常識を超えた知識の源から来たもの

常識を超えた知識の源から来たもの
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:「5 薬屋」から                         ヴィッキー・ウォール
        皆さま、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、ヴィッキーさんは通常の手順でのオイルの乳化に失敗し、貴重なオイルを無駄にしてしまいます。
ホースレー氏やドリスはむろん寛容に許してくれて、失敗したものは捨てればいいと言ってくれるのですが、ヴィッキーさん自身はどうしてもそのオイルを諦められません。
せっかく仕事を任せてもらって、その信頼を裏切ってしまったことを許せないのでしょう。
なんとか駄目になってしまったオイルを活かす工夫はないものかと思い悩みます。
ヴィッキーさんのようなタイプの人が限度を超えて思い悩むとき、なにか一種の変性意識のような状態に入っていくのかもしれませんね。
数学上の発見や科学上の大発見などが、当人の人智を尽くした努力の限度を超えたところで起こる、というような話を聞くことがあります。
もしかしたらそこには並外れた意識の集中が起こり、そこに投入された意識エネルギーが脳神経に異常な圧力をかけて、通常はつながっていない脳神経のシナプスをつないでしまったのでしょうか。
どんなふうにそれが起こるのかはわかりませんが、おそらく異常な意識エネルギーの圧力が、それまでの常識外の知恵を開くのかもしれません。
このあたりからヴィッキーさん固有の世界が始まるのでしょう。
        ——————————————————————– 水曜日、目の前のボトルを、私は胸を躍らせて見つめていました。
「やったのよ」さっそくドリスに報告です。
「完璧に乳化してるのよ!」
ドリスはビンをじっと見て言いました。
「でも、これを何に使うっていうの」
後で加えたもののせいで、もともとの用途にはもう使えません。
それから彼女は化学者がするように、それを少し手の甲に取って、匂いをかぎ、「上出来ね」と言いました。
「すばらしい感触だわ」
そして今度は、ぺたぺた顔に塗り始めたのです。 まったく、なんと勇気のある人でしょう。 ドリスは、本当に魅力的な人で、自分の美しさを正当に評価していました。 瞳には、彼女の父親と同じ暖かさと深みがありましたが、彼女の瞳は、ほとんどバイオレットでした。
「すばらしいフェイスクリームよ」
彼女は言いました。(当時は、化粧品やローションが不足していたのです)
「本当に、肌にいい栄養になるわ」
私たちはその配合を思い出し、笑い合いました。
「もう一度つくれる?」と、ドリスは聞き、
「と思うけど」と私は答え、だといいけど、と心の中でつぶやきました。
しかし私は見事やりとげ、私たちはそれを一般の人のために店に出すことを決めました。 しかし、オイル不足の折、大量に売り出すことはできません。 けれども、余分なオイルはすべて、このクリームに姿を変えていきました。
それから少しずつ反応が返ってきたのですが、化粧品としてこのクリームを買っていったある人は、医者にかかっても治らなかった湿疹がよくなってきたと、うれしそうに報告してくれました。 今日に至るまで、小さな奇跡が繰り返し起こり、このクリームは、後の私のクリニックでも引き続き使われてきました。 今では、美容クリームとしても非常にすぐれているだけではなく、乾癬や湿疹といった肌のトラブルの薬としても、広く知られています。 驚いたことに、保存料を入れなくても新鮮さが保たれるのですが、これについて、科学的な説明はできません。 そしてこれは、のちの多くのひらめきに満ちた発明の始まりでしたそれはあえて言うならば、常識を超えた知識の源から来たものなのです。
そして徐々に、不思議なことが起こり始めました。 ホースレーと私の役割が、交替し始めたのです。 今や彼は、何も教えようとせず、見入られたように私の手元を見つめ、その手順を学び取ろうとしているかのようでした。 少しずつ、薬の調合はドリスが担当するようになり、私はますますクリームやローションづくりに没頭するようになり、たくさんの人の称賛を得るようになっていったのです。
      『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p40-41)
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科学上の多くの発見は大なり小なりこのようにして達成されてきたのかもしれませんね。 そしてそれまで人がたどったことのなかったところに、新たな道ができる。
ヴィッキーさんはいよいよ彼女本来の世界を切り開いていくことになるのでしょう。
pari 記
       
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