「最近、感情の危機を体験なさいましたか?」

「最近、感情の危機を体験なさいましたか?」
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:「11 大会」から                         ヴィッキー・ウォール
        虹色のフルカラーレンジのローションと最近生まれたばかりのバランスボトルたちを携えて、ヴィッキーさんたちのチームはスブドの世界大会に参加しています。
バランスボトルのなかにはきれいに二層に分離せず、濁ったままの“不良品”ができていました。
そこで、ヴィッキーさんの発案で他の正常の商品を載せる陳列ガラス板の支えとして、それらの“不良品”ボトルを使うことにしたのでした。
陳列ガラスが宙に浮く感じで、ちょっと洒落てますよね。
ところがなんと、他にまともなバランスボトルがいくらもあるのに、わざわざガラス板の下のその支えになっている濁った“不良品”ボトルを欲しがる女性が現れたのです。
厄介なことを言うおばさんだと思って、マーガレットがしぶしぶガラス板の上の商品を降ろしてそのボトルを取りだし、また陳列をやり直しました。
ところが、なんとなんと、その後にもさらに驚きが続きます。(@_@)
まったく、オーラソーマの話は不思議の連続ですね。(^^)/
        ——————————————————————– マーガレットは、スタンドを建て直していました。 しかし話はそれで終わらず、その日のうちに6回も、濁ったオイルがどうしても欲しい、というお客さんがあったのです。 私は首をひねらざるをえませんでした。 当然ながら、クリームやローションも売れていたのですが、濁ったボトルにわざわざ惹きつけられる人が、どうしてこれほどいるのでしょう。 また、このボトルは何なのかという質問には、美容オイルだと答える以外ありませんでした。 前にも話した通り、私はあとで必ず答えがやってくることを知っており、まずは従うことを学んできたのですから。 訳が分からないながら、天は実にすばらしいユーモアをのセンス持っているものです。
人はまだまばらでした。 どうやらほとんどの人は、まだヒースロー空港で飛行機から降りたばかりで、たぶん時差ぼけでぼんやりした頭を抱えて、のんびりとやってくるのでしょう。 私は少しばかり太陽を浴びたくて、帰るお客さんを出口まで送り、そのたびにおなじみの質問をしてみました。
「楽しまれてますか」
そして私は、不思議な事実を発見しました。 濁ったボトルを選んだ6人は、例外なく、最近うつ状態になったり、感情的な危機を体験していたのです。 それで分かったことは、何か不思議な理由によって、濁ったボトルがそれを拾いだすのか、あるいはまた、ボトルがその人の必要に応えるということでした。 それをマーガレットに伝えると、彼女はすぐに乗ってきました。
「調査の必要がありそうね。これにはきっと、重要なことが含まれてるに違いないわ」
一日が終わる頃には、会場に持ってきていた数本の濁ったボトルのことで、私たちは疲れ切っていましたが、なおも欲しがる人はあとを絶ちません。 お客さんたちは地元のホテルに泊まっていましたので、私たちは残りも提供することにしました。
結局2週間で、140本の濁ったボトルは完全に出払い、次第に私たちは、確信を持って、そのボトルを買ったお客さんに、こう聞くようになったのです。
最近、感情の危機を体験なさいましたか
そして返ってくる答えは、ひとつの例外もなくイエスでした。 どうやら神は、誰がこれをいちばん必要としているのか、ご存じのようです。
      『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p84-85)
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なんとねぇ。(-_-;)
【結局2週間で、140本の濁ったボトルは完全に出払】ったんですね……。
しかし、“濁ったボトル”も結構な数を持って行ったんですね。
「水を分けなさい」という内なる指示を受けたヴィッキーさんですが、最初のうちはまだまだ失敗が多かったのかもしれませんね。
それにしても、買われていったボトルたちは、それぞれどんな働きをしていたんでしょう……。
pari 記
       
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