三つの下位チャクラ
「微細解剖学(サトルアナトミー)への旅」からの抜粋 メアリー
前回のチャクラの話で、おおよそのチャクラの位置がわかりましたか?
どうやら下腹、つまりヘソより下に二つのチャクラがあるみたいですね。
タントラ・ヨーガの言葉では「ムーラダータ・チャクラ」と「スヴァディシュターナ・チャクラ」と呼ばれるチャクラです。
第1チャクラ ≒ 下・下腹部神経叢 (ムーラダータ) 第2チャクラ ≒ 上・下腹部神経叢 (スヴァディシュターナ)
これは「オーラソーマ」の次の二つのチャクラに相当するようです。
第1チャクラ:基底部のレッド 第2チャクラ:下腹部のオレンジ
それからヘソの上の腹部にもひとつチャクラがあるんですね。
よくいろいろ心配しすぎて「胃が痛い」なんて言い方をすることがあります。
それとか車に乗っていてひやっとしたりするときに緊張を感じる場所です。
第3チャクラ ≒ 腹腔神経叢 (マニプーラ)
これは「オーラソーマ」では、
第3チャクラ:太陽神経叢のイエロー
に相当するようです。
下の方のチャクラを総称して「下位チャクラ」と呼ぶことがあるようですが、人体で言うと「胃」「ヘソ」「基底部」(あるいは外生殖器)のあたりに位置する三つのチャクラを指すようです。
この三つのチャクラは、どういう機能というか身体的・意識的働きを担当しているんでしょう。
ちょっと、おおよその概念だけでも得ておきたいですね。
今回は、この三つの「下位チャクラ」について、解剖生理学がご専門で漢方やホメオパシーなど代替医療にもお詳しいメアリーさんの概説を聞きましょうか。
——————————————————————– 1) ムーラダータ・チャクラ(第一チャクラ)
このチャクラは下・下腹部神経叢に相当し、神経支配を受ける主要な器官は、外生殖器にある会陰部です。 このチャクラは脊髄の最下位中枢であるとともに自律神経の最も下でもあるので、外生殖器は他のどこよりも神経が集中し敏感であり、全身の神経系全体を活性化しているのです。 ヨガでは、ここ会陰部を六番目の感覚器官として扱うことがあります。 感覚の発生のうえで大変重要な役割を果たし、感覚は自律神経系を通して脊髄から脳にまで達して一連の変化を生み出しているのです。 また、脳の刺激という点では、脳に存在するサハスラーラに達するまでに、このチャクラは残り五つのチャクラも刺激する、という特別な意味を持つ場所でもあります。
2)スヴァディシュターナ・チャクラ(第二チャクラ)
このチャクラは、上・下腹部神経叢に相当し、交感神経と副交感神経を供給している部位は、男性の膀胱・直腸・前立腺・精嚢、また女性の膀胱・直腸・子宮・膣になります。 交感神経は等位の脊髄の交感神経幹から来ますが、この部位の副交感神経の方は、脊髄の第2・3仙骨神経の分枝で膀胱・直腸、および性器に分布する勃起神経に由来します。 瞑想に関心を持つ人にとって、解剖学的関連性についての明確な知識は充分に重要で、それに基いてこのチャクラに心を合わせている間、ここに意識を集中できるでしょう。
3)マニプーラ・チャクラ(第三チャクラ)
重要なチャクラの一つで、内臓器官と多くの神経連結があります。 副交感神経としての迷走神経に加えて、交感神経としての大・小内臓神経を腹腔神経叢に含み、自律神経叢神経節の中で最大の神経節です。 脊髄神経との結合は腹腔神経節、つまり太陽神経叢のそれとほぼ一致しています。 腹腔神経節が関与する器官は、大腸下部(直腸)を除く全胃腸管・肝臓・胆嚢・胆道・膵臓・脾臓・腎臓・尿管・副腎です。 内臓の大半を支配しているということは、このチャクラが消化・吸収作用、同化・異化作用、排泄作用に直接関与し、腹部臓器の大半の機能を調整し、代謝の点から見ても、大変強力な役割を果たしていることを意味しています。 諸臓器の働きを調整するこのチャクラは、たとえば何らかの消化障害や代謝異常のある人にとって、健康の鍵を握る要所として大いに注目するべきかもしれません。
『リビング・エナジー』Vol.4(p18-19) ——————————————————————–
なるほどねぇ。
基底部のチャクラ(ムーラダータ)というのは感覚の発生に関して重要な役割を果たしているんですね。
感覚が自律神経系をとおして脊髄から脳にまで達すると聞くと、何だかクンダリーニの上昇とかいうこととも関係がありそうですね。
最下位の二つのチャクラが感覚の発生と生殖を司っているのか……。(-_-)
そして三番目のチャクラがそのバトンを受け取って、肉体のサバイバルの意志へとつないでいくんですね。
下位チャクラというのが何か、何となくイメージがつかめてきたような。
お勉強しちゃいました。(^^;)
pari 記
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