解剖学と生理学を学ぶことの恩恵とは?
「人体・この不思議な小宇宙」より 風見 愛
人間の興味って、DNAのレベルで決まっているのでしょうか?
なぜか人生の過程で、それぞれの方がその人にふさわしい世界に惹かれていくように見えます。
後になってみれば、たしかにそれ以外の人生はありえなかったように思われるのに、でもそれが起こる前には本人はけっしてそれ知りません。
われわれは、もちろん、それを自分で決断し、自分で選択したと思っているわけですが、でも、それは過去のことだけで、この先どうなるのかは、まったく知らないわけです。
この先どんな状況に遭遇し、どんな人に出会うかも、知りません。
その状況に入ったとき、自分がどんな態度でそれを受け入れ、あるいは反発し、どのような結果に導かれるのかも、もちろん、知りません。
そのとき、自分の頭にどんな思いが湧くのかも、もちろん、まったく知りません。
それでも、われわれはその状況を自分で選んだと思っているわけです。
これこそは、最大の不思議かもしれませんね。
たとえば、幼稚園の子供たちの前に、何冊かの絵本が本棚に並べられていたとしましょうか。
ある子は、自分の前の一番近くにあった本に手を出すかもしれません。
そしてその本の世界にとても興味を惹かれて、それがその子の将来と大きく関係するかもしれません。
その場合、その絵本を選んだのはその子なんでしょうか?
あるいは、その隣の子は、自分のすぐ前にあるお人形の本には手を出さず、ちょっと離れて置かれている機関車の本に手を出すかもしれません。
その場合、その機関車の本を選んだのは、その子なんでしょうか、それとも頭の中のDNAなんでしょうか?
それとも、頭の中のDNAのことを「その子」と言うのでしょうか?
まあ、そういう論議とは関係なく、それぞれの人はそれぞれの運命に導かれていくんですよね。
オーラソーマを学ぶ方々は、コースの途上の選択肢にある解剖学や生理学を選択しない場合が多いようです。
こういう医学的な関心に対する親和性というのも、何かDNA的なものが決めているのでしょうか。
そしてそこに一種の“大数の法則”みたいなものが働いていて、人口的に母数に対する一定の比率のようなものが決まっているのかもしれませんね。
今回、風見 愛さんの「解剖学と生理学」に関する文章を読んでいて、そんなことを思いました。
では、風見さんの記事「人体・この不思議な小宇宙」のなかから、「解剖学と生理学を学ぶことの恩恵」に触れたあたりの文章をご紹介しましょう。
—————————————————————— ■ 解剖学と生理学を学ぶことの恩恵とは?
すべての学びには恩恵がありますが、特に解剖学、主理学をはじめて学んだみなさまからは「知は力なり」ということが実感できるというフィードバックを多くいただいています。
まず、人体に対しての基本的な知識が系統だって身につくことがあげられます。 これは、流行やたくさんの情報に惑わされることなく、理にかなっていることを自分で選択できる知識力がつくことを示しています。 生涯を通じて、自分の心身の健康を自身で適切に維持、増進することが、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めることにつながるのです。
現代社会では、自らの健康を管理することの必要性は、さらに高まってきています。 特に、健康、安全の課題に直面したときに意識の高さと適切な判断力は、強力なサポートとなります。 そして、自分自身で選択するための思考力、判断力を身につけることは、まさしく「無理強いをしない自分自身で選ぶ」というオーラソーマの哲学にも通じるでしょう。
また、人体という小宇宙、特に内分泌系、神経系を学ぶことにより、身体と心には密接な関連があることを実感できるでしょう。 なによりも身体に対して畏敬と慈しみの気持ちが湧いてくるでしょう。
さらに、プラクテイシヨナー、カラーケアコンサルタント、ティーチャーは、人体についての知識を習得することによってコンサルテーションを行うときに、より内容に深みがでることが実感できるでしょう。 特にプロダクトの使用法の説明の際には、科学的な側面からもアプローチできることは、たいへんな自信になるはずです。 また医師法をはじめとする法律について知っておくことも健全な活動をするためには必須のことです。 ぜひ今後の健やかな生活のために、みなさまにご自身のタイミングで解剖生理学を学ぶ機会が訪れ、生涯を通じて輝く身体と心を維持、増進なさることを願っています。
参考文献: 『チャクラ 癒しへの道』クリスティン・ベイジ著 両角美貴子訳 (サンマーク出版 2400円十税) 『チャクラ 直観への旅』クリスティン・ベイジ著 両角美貴子訳 (サンマーク出版 2200円十税) 『チャクラ 治癒力の目覚め』クリスティン・ベイジ著 両角美貴子訳 (サンマーク出版 1800円十税)
『リビング・エナジー』Vol.7(p33)
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なるほど。
「人体に対しての基本的な知識」を系統だって身につければ、たしかに、「流行やたくさんの情報に惑わされることなく、理にかなっていることを自分で選択できる知識力」が身につくでしょうね。
でも、そう伺っても、本当にそうだと思ってそのように行動する方と、そうでない方がいるわけでしょうね。
色々な人間がいますものね。
pari 記
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