超巨大[宇宙文明]の真相

超巨大「宇宙文明」の真相―進化最高「カテゴリー9」の惑星から持ち帰ったかつてなき精緻な「外宇宙情報」/ミシェル デマルケ ¥1,680 Amazon.co.jp
1990年代に大量に入ってきはじめた精神世界本ですが、何らかの地上の宗教伝統にもとづくものや臨死体験関連のものを除けば、その多くはいわゆるチャネリング情報として入ってきたものです。 特に宇宙情報関連などは、そのほぼすべてがチャネリング情報と言えると思います。 もっとも、かなり詳細な宇宙関連情報が、いわゆるファンタジーというかフィクションの形で出版される場合もあります。 エンリケ・バリオスの“小さな宇宙人:アミ”のシリーズがその典型でしょうか。 そんなわけで、宇宙関連情報がいわば“宇宙探訪記”の形で提供されることはほとんどありません。 それをすると、最初期のジョージ・アダムスキーやビリー・マイヤーのように、必ず誹謗中傷の嵐に晒されることがわかっているからでもあると思いますが。 なので“宇宙探訪記”という体裁で提供される宇宙関連情報はきわめてまれです。 まあ、地上のわれわれの常識から考えても、それは当然ですよね。 アインシュタインの相対性原理にしたがうなら、太陽系に一番近い恒星ですら、ありうる最高速度である光の速度で片道4年以上はかかるわけですから。
今回ご紹介するのは、その宇宙情報の中ではかなり珍しい部類に入る、この物理次元の肉体で外宇宙へ行ってきたというアブダクション(誘拐)の物語です。
著者のフランス系オーストラリア人ミシェル・デマルケは、ある使命を持って地球人のなかから選ばれ、肉体をもった人間が生存できる最高位の星であるという第九位の惑星ティアウーバ星に連れて行かれます。
宇宙船のなかで彼の肉体が受ける二段階の除菌過程のリアルさなどは、これをSF作家が創作したものとすれば、大変な想像力ということになるでしょうか。 もちろん、デマルケ氏自身は「序文」の中で次のように断っている。 「この驚くべき話は、一部の読者にはSF、すなわち完全な創作と思えるかもしれない。しかし私は、そうした創作に必要な想像力など持ち合わせていない。これはSFではない」と。
ところで、オーラソーマとの関連でちょっと興味深いのは、このミシェル・デマルケ氏は、ヴィッキーさんと同じ7番目の子供の7番目の子供であることが理由で、このミッションに選ばれたらしいです。 解説者の宇宙考古学者高坂和導氏は「本書の内容を『竹内文書』の宇宙情報と比較すれば、誰でも本書がノンフィクションであるという様々な「証拠」を手に入れることができるだろう」と書かれています。
個人的には、この本を読んだときの一番の印象は、それまでいろいろ覗いてきた宇宙情報のなかで、現地球文明における諸悪の根源は「第一に“お金”」だと明言する宇宙情報にはじめて出逢ったことでした。 まさに長年の疑念が一挙に氷解するような思いをもったことを憶えています。
ちょっと、それに関連した箇所を立ち読みしてみましょうか。
——————————————————————–  「ミシェル、核兵器は地球人の心の恐怖を抱かせ、それはあなた方の頭上に振りかざされた<ダモクレスの剣>であることを認めますが、それは本当の危険ではありません。
地球における本当の危険は、最も重要なものから言うと、第一に“お金”、第二に“政治家”、第三に“ジャーナリストと麻薬”、第四に“宗教”です。
これらの危険は核兵器とは無関係です。 もし地球の人々が核による大惨事で一掃されれば、死後、彼らのアストラル体は行くべき所へ行き、死と再生という自然の秩序が維持されます。 ほとんどの人が信じているように、危険は肉体の死ではありません。 それは現世の人々の生き方にあるのです。 あなた方の惑星においては、お金が諸悪の根源です。 お金のない人生を想像してごらんなさい。そうでしょ?」
私ががんばって想像しようとした心を読んで、タオが言った。
「そのような人生を想像することさえできないでしょう。 あなた方はそのシステムに埋もれてしまっているのです。 しかしわずか二時間前、ムーの人々はまったくお金を使うことなしに必要なものを得ることができたのを、あなたは目にしたのです。
彼らはとても幸福で高度に進歩していたのに気づいたはずです。 ムーの文明は精神的にも物質的にもコミュニティーを中心に営まれ、それで繁栄しました。 無論、地球のある国々に存在する<コミュニズム(共産主義)>と<コミュニティー>を混同してはいけません。
地球で実践されたコミュニズムは、民主主義とは程遠く、むしろ本質的に全体主義体制の一部です。 それは人間の品位を落とすものです」
  
       『超巨大[宇宙文明]の真相』(p188-189) ——————————————————————–
地球世界の子供たちは、家庭でお母さんが作ってくれる食事以外は、すべてお金がかかることをおいおい学ばなければならないわけですよね。
アメリカでは、子供にも株式投資のゲームを勧める家庭があるのだと聞きました。
そのうち、“お勉強のために”家庭の食事でもお金を支払うことにしたりして。(^_-)
まあ、われわれもそういうお金が必要な時代をじょじょに卒業していくのでしょうが……。
pari 記