マインドの非同一化の大切さ
「オーラソーマのカウンセラーとなるために」より ワドゥダとのインタビュー
いわゆるスピリチュアルな成長ということが問題になると、必ず出てくるのが【マインドとの非同一化】ということですよね。
これは【思考との自己同化】と言ったりもします。
これはもう、もし成長というものがあるのだとしたら、成長の中核的な観念とも言えるでしょうね。
ところが、この【自己同化】という言葉は、それをどんなニュアンスで使うかによっても、とても違う意味を持つ可能性があります。
というのは、われわれ人間は通常は自分の身体やそこに起こってくる思考や感情こそを、“自分”の証にしているからです。
なので、いわゆる自分の身体や内面、つまり自分に起こってくる身体現象や思考や感情が自分でないのなら、いったい自分とは何なのだ、ということにもなるわけです。
そういう世界では、自分という意味そのものがまったく別のことを意味したりもします。
ただし、通常はそこまでは言いいません。
自分の身体や思考や感情は自分ではあるのだけれど、でもそこで起こることにあまりにも自己同化してしまうと、あまりにも余裕(スペース)がなくなり、視野狭窄に陥ってしまうので、少し距離を持ったほうがいい、というようなニュアンスにもなります。
でも、言うは簡単で、実際はそれだけでも、つまり自分の思考に距離を持つだけでも、大変なことなのです。
もしかしたら、自分の思考に対する価値観そのものが崩壊してしまわないと、なかなかそういうことは起こらないかもしれませんね。
自分の頭にわいてくる思考は、もしかしたら、自分が考えていることなのではないかもしれません。
なぜなら、もし自分が考えているのなら、自分が考えるのをやめることもできるはずだからです。
ところが、考えるのをやめるということは、じつは、できないんですよね。(^_-)
だから、本当は“自分の思考”という観念そのものが誤解なのかもしれません。
では「ワドゥダとのインタビュー」から「マインドの非同一化の大切さ」について語った部分をご紹介しましょう。
—————————————————————— <マインドの非同一化の大切さ>
さらにもう一つ、カウンセラーになるために学ぶべきとても重要なことがあります。 それは、あなた自身のマインドからもっと距離を置けるようになること、すなわちマインドとの非同一化です。
なぜならあなたがマインドと一つになっていると、あなたの視野は狭く、聴力は下がり、フィーリングは鈍く、知力や創造性も低下してしまうからです。 反対に、マインドと一つにならずに距離を置いていると、あなたの知力は高まり、視野が広がり、聴力も上がり、フィーリングは鋭く、直感力も増していきます。
それは単にカウンセラーになるための学びではなく、それによってあなたは、あなた自身の生を変容させているのです。 そしてそれが何よりも大切なことなのです。
マインドとの非同一化の過程で、それはあなたが本当に素晴らしく感性に溢れた知的なカウンセラーになることを助けてくれます。 そのための方法として、二つのことがあると思います。
一つはいろいろなカウンセリングのテクニックを試して、自分に合うものを見つけること。 自分に本当に合うものを見つけたら、そのテクニックのトレーニングを受けること。 またもう一つの方法として、瞑想を学ぶことがあります。
それによってあなたの知性が大きく成長し、まったく新しいテクニックをあなた自身が開発し、もしかしたらそれを人に教えるようになったりするかもしれませんね。 カウンセリングを学ぼうとする時には直感が取るべき道を明らかにしてくれるでしょう ?
どこで学ぶか、どんなトレーニングを受けるか、誰に学ぶか、自分に合うものは何か、さまざまなテクニックをどのように体験していくか ?
これらすべてが、あなたが本当に望んでいるカウンセラーになることへの助けとなってくれるでしょう。
『リビング・エナジー』Vol.4(p10) ——————————————————————–
(-_-;)
【マインドと一つにならずに距離を置いている】……。
起こっている思考が、自分のものではないことがわかったら、それとの非同一化は自然に起こるのかもしれませんね。
でも、そのときその思考に同一化していないその人は、いったい誰なんでしょう?(?_?)
(*^_^*)
pari 記
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