鮎沢玲子さんの「日本の色」より 【 桃 色 】ももいろ

【 桃 色 】 ももいろ
『灯りをつけましょ 雪洞(ぼんぼり)に お花をあげましょ 桃の花』
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三月三日は雛祭りでしたね。
「桃の節句」といわれるとおり、雛人形と桃の花を飾って女の子の成長を祝います。
古来中国では、桃には邪気を祓う力があると考えられていました。
日本においても『古事記』のなかに、イザナギノミコトが桃の実で魔物を退治した話などが書かれています。
雛祭りは、もともと「上巳(じょうし)の節句」と言い、五月の「端午の節句」と同様、五節句のひとつでした。
三月上旬、巳(み)の日に、紙やわらで作った人形に災いや穢れを移し、邪気を祓ったのが始まりといわれます。
その人形を川などに流す風習が、「流し雛」として今も残っていますが、やがて江戸時代あたりから、雛人形を飾るようになりました。
桃は桜と並び、私たち日本人には春の花としてなじみ深いもので、どちらもピンク色です。
「桃色」は、桃の花の色からついた名前で、「桜色」に比べて色味が濃いのが特徴です。
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オーラソーマに例えれば、ちょうど「桃色」がピンクなら、「桜色」がペールピンク、といったところでしょう。
桜の魅力は、散り際の見事さゆえに生まれる、はかなさかもしれません。
それは「ピンクの強烈化=ペールピンク」に通じるものがあります。
一方、桃には花を咲かせることによって、豊かに実を実らせる・・・そんな現実的な力強さがあります。
はかないペールピンクの「桜」に対して、濃いピンクの「桃」の方が、よりグラウンディングしているイメージです。
オーラソーマと同様に日本の色の世界でも、桜色と桃色は同じ薄紅色ながら、色の濃淡の違いがそれを見事に物語っています。
そして、ピンクは紛れもなく「女性性」の色。女の子の健やかな成長を祝う雛祭りと桃の花のピンクは、もっともな組み合わせと言えます。
最後に・・・『万葉集』の中にこんな歌があります。
「春の苑 くれないにほふ 桃の花 した照る道に 出で立つ をとめ」
くれないに咲き誇る桃の花。その色が照り映える道に立つ、少女の姿が目に浮かぶようです。
春爛漫の景色ですが、その立ち姿には生きるエネルギーがみなぎっています。
現代の乙女たちが邪(よこしま)なものから守られ、それぞれに人生の果実を実らせますように。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
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色見本参考:http://www.colordic.org/colorsample/2019.html
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