現象世界が絶えざる変化の世界であることはご存知ですよね。
そもそも、まったく変化しないものは知覚できません。
つまり変化しないものは現象できないということです。
知覚なしに現象世界は存在できませんが、知覚とは変化の知覚のことなんですよね。
そういうわけなので、私たちが人生のなかで何を獲得したとしても、それは必ず変化します。
獲得したと思ったその体験の瞬間は過ぎ去っていきますし、獲得したそのものもまた変化していきます。
獲得した人も、獲得されたものも、跡形なく消え去っていくのです。
最後には自分という分離幻想そのものが消え去ります。
そう思うと、ちょっと頼りない世界ですよね。(^_-)
現象世界というのはそのような、ちょっと儚いような世界です。
そんな頼りないような現象世界で人生経験をしたいと思えば、やっぱりそれなりに本気にならなければなりません。
頼りない現象を、何か客観的な存在にしたいという強い願いが必要です。
この強い欲望こそが生命世界を物質世界としてある意味で現実のものにするのです。
「カラーローズ」というオーラソーマの色彩心理学テンプレートで、この物質化への強い願いを表すのが「レッド」という3番目の原色です。
生命現象はこの「レッド」が入って初めて現実のものとなります。
その意味では、この「レッド」は、現象として現れたいという強い願望の色、「現象への愛」の色と言えるかもしれませんね。
この「レッド」こそが物質世界を完成させ、物質世界を支えているのです。
ヴィッキーさんが最も具体的に知っている植物の世界では、どんな形で現れているんでしょうね。
ヴィッキーさん自身の言葉でこのあたりの消息を語っていただきましょう。
レッド
レッドは刺激やエネルギーを与え、情熱や野心、根本的な感情、性衝動といったあらゆる「地上的な」ものに関係があり、これなしでは生命は存続せず、覇気のないリーダー、地に足のつかないヒーラーとなってしまいます。
占星術の観点からいえば、レッドは火星と関係があり、獅子座の人は、高揚感を得るためにレッドを必要とし、よくレッドの入った組合せを選びます。
見者は、目に見えないガイドと話をするのに、そのガイドを引き寄せるためのエネルギーをレッドに頼ることがあります。
この色に関連したエッセンスの中では、赤のバラは文句なく愛の象徴です。
赤っぽい茎と果実を持つオトギリソウは、オイルを加えると、もっとも美しいレッドになります。
ローズゼラニウムは、霊的な愛を地に根づかせ、完全なバランスをもたらす、すばらしい作用を持っています。
中国で非常に愛されているイランイランはとても活力をつけてくれるので、自然の催淫剤と呼ばれています。
そして、愛しのベルガモットを忘れてはならず、これは、他のエッセンスとともに使うことで、そこに調和を養ってくれるのです。
肉体レベルでは、こうした赤に関係のあるエッセンスは、すでにその人の内にあるエネルギーを動き出させることで癒しが起こるのであり、多くの人が必要としている地のエネルギーと愛をもたらします。
こうしたエッセンスは、レッド/レッド「バランス」オイルだけでなく、レッドを基調にしたあらゆる組合せに含まれています。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p234-235)
【レッドは刺激やエネルギーを与え、情熱や野心、根本的な感情、性衝動といったあらゆる「地上的な」ものに関係があり、これなしでは生命は存続】しないのですね。
【この色に関連したエッセンスのなかでは、赤のバラは文句なく愛の象徴です】
まさに「レッド」は生命への愛の色ですね。
pari 記