁や、新しい人生に乗り出そうとする人が身につけるもので、そのエッセンスはネロリという名で知られています。
これはオレンジが育つ国と特別な関係があるようで、このエッセンスの他の使用法はさておき、何人かの証言によれば、地中海地方での転生の記憶を誘い出すということです

このエッセンスは、香りが好きか嫌いかで、あることがわかります。
ほんとうに嫌いだったら、その人は、過去生かあるいは今生のはじめにつらい経験があった、ということを意味しています
そうした場合には、反応を引き起こすブロックを解き、カルマを浄化するために、このエッセンスを使うとよいでしょう。

匂いによって過去に引き戻されることが、どれほどあることでしょうか。
忘れていた子供時代と関係のある匂いをふとかいだとたん、記憶がかき乱されることがあります。
これがネロリの神秘であり、この香りと関わりを持てない人は、過去を振り返りたくない人だということは、興味深いことです
ネロリは過去と現在を結びつけるものであり、夢や不眠症は過去の記憶や現在の問題に関係がありますから、このエッセンスを2、3滴お風呂に落としたり、オレンジフラワー水という形で口にすることで、眠くなるということも、理解できますね。

これを香水として特に好む人もあり、また耳の後ろにつけることで、第三の目を開く助けとなるという驚くべき報告も届いています。

常に太陽に顔を向け、その中心に存在の種を宿している黄金色のひまわりは、あらゆるエッセンスに対し独自の役割を持っています。
ひまわりは実際、他のあらゆるものの触媒であり、霊的な器であり、いわば、母なる大地の子宮のようにあらゆるものが休むことができる媒体なのです
それから忘れてはならないのが、愛らしいカモミール。
その愛らしい花びらで、消化器系統の乱れを静めてくれます。
それはまた、髪に太陽の光をもたらし、内側からゴールドの輝きを引きだす、すばらしい作用があります。

『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p237-238)



【忘れていた子供時代と関係のある匂いをふとかいだとたん、記憶がかき乱されることがあります。これがネロリの神秘・・・】

【この香りと関わりを持てない人は、過去を振り返りたくない人だということは、興味深いことです】

そういうこともあるでしょうねぇ。

pari 記

 

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