オーラソーマはゲーテの『色彩論』を踏襲して、色彩に関して一種の“2元論”的立場をとっています。
プライマリーカラー(原色)という意味では「ブルー」「イエロー」「レッド」の「3原色」を定義しますが、ただ3番目の原色「レッド」は、「ブルー」と「イエロー」の2色から作れるという立場です。ゲーテは
それが可能なことを実証していたからです。
そして、同じ原色でも「ブルー」には“根源色”というちょっと特別な地位を与えられています。
ということは、色の世界に一種の起源論を適用して、もし色彩に発生した順番があるとしたら、おそらく①「ブルー」②「イエロー」③「レッド」という順番になるのではないかと思われます。
この“三原色”によって物理次元の基礎が固められ、現象世界に夜が明けるのです。
それまで潜在性として暗闇のなかに隠れていた生命世界は、夜空が青みを帯び始め、やがて青みのなかに光の反映として黄色みが現れ、ついには光そのものの姿が赤みのなかに現れるのではないでしょうか。
では、その“三原色”に次いで現れるのは何色でしょうね?
すでに、物理次元は創造されたのです。
次に現れる色は、創造された物理次元の色と考えられるかもしれません。
地上に太陽が昇ったとき、その光のなかに浮かび上がる地上の色とは?
それは三番目の原色である「レッド」が反転した色「グリーン」ではないでしょうか。
それはまず、何が起こったのかを確かめる色であり、また何であろうと起こったことをすべて受け容れ、癒やす色かもしれません。
この途方もない忍耐と、受容と包容力を表す色こそが、ハートの色であり、地上を覆う植物の色でもあります。
では、その「グリーン」について、ヴィッキーさんに解説していただきましょう。
グリーン
グリーンはハートチャクラの色であり、スペースを与えるもの、抑制するものであり、癒すもの、そして何よりも大切なもの、カルマを静め解消するものであり、あらゆるヒーリング・ハーブやエッセンスを補う色でもあります。
どんな植物も、茎や葉は緑色をしていますね。
ハートの繊細な宝石であるブルーとグリーンの「バランス」ボトルを見たとき、あるカラーセラピストはぎょっとして言いました。
「ブルーとグリーンは一緒に使ってはいけません」
「どうしていけないの」と、私は目をぱちくりさせました。
すべてのオイルは、霊感によってつくられたのですから。
その人は首を振って、「この二色は、色彩のチャートによると、隣り合わせの色なんですよ」
私は微笑みました。
「チャートっていったい何のことなの。
それじゃ、天国に電話をして、神が間違いを犯したかどうか、聞いてみましょうか。
美しいブルーのヤグルマギクの花は、緑の葉に抱きとめられ、緑の茎の上に安らいでるじゃないの。
愛らしい忘れな草が緑のベッドで花開くのも、その表の規則から外れてるっていうの」
沈黙があり、それから間もなくその人は考えを改めました。
ブルー/グリーンの「バランス」オイルが、たくさんの人から好意的な反響を得ていることを知ったからです。
植物の緑色の部分は古くからヒーリング全般に使われており、それは植物においては欠くべからざる存在であり、栄養を与え、活力を与えます。
その土台があってこそ、すべての花が美しく花開くのです。
もし茎が病めば、花も影響を受けます。
それと同じように、人間の場合にはオーラが病気になると、体の他の部分も影響を受けるのです。
グリーンは、必要とされている色を補完的にサポートするものとして、どんなチャクラにも使うことができます。
そしてローズマリー。
これは庭園の守護者であり、芳しい香りを持ち、あらゆる攻撃的な要素から身を守ってくれます。
そして刺激を与えるものであり、紫の花と緑の葉は、スペクトルの両端で体に健やかさをもたらしてくれます。
さらにいえば、髪の発育を促し、浄化の作用と、活力を与える作用があり、腸を外からの侵入物から守ってくれます。
このようにローズマリーは、頭から爪先までのエッセンスであり、皆のよい友なのです!
このカテゴリーには、甘いけれども飽きのくることのない、完全な調和をもたらす緑の女神ベルガモット(葉の部分)も含まれます。
ベルガモットは、背景に退くことができ、他のものを補助する役割を果たします。
その優しい魂は、植物の世界と人間の魂が必要としている無条件の愛を与えてくれます。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p239-240)
【チャートっていったい何のことなの。
それじゃ、天国に電話をして、神が間違いを犯したかどうか、聞いてみましょうか。
美しいブルーのヤグルマギクの花は、緑の葉に抱きとめられ、緑の茎の上に安らいでるじゃないの。
愛らしい忘れな草が緑のベッドで花開くのも、その表の規則から外れてるっていうの?】
こんなことを言われたら、何も言えなくなりますね。(*^_^*)
pari 記