幸運の女神と大天使

久しぶりの大天使についてのお話ですが、今回は、幸運の女神について書いてみたいと思います。
大天使っているの? という疑問について前回は書いてみましたが、では、幸運の女神さまはいるのでしょうか?
幸運の女神には前髪はあるが、うしろは禿げている。
という諺があるそうで、それを初めて聞いたときに、後ろが禿げている女神さまを想像して、少し複雑な気分でした。
それは、幸運は来たときに、最初につかまないと、過ぎ去ってからでは遅い・・・というような意味なのでしょうけど・・・
冗談はともかく、大天使さまとつきあう方法も、幸運の女神さまとつきあうのも、基本的には変わらないのではないだろうか? というのが今回のテーマです。
この幸運の女神さまとつきあう方法について書かれた本があります。
運命の法則―「好運の女神」と付き合うための15章/天外 伺朗 ¥1,470 Amazon.co.jp
天外司朗氏の本は、書店で目にしたものは大抵読んでいるのですが、この本はこれまでの氏の著作のエッセンスがまとめられているような本で、人生に対するいろいろな示唆や問題提起を得られて、人生を生きる上でとても参考になる本だと思います。
天外司朗氏はソニーでCDを開発したり、AIBOの開発責任者だった人で、その体験からの記述は、とても説得力があります。
村上和夫氏がヒト・レニン遺伝子の暗号解読に成功されたときの幸運について読書案内を書きましたが、同じようなことは天外司朗氏も何度も大きなプロジェクトを行っているときにも体験されていて、そこには運命の法則のようなものがある、ということに気づかれたそうです。
その運命の法則、あるいは幸運の女神を引き寄せる法則というのは次のようなものです。
「最も真剣に準備した人のところに強運が訪れる。 ただし、人に強制されて準備してもだめであって、 内発的動機に基づき、フローの状態で準備しなければならない」
内発的動機というのは、内側からこみ上げてくる情熱にまかせ、自分で発想するということなのですが、
この「フロー状態」というのが、とても瞑想の「ある状態」に似ているのです。
フロー状態の特徴というのは次のようです。
1 行為に集中、没頭している 2 浮き浮きした高揚感 3 雑念がほとんどわかない 4 時間感覚の喪失 5 自分自身の感覚を喪失している 6 その場を支配している感覚。自分が有能である感覚 7 周囲との環境との調和感、一体感
天外司朗氏は、「幸運」というのは偶然の産物ではなく、個人やチームが「ある状態」に入ることにより、意図的に呼べるということを、いくつかのプロジェクトを推進するなかで発見したのですが、科学技術をおさめ、理性と論理に基づく思考法をしっかり身につけた氏の目から見ても、明らかに偶然性を越えた、奇妙な現象が発生していたわけです。
その現象を考えたときに、物理学を中心とする近代科学では、この奇妙な問題を説明することはできないけれども、天外司朗氏が唯一拠り所として考えられたのが、ユングの提唱した共時性、シンクロニシティの理論であり、それがチクセントミハイが提唱した「フロー理論」であったわけです。
「運命の法則」というのは、物理的な宇宙の背後に「目に見えない秩序」が潜んでいて、その秩序になんらかの法則性がある、ということです。
そういう目に見えない秩序が、たしかに存在する証拠のひとつが「共時性」だと天外司朗氏は言います。
そういう日常生活の中での「共時性」、シンクロニシティに気づいていくことによって、自分の運命に気づいていくこともできるし、ひいては幸運の女神と仲良くおつきあいする手がかりもつかめるわけです。
あなたがオーラソーマに出会ったことも、そしてこのブログに出会って、この文章を読んでいることも、そこになんらかのシンクロニシティがあるのかもしれませんね。
尚 記