桜の美しい季節が過ぎ、新緑に新しい生命の息吹を感じますね。
そして、このパワフルな牡羊座の時期がやってくると、思いだすことがあります。
あれは何年前だったでしょうか。
当時、お店のスタッフからの報告で知った、とても印象的な出来事がありました。
そのころ、ときおり訪れては、お店のガラス越しにボトルをジッと見つめている男性がいて、あるときスタッフがお店の外に出て、その方に・・・
「気になるボトルがありますか?」
・・・とたずねたそうです。
すると「欲しいボトルがあるのだけど、これはいくらですか?」と逆に聞かれたそうです。
ボトルの金額を伝えると、彼は「お金が貯まったら買いに来ます」と言って帰っていったそうです。
そして、そんな出来事も忘れかけていたころ、お店にふたたび彼が現れて、ボトルの代金をちょうど支払い、気になっていたボトルを連れて帰っていったと。
スタッフは、報告の最後で「その方、ホームレスの方だったんです」と言いました。
その男性は、ボトルを買って手にしたときにおっしゃったそうです。
「今日、このボトルを持って、家族のところに帰ります。
このボトルとなら、帰れる気がしたから」
まだ、お店に立つようになって間もなかった彼女からは、その報告だけがあったのですが、私は彼女に「その方は、何番のボトルを買って帰ったの?」とたずねると、「40番です」という返事が返ってきました。
すごい。
40番のボトルは「I am(私は存在する)」という名前のボトル。
http://artbeing.com/aura-soma/equi/B040.html
下層に、真価のゴールドの色を持ち、上層には行動するレッドがあります。
「真の自分に立ち返る」という意味も持ち、それは「Go home(真の自分へと戻る)」でもあります。
私たちのなかには、色に対する普遍の真理があります。
創始者のヴィッキー・ウォールさんの言葉どおり、色彩豊かなオーラソーマのボトルの前に立ったとき、どの人も知識を超えた、無意識の層に眠る古代からの叡智が目覚め、「知っている」という感覚からボトルを選ぶのですね。
彼は、オーラソーマのボトルの情報を知っていたわけではなかったのでしょうが、内側の魂は「知っていた」のでしょうね。
スタッフにそのことを伝えると、彼女も驚いていました。
「彼がお店を出るときに、ポマンダーをつけてあげた?」と、たずねると、「そうでしたね」という印象の「いいえ」という答えが返ってきました。
すべては最善が起きたのでしょうが、私たちには、知識もまた経験とともに、サポートとなることがありますね。
そして、ふと、今でも私はこのエピソードから、想うのです。
もしも、私が彼の立場であったら。
いえ、オーラソーマを20年近く学びつづけた今の私 ということであっても。
住むところもなく、明日の食事をどうしようかという状況下で、どんなにボトルが眩しかったとしても、なんだか心強い気がしたとしても、やっと貯めた5000円以上のお金を払って、ボトルを購入しただろうか?
そう思ったときに・・・
「真の豊かさ」というものを、彼から学んだ気がしました。
ほんとうの豊かさとは、どれだけの物を持っているか?
お金を持っているのか?
ブランド品の服を着ているのか?
贅沢な生活をおくっているのか?
ではなく。
魂の豊かさなのだと。
逆に、内側の豊かさを感じられないほどに、少しでも自分をきらびやかに見せるための金屏風を立てないといけないと思ってしまうのだと。
私は、実際には彼にお会いすることは叶わなかったのですが、私の人生で忘れられない一人の人なりました。
ときおり、彼を思いだしては、今どうされているかしら? と、彼に祝福の光を送りつつ、豊かさについてまた思い返します。
私たちが、どのような環境にさらされたとしても、真の自分に立ち返りたいとき、「I am」のボトルは、揺るぎない真価へと私たちをつないでくれますね。
そう在りたいと願うすべての方々に、このボトルのアファメーションである「私は人生にYESと言います」というメッセージとともに、祝福を送ります。
Love.
Satya 記
Satya(かしむらかおり) プロフィール
(株)カラフルK代表取締役
英国オーラソーマ社公認カラーケアコンサルタントティーチャ-
イメージコンサルタント/カラープランナー
Satyaブログ
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エリックスエッセンス協会代表
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