612枚のマスクから受け取ったもの

こんにちは、東京・アマーリエのティーチャー
上野香緒里です。

私は現在サロン&スクール業と平行して、大学院で西洋哲学を研究中。

現在、コロナウィルスに関連するニュースが連日報道され、実際に私たち一人ひとりの生活にも直接大きな影響が及んでいます。

この問題は収束の見通しがたっていないぶん余計に、多くの人が不安を増大させてしまう可能性があります。

このような突発的な危機の発生とともに、さまざまな問題が併発しているといえるでしょう。

たとえばトイレットペーパーの買い占めやマスクの悪質な高額転売が問題になり、政府が転売禁止の政令を発布する事態となっていますよね。

しかしそんななか、ある中学生の行動が称賛されているのをご存知でしょうか。

「中学一年生の女子生徒が612枚のマスクを手作りし、寄付をした」
https://www.asahi.com/articles/ASN3K736DN3KUZOB00W.html

ある日、薬局で高齢者がマスクを買えずに途方に暮れている姿を目撃した彼女は「かわいそうだな」と思い「自分にもできることはないか」と考え、マスク作りをはじめたそうです。

お年玉の貯金8万円で材料を購入し、母親の協力を得て、約1ヶ月で612枚のマスクを作りました。

子ども用のマスクには子どもが飽きないようにキャラクター入りの布地を使ったりと工夫し、さらに完成した一枚一枚のマスクに手紙を添えました。

「マスクだけだとちょっと寂しくて(手紙で)気持ちが伝わると思い書きました」と彼女は話しています。

完成した612枚のマスクは地元の県に寄付し、高齢者施設や児童養護施設に配されるそうです。

このニュースはつい先日のことですが、かなり大きく報道されました。

なかには(ほとんど見かけませんが)彼女の行為に対して否定的な意見もあります。

たとえば「たかが600枚ではないか」というもの。

確かに多くのマスクを必要とする現在の世界状況において600人に1枚ずつマスクが供給されるという事実だけで見ると、彼女のした行為はとても小さなことかもしれません。

しかし、ほとんどの人はこのニュースに励まされ勇気づけられています。

私たちは彼女の何に感動したのでしょうか。

こうした感動の根拠を深く丁寧に解きほぐしていくことは、私たちが気づき、目覚めるためにとても有意義でしょうから、ここでじっくり考えてみたいと思います。

私たちが彼女の行為に感動した要因としては・・・

〇手間ひまをかけてマスクを手作りしたこと
〇販売ではなく寄付したこと
〇人に対する思いやり
〇思ったことを行動に移す勇気

具体的には、このようなことではないかと思われます。

しかし、それらの本質をひとことで表すと「恐れのなさ」になるのではないでしょうか。

彼女の行為に恐れがないと感じるのは、以下のような理由からです。

〇手間ひまをかけてマスクを手作りしたこと
 = 責任を取っている
 ⇔ 恐れは責任を回避しようとします(言い訳する)?

〇販売ではなく寄付したこと
 = 見返りを求めていない 
 ⇔ 恐れは何かを与えたらと何かを失うと信じて見返りを求めます

〇人に対する思いやり
 = 傲慢でない 
 ⇔ 恐れは他者(自己)を弱きものにし優位に立ちたがります

〇思ったことを行動に移す勇気
 = 自分価値を肯定している 
 ⇔ 恐れは価値を否定し、自分の思考や行動に不安や疑いを持たせます

オーラソーマでは「何をするかより、どのようにするかが大切だ」と言います。

行為そのもの(何を)よりも、行為をするときの意識の在り方(どのように)がその本質であるので、大切だということです。

そして物事の本質には「愛」「恐れ」か、このどちらかしかありません。

たとえば、マスクを他者に与えるというひとつの同じ行為でも、本質の観点から見れば高額転売者がしていることと、少女がしたことは明らかに違います。

その違いは、「恐れ」からしているか、「愛」からしているか。

つまり、高額転売者と少女は本質的に正反対のものを与えていたのです。

少女は必要な人に612枚のマスクを与えましたが、本質的には愛を与えました。

さらに愛は彼女が作ったマスクを受け取った人だけではなく、このニュースを見た多くの人たちにも与えられたのです。

だから多くの人が、このニュースを見て感動し勇気づけられたのではないでしょうか。

このように本質が持つ力は非常に強力であり、だからこそ本質がどのようであるのかが重要になるのです。

ただ本質は、一見して目に見える行為だけではわかりにくいので、注意深く見極める必要があります。

私たちはみんな、自分の思いや行為が愛からのものでありたいと願っていると思います。

その為には「意識的であること」は大切ですね。

本質は見誤りやすいから。

そのような観点から見れば、今のように自分や周囲に敏感に、意識的にならざるを得ない時期は、本質への気づきや目覚めを促す大チャンスです。

「自分はどれだけ今まで恐ればかりで生きてきたんだ!」なんてことに気づいてしまっても大丈夫。

たいてい、みんなそうですから(笑)

自分の内に恐れがあってもイイんです。

恐れに恐れずにいれば、その先に自分がどれだけ日ごろから多くの愛を与え、与えられているかに気づくでしょう。

そのとき恐れは光にさらされた氷のように、いつの間にか溶けているでしょう。

私もまったくエラそうなことは言えません。

しかし意識的でいることを通して、恐れより愛でいることを心に留めて、丁寧に日々を過ごしていきたいと願っているうちのひとりであります。

上野香緒里 プロフィール

オーラソーマスクール&サロン「アマーリエ」代表
英国公認オーラソーマティーチャー/レベル3(上級)
リコネクションプラクティショナ-/レベル1・2・3
奇跡のコーススタディティーチャー
コズミックダイアリー(13の月の暦)講師
ユニオミスティオイルセラピスト、レイキヒーラー

HP:http://www.amarlie.com
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Blog:http://ameblo.jp/amarlie-kaori/
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