【黒(Black)のイメージ】:『はじめてのオーラソーマ』第400号

Image

はじめてのオーラソーマ No.400 2023.9.29

みなさん、こんにちは。

えつこです。 

今回も「はじめてのオーラソーマ」をお読みいただき、ありがとうございます。

前回のぱりさんのお話は、【B020 スターチャイルド】でした。

まだお読みでない方は、こちらからご覧くださいね。

 

今回のお話は、色彩心理シリーズ最後の11回目【黒(Black)のイメージ】です。

黒といえば、「白黒はっきりさせたい!」という言葉を使いますね。

中途半端なことや曖昧なことが気になって、「どちらかにしたい」と思う気持ちを表わす言葉です。

完璧さを求めるとこの傾向が強まりますが、必ずしもどちらかに決めるのではなく、その間を楽しむこともできます。

秋という季節も、夏と冬の中間です。

ついこの前まで半袖を着ていたのに、今は朝晩の肌寒さに長袖を着た方がいいかな? と思ったり、飲み物も冷たいものを選んでいたのが、そろそろ温かいものが恋しくなったりと、どちらも選べるのが中間のいいところですね。

秋は気温も過ごしやすいので、いろいろと活動的になります。

しかし、中医学的には“秋は無理をしない”ようにと昔から言われているそうです。

秋の過ごし方が冬へと影響していきます。

中間は中間なりに、よい移行ができるように過ごしていきたいですね。

さて、今回のテーマカラーの黒ですが、オーラソーマには黒がありません。

それは光のシステムだからです。(近い色だと、ディープマゼンタが黒に見えますね)

ですので、ふだんのはじメルでは、あまり黒について取り上げる機会がありません。

そこで、今回は黒が持っているいい面と、そうでない面をちょっとのぞいてみましょうか?

それでは、今回もぱりさんの【黒(Black)のイメージ】をおたのしみくださいね。

えつこ

 


色のイメージ:11回目【黒(Black)のイメージ】


 

総合情報サイトの「色彩心理学」のページ
は、世間一般の「色彩心理学」的内容をご紹介しています。

総合情報サイトの「色彩心理学」

ひまな折にでも眺めていただければと思います。

このメルマガでは「色のイメージ」については
オーラソーマの見解を軸にご紹介していますが
「色」についていろいろ資料に触れて学ぶと
世間一般の「色のイメージ」もとてもおもしろいです。

この「はじメル」の偶数号テーマは
「ボトルメッセージ」「色のイメージ」
隔週交互に織り交ぜてご紹介してきました。

今回は「色のイメージ」の最終11回目
【黒(Black)のイメージ】をご紹介します。

 

●黒(Black)の中核的イメージ

「黒」といえばその原初イメージは
もちろん夜の暗闇でしょうね。

太古の人々にとってのその暗闇の存在感、
真っ暗闇に閉じ込められた恐怖感・無力感は
圧倒的なものだったでしょう。

動物に襲われる恐怖、滑落・転落の恐れ。

完全に無防備な眠りに取り込まれる恐れ。

暗闇は最も死に近い状態と意識されたでしょう。

同時に、もっとも無防備な眠りは
別の意味では、心配からの解放でもあります。

逆に言えば、それはもっとも安全な状態、
もっとも護られた状態とも言えます。

暗闇は庇護も意味したことでしょうね。

敵から隠れる物陰、洞窟のなかの漆黒の闇、
身を預けるべき闇のパワーも意味したのでは。

「黒」は恐るべき、そして頼るべき
暗闇の力のシンボルでもあったでしょう。

それは白昼の世界を統べる神の力をも凌駕しうる
闇の権力、悪魔の力の象徴ともなったのでは・・・。

暗闇の色「黒」の中核イメージは、
「恐怖」「死」「防御・庇護」「悪魔」
といった感じではないでしょうか。

 

●語源

英語の“black(黒)”“blank(空白)”とともに
古仏語“blanc(ブロン:白)”の派生語とされます。

「欠如」「無」の意味から来ているようです。

日本語の「黒(くろ)」「暗(くら)い」
「暮れ(くれ)る」から来ているとされます。

「玄(くろ)」には奥深さの意味合いがあります。

漢字の「黒」は柬(かん)と火の会意文字とされ、
「柬」は嚢(ふくろ)のなかに物がある形で、
下に火を置いて袋のなかのものを焦がして、
黒い粉末状の煤(すす)にする意味だそうです。

 

●地域的・歴史的イメージ展開

黒は、新石器時代の洞窟壁画の色のひとつです。

古代エジプトとギリシャでは冥界の色でした。

死者を悪から護る冥界の神アヌビスは黒犬の姿です。

ローマ帝国では「黒」は喪の色であり、
ヨーロッパの多くの国々で何世紀にもわたって、
死、悪、魔女、魔法と関連づけられてきました。

キリスト教では黒は簡素で謙虚さを表す色、
罪を悔い改める色として修道士の色になります。

同時に恐ろしい悪魔の色でもあり、
すべての不吉さを背負うイメージでもありました。

汚れた衣服や安価な染料で染める暗い色は
身分の低い者が身につける色でした。

14世紀後半ヨーロッパで美しい黒を染める
技術が得られると、多くの王族、聖職者、裁判官
など貴族が着用する色として大流行し、
現在のフォーマルな装いの黒が誕生します。

19世紀には英国のロマン派の詩人、ビジネスマン、
政治家が着用する色になり、
20世紀にはファッション性の高い色になりました。

ヨーロッパと北米での調査では、
黒が、喪、死、秘密、魔法、力、暴力、悪に関連し、
一方、最も優雅さに関連する色でもある
という結果が示されています。

日本でも平安中期の一条天皇の時代に
階位を表す位階色の上位が黒になります。

こうして奇しくも東西ともに
貴族の嗜好に見合う美しい黒の登場によって
公式の衣装の色として黒が定着します。

続きはこちらからご覧ください。

 

 

「色のイメージ」のシリーズは今回で終わりです。

次回からは、また「ボトルメッセージ」
お目にかかりましょう。(^^)/

楽しみにお待ちくださいね。

m(_ _)m

pari 記