アセンションへの道――惑星連合からのメッセージ
もう21世紀も十年代ですから、このようなサイトをご覧になる方は、もちろん“アセンション”という言葉をご存知だと思います。 私も一頃、そういう類の翻訳本にいろいろ手を出して読み漁ったものです。 いわゆるチャネリング本の類が多いわけですが、それにもまた情報源の種類によってさまざまなタイプがあるようでした。 そしてそれらの翻訳書を紹介する出版社にも、いろいろ浮き沈みの波や、“元気”の波があったようです。
今回ご紹介する『アセンションへの道』は、現在精神世界本の世界でもっとも元気な出版社のひとつと思われる「ナチュラルスピリット」の最初の刊行物です。 本書の「あとがき」を訳者ではなく、出版社の代表が書いていることにも、その船出の決意のボルテージの高さが感じられます。
ところでこの『アセンションへの道』は、このコーナーでも取り上げたことがある『テオドールから地球へ』
のチャネル、ジーナ・レイクが“惑星連合”からの情報をチャネリングしたものです。 “惑星連合”というのはいわば地球のアセンションの“主任担当官”のようなものでしょうから、情報紹介の切り口はある意味でとても“地味”です。(^^;)
この本には、こういうたぐいの情報を追跡してきた人間にとっては、これといって特に目新しい情報はなにも書かれていません。 でもそれがかえって、とてもバランスのとれた“雰囲気”を醸し出し、このような“いかがわしい”情報に一種の“リアリティ”のようなもの付与する結果にはなっていると思います。
マスコミが非常に意図的にコントロールされた世界では、こういう情報は個人をターゲットとして密輸入されるしかなく、その意味ではその“作戦”は着実に成果を上げているのかもしれません。
全体として、地球の状況がこのままではどうにもならないことは、口にだすかどうかは別にして、ほとんど誰もが感じていることでしょう。 これからの地球世界が大変容を迎えるかもしれないことも、薄々感じている人々が多いはずです。 そして、ある意味でとても素晴らしい世界へと変容するのではないか、とたくさんの人たちが感じているのではないでしょうか。
そういう地球人類に対して、その道程をとても客観的な筆致で伝えているようでもあります。 あまりにも包括的で、話題も全般にわたるため、どこかを取り出すということもしにくいのですが、ちょっと立ち読みしてみましょうか。
——————————————————————– ETたちを地球に受け入れる際のさまざまなチャレンジ 地球上での異文化・異人種の融合とは異なり、私たちを受け入れる際には地球の社会・文化は独特のチャレンジを要求されることになるでしょう。 といっても、言語の違いは問題のなかには含まれません。 というのも私たちはすでに地球のあらゆる言語を習得していますし、私たちの科学技術力を利用すれば互いにどのような言語を利用しているかにまったく関係なく、意思疎通か可能だからです。
……
意思疎通にあたって最大の問題となるのは、相互の知性レベルの格差です。 おそらくみなさんが私たちの言葉の内容を理解し、視点や見解を尊重するよう背伸びするよりは、私たちがみなさんに合わせ、限られた知性の範囲で意思疎通する方が簡単でしょう。
たとえば、私たちの申し出や提案などは、みなさんが考えだすことのできるレベルをはるかに超えたレベルであることから、私たちの意見のなかにはその価値を適切に評価することが難しい事柄も出てくるでしょう。
理解レベルを超えたアイディアを提示されることは、知識人と呼ばれている人々を困らせることになるでしょう。 というのも、そのような新たな知性の地球への流入によって、知識人たちは脅威を感じずにはいられないからです。
彼らは私たちに協力すること、そしてしばしば私たちに依存した立場をとることを学ばなければならないでしょう。 というのも、私たちの知識と専門性は彼らを凌駕しているからです。 一方、必ずしもETたち全員が、皆さんの理解レベルに合わせることを得意としているわけではありません。 なかには相手のみになって考えたり、みなさんの視点から物事を見ることがまったくできない者たちもいます。 そのようなときには、彼らの助言は信頼に足る意見には聞こえないか、あるいはまったくみなさんに理解されないで終わるでしょう。
誤解が生じた場合、非がみなさんの側にあるとは限らず、多くはみなさんと意思疎通をはかっているETの側の理解が足りなかったり、みなさんのレベルに合わせて対話する技術に欠けているなどの可能性が考えられます。
ですから、知性だけではみなさんと私たちの心を通じさせることはできないのです。 つまり、私たちの側で地球の文化というものをよく理解し、地球の歴史上の現段階における人類というものを理解することが、みなさんと交流する際に不可欠な要素となります。 加えて当然のことながら、私たちの側に、人類の最高の利益に貢献するという動機がなければなりません。 そして、そのような動機をもったETばかりがすべてではないというのが実状なのです。(p161-162)
『アセンションへの道――惑星連合からのメッセージ』 ——————————————————————–
うーむ……。
まあ、ある意味で、現在と同じような世界が、ちょっとアレンジを変えて継続するのだと理解することもできます。
ひとによっては、とても良い世界になると思えるでしょうし、またひとによっては、とても居心地が悪くなるのかもしれません。
そしてまた、別な人には、特に何も変わらない世界なのかもしれません。
pari 記
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