内側から知るというスペースに結びつく
「オーラソーマがもたらしたもの」より コマラ・ローデ
この世には多種多様な職業がありますが、人の職業選択というのはどのように決まっていくのでしょうね?
それまでの人生でその人がどんな環境に育ち、どんな人との出会いをし、どんな情報に触れたかなど、まさに千差万別のきっかけや動機が考えられるでしょう。
それに、たとえ同じような境遇や出会いがあったとしても、別な人が同じ選択をするわけでもありません。
生きている時代、生まれてからの条件づけ、その人のDNAに刻み込まれている特徴など、この宇宙に二人として同じ条件を備えた人間がいないことは容易に想像されます。
職業には、社会的要請に応じて生まれてくる側面と、個々の人間が自分の関心で創造していく面があるのでしょうね。
初期の頃からのオーラソーマティーチャーのコマラ・ローデさんは、若いころ救急治療室の看護婦をしていたそうです。
そういう職業を選択する人もいるわけですよね。
これはけっして他人から押しつけられて選べるような職業ではないので、間違いなく本人が望んだ職業だったのでしょう。
どんなことを思ってそんな職業を選んだのかと、そういった関心と無縁なわたしのような人間は、ちょっと茫洋とした感じになります。(^^;)
人間は表現すべき何かを内に抱えていて、それを表現するための場所を求めて人生を生きていくのでしょうか。
救急治療室の看護婦をしていたコマラ・ローデさんは、その後オーラソーマと出会って大きく人生を転換させていきます。
コマラ・ローデさんの記事「オーラソーマがもたらしたもの」から、彼女がどんなふうに自分の興味を成熟させていったかをご紹介しましょう。
—————————————————————— オーラソーマがもたらしたもの
私はいつも色を通してものごとを見ていました。 色のフィルターを通してものごとを受け取り感じていたのです。 すべての色の躍動感、色の織りなす明暗、空の様々な青い色など、どれほどのニュアンスがあることでしょうか。
光が自然の中で形成する様々な色・・・この感覚が私に理解をもたらし、私の深いところでさまざまな感覚を呼び起こします。
太陽が沈むと、数分のうちに牧草の緑は完全に違ってしまいます。 あるいは雲が通り過ぎるとすべてが違って見えます。 その色と知覚との関係にいつも強く惹きつけられていました。 今思うと、私は色を通してかなりロマンティックにものごとを見ていたようです。 色はそのさまざまなニュアンスで私の感覚を開いてくれました。
私は1992年にオーラソーマに出会いました。 私の友人が90種類近くあったボトルから4本の好きなボトルを選ぶようにと言ったんです。 それがいったいなんなのかわかりませんでしたが、しばらくそれらの色をながめたあと、やっと自分の好きな色を選びました。 すると私は泣きだしたんです! 私はびっくりしました。 私は非常に興味をおぼえ、オーラソーマのシステムについて学びはじめました。 今では、私はオーラソーマの一番資格のある(アドバンスコースまで教えられる)ティーチャーの一人です。
もう随分前のことですが、私は集中治療室の看護婦として働いていました。 私はいつも人が身体を離れるとき何が起こるのだろうということに非常に興味がありました。 多くの人が、臨死体験をした人は、トンネルを通して強い光を見たとか、あるいは一連の色のついた光を見たと報告しています。 何かそこには個性や心身(ボディ・マインド)を越えた認識、何か身体が存在する前にあったものがあるように思われます。
この質問、生と死の移行の間に何が起こるのか、ということはいつも私の胸の中にありました。 そして色はこの神秘と結びついているように思われました。
私がオーラソーマのリーディングをはじめたとき、それぞれの人が選ぶ色がその人の深い無意識の認識を現していることを発見して驚きました。 私はそれらは身体が生じる前にすでにあったエネルギー、生から生へと持ちはこんでいるエネルギー、を認識している可能性があるということがわかったのです。 その人と一緒にその深みを開いていくことはとてもわくわくすることです。
オーラソーマは私の人生にもとても大きく影響しました。 私にとってのオーラソーマとは、オーラソーマは、私の内側にいつも存在していたものに触れることができるようにしてくれたということです。 例えば、智恵はわたしの中にすでにあったものですが、長い間ずっと隠されていました。 私は、ティーチャーとしてリーディングをする際にはその人が自分自身の直観、自分自身の知性を発見するのをサポートします。 誰も自分の直観を見いだすための教育を受けてきませんでした。 西洋の教育のほとんどは外側に目を向けています。
オーラソーマは、毎日色を通して受け取るメッセージに注意を向けるとことで、マインドの理解を越えたところで、自然のすべてのものごとのなかに自分自身を認識することをサポートしてくれています。 それは私が学校では習わなかったことです。 例えば、私が赤い花を見たとします。 この色は同じ波長で振動する他の全てのものと関連するメッセージ、暗号を持っています。 この花は、私を癒すことのできる、私が全体と一つである感覚をもたらしてくれる、あるいは、おそらくはあまり生き生きしていない私の身体のなかのヴァイブレーションと再び結びつくようにしてくれる、そういう特別な質を反映しています。 こういうことに対して気づき理解していくプロセスが私がオーラソーマで教える主なテーマのひとつです。
私は自分の部屋にオーラソーマのひとそろいのボトルの棚をおき、毎日眺め、そのメッセージに耳を傾けています。 その色についての知識というのはそれほど重要ではなく、その色の波長に自分を開いていくことで得る体験が大切なのです。 それは意識的なマインドを通してよりも、何かある感覚、第六感のようなものを通して受け取るものなのです。 私にとってはこれがインフォメーションを受け取る鍵です。 それと溶けあって、それが自分にどういうふうに影響するのかを見ていくのです。
私が看護婦だった頃、部屋に入っていくと、患者の様子や臭い、声の調子で、その人が死ぬ準備ができたかがわかりました。 それはある感覚を通した知覚で、その知覚は信頼できました。
オーラ ソーマを教える時、説明する必要はなく、この種の知覚を信頼することへと開いていくのです。
私が教えはじめて以来、この知覚を自分の内側に持っていない人に出会ったことがありません。 ですから私がすることはこのスペースが表れるように、表面にでてくるようにとサポートすることです。
オーラソーマのコースは、時空を越えて、自分自身のカラーコード(色の情報)を認識することを学ぶ機会を提供します。 つまり、オーラソーマはそれ自身、無理強いしない魂のセラピーであり、色の意識は私たち自身の内側の非常に深いところにあるようです。 ここでまた、私は体外離脱体験をした人たちの体験、彼らは魂が身体を離れるときに光と色について語っているのを思い出します。
このレベルに結びつくには教育は関係ありません。 主婦であろうと博士であろうと、三歳の幼児であろうと物理学者であろうと、同じです。 どのボトルに惹かれるかということについてあなたは内側で知っているのです。 そしてこれを選ぶことで、あなたは知識とは関係のない認識に橋を架けているのです。
オーラソーマのトレーニングでは色について多くの情報がありますが、主なガイドラインは、内側から知るというスペースに結びつくようになるということ、そしてこの知覚と結びつき信頼するということです。 ヴィッキー・ウォールはこのことを、「魂の鏡」と言いました。
『リビング・エナジー』Vol.2(p32-34)
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「時空を越えて、自分自身のカラーコード(色の情報)を認識することを学ぶ機会」……。
公教育の範囲には収まらない分野への関心を持ちつづけて、ひたすらその道に進む人達がいるものですよね。
運命に導かれて、起こることになっていることが起こるのでしょうか。
pari 記
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