ニューアース その5

ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-/エックハルト・トール ¥2,310 Amazon.co.jp
エックハルトの「ニューアース」とオーラソーマ。
「意識の鍵」であるオーラソーマを読み解くヒントとして、シリーズでお送りしています。
オーラソーマ・システムは、本来のあなた自身の「意識」に至る鍵であり、このエックハルトの「ニューアース」の本の目的も、「意識を変化させること、つまり目覚めさせることだ」ということなので、オーラソーマ・システムの観点から、この本を読み解いていこうと思います。
そうすることで、「意識の鍵」としてのオーラソーマを、より深く理解していただけるのではないかと思います。
この「意識の鍵」ということの理解は、オーラソーマを理解するための基礎だと、私は考えています。
お話をはじめる前に、このエックハルトの本を読んで、悟りの一瞥を得たという話を、コメディアンであり映画俳優でもあるジム・キャリーが話しているのがユーチューブにアップされていました。 その動画を紹介します。

ジム・キャリーが話すのだから、最後にオチがあるのだろうと思って聞いていたら、ちゃんとしたまじめな話でした。
英語ですが、もしよかったら聞いてみてください。 とてもユーモアがあってわかりやすい話です。さすが役者です。
そこで彼が語っているのは、ある朝目覚めたとき、自分が、自分の悩みや身体よりも大きなもので、自分はすべてであり、宇宙とひとつになり、全くの自由を得たという体験をしたというのです。 それはアメイジングな体験だった、と。
この本を読んで、悟りの一瞥を得ることもあるのだ、ということですね。
エックハルト自身が語っているのを見たい方は・・・

さて、前回は「ニューアース」の第二章のなかの、エゴのメカニズムというのは形と同一化するんだ、ということについてお話ししました。
エゴというのは、形と結びつくことによって自分のアイデンティティを強化したいという無意識の衝動があります。
エゴが生まれる最も基本的な精神構造のひとつが、このアイデンティフィケーション・・・同一化する、ということらしいのです。
でも本当の自己はモノではないので、何に同一化してもそれは自分ではありません。 何を所有することによっても、それは本当の自分ではないのです。
家や車、地位や権力や名誉、知識・・・それらを多く持つことで、自分が偉くなった気がするかもしれませんが、それは大きな勘違いなのです。 そうすることでは自分を発見することはできず、でもエゴにとってはもっと所有すれば自分がさらに偉くなるような気がするので、「もっともっと」という欲望が芽生えてきます。 その欲望には、どこまでいってもキリがありません。
そのようにして、欲望がエゴをいつまでも存続させてしまう、という構造になっているようです。
でも、それらの欲望の奥に在るエネルギーは、同じく強烈な反対方向のエネルギーを生み出し、結局は当人たちの破滅につながることになります。 スターリンやヒトラーはそのいい例だ、というふうにエックハルトは言っています。
このエゴの貪欲さが、今では地球の環境を破壊し、世界の経済構造を歪め、破綻させ、なりふり構わず営利を追求する企業の活動になったりしています。
このエゴの特徴である「もっと欲しい」という心理的な欲求、まだ充分ではない、という思いが肉体的レベルに移行すると、飽くなき飢えとなって感じられます。 それが極端になると、吐いても吐いても食べつづけるという過食症のようになります。 そこでは飢えているのは心であって、身体ではないのです。 ですから、エックハルトは、患者が自分を心に同一化するのをやめて身体の感覚を取り戻し、エゴイスティックな心を駆り立てる偽りの欲求ではなく、身体の本当の要求を感じることになったときに、摂食障害は治癒するだろう、と言っています。
ここで問題になっているのは、自分は充分ではない、自分は完全ではない、自分はそのままでは愛されないのだ、という思いです。
オーラソーマ・システムには「あなたは、あるがままでいいのです」という考えがあります。 あるがままの自分自身を無条件に愛しましょう。 あるがままのあなたは、そのままで宇宙の愛によって愛されています。 なぜならあなたは宇宙の愛から生まれたのだから・・・と。
イクイリブリアムをはじめとするオーラソーマのプロダクトは、あるがままの自分自身を抱きしめ、愛するための道具なのです。
すでにそこにある真の自分自身を抱きしめ、愛することをしていきましょう。
あなたは、すでに真の自己を内側に持っているのですから。
尚 記
     
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