でも一人でいるのは限りなく寂しかった

でも一人でいるのは限りなく寂しかった

     「オーラソーマ 新たなる旅のはじまり」より  鈴木三穂子

       

オーラソーマに出会う方には、当然ですがいろいろな状況の方がいます。

でも、なんとなくの想像ですが、問題なく日常の世界に対応できていて、そこになんの違和感も感じないという方は、あまりオーラソーマには出会わないかもしれませんね。

何もそういうものを求めていないでしょうから。

「犬も歩けば棒に当たる」というふうには、オーラソーマには遭遇しないように思います。

もちろん、なかにはそういう方もいるかも知れませんが、でも、むしろそういう方のほうが例外的ではないでしょうか。

まあ、この地上の人生ととてもしっくりウマがあって、なんの問題も感じないというような方は、今の時代あまりいないかもしれませんね。

そういうわけで、大きな傾向としては、「人生ってほんとうはこれだけものじゃないんじゃないか」といったふうに、この世で生きること自体になんらかの違和感を持っていたような方が、このオーラソーマに遭遇する可能性が高いような気がします。

そういう方々のなかでも、なんとなくこの世に違和感を感じていた方もいれば、「自分はもしかしてこの世には対応できないのではないか」というふうに、激しい違和感を感じていた方々もいるのではないでしょうか。

そういう方々の場合は、このオーラソーマとう世界に出会うと、なんだか懐かしいような感じを、「そうだやっぱりこういう世界だってあったんだ」というような感じを抱くのかもしれません。

今回ご紹介する、鈴木三穂子さんの場合は、オーラソーマに出会うことで、やっと人生を再出発できるといった安堵感を得られたみたいですね。

では、鈴木さんの記事「オーラソーマ 新たなる旅のはじまり」から、彼女のファウンデーションコースでの体験を語っていただきましょう。

       

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今にして思えば、私はまったく出会うべくしてオーラソーマと出会ったと思う。
それは、私が求めていたものを、肉体という現象を持つ人に見いだすことは難しいのではないかと感じていたからだ。
さまざまなあせりや疑問や矛盾に答えを出してくれる存在などなかった。
でも、あきらめられなかった。
何故なら,その存在なしに私が私らしく生きることなどできないと思っていたからだ。



本当の安らぎを得るためには、どうしても争いをさけられないのだろうか。
それならば、いっそのこと一人になりたかった。
でも一人でいるのは限りなく寂しかった。
生きるって、なんて苦しいんだろうと思っていた。
それが人生なのかとも思った。


それでも、ときどききこえてくる笑い声や、メロディーや、気持ちの良い風に吹かれて木々に埋もれたような気持ちになることで、なんとかがんばっていた。

その私が初めて自分のリーディングを受けたのは、ファンデーションコースの授業中に行われたものだった。
私の愛すべき師であるフィリッパ先生は、少し離れたところから私の4本のボトルを見つめ、淡々と話しはじめた。
感じることで受け取ることができなかった私は、一生懸命にノートに、その言葉を残していった。
そのあいだに何度かペンが止まった。

 

「大いなるものの意志をこの地上に降ろす役割」

「子どもの頃は人と違うエネルギーを感じてコミュニケーションが困難だった」などなど・・・。


深い眠りに落ちていたその感覚の両肩を揺さぶられて、私は目が覚めたようだった。
でも今だからこそ、こう表現できるのだけれど、そのときは、ただ涙が出そうな感覚だけがあった。


とてもなつかしい人にあったような気がした。
不思議だった。
こんなにも心が揺れるものなのかという衝撃があった。


自分が選んだボトルに、こんなにたくさんの意味があって、そしてその言葉の抽象的ではあるが的を得た表現に驚いたり、少々反発を感じたりした。
それでも、まだ私は一生懸命に頭で理解することを急いだ。


ファンデーションコースが終了したころに、やっと入り口に立ったと思う。
私はまさしく入り口にたたずんで、どうしたらいいの?と自らに問いかけた。

このハートの感覚と、頭のなかをぐるぐるとまわり続けている思考が、大きな葛藤を生みだした。
今、なにをするべきなのかわからなかった。


ただ、ピンクのポマンダーを心地よく受け入れられる自分が好きになった。
これが私にとっての最大の変化で、そして収穫なのだった。

そして暑い暑い夏が終わろうとしていた。


ファンデーションコース終了のその日、私は家に帰りたくない気分だったが、きちんと帰った。
そして一時停止のスイッチが解除され再びビデオテープが動きだすように、また日常がスタートした。

          
『リビング・エナジー』Vol.1(p54-55)
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【自分が選んだボトルにこんなにたくさんの意味があって、そしてその言葉の抽
象的ではあるが的を得た表現に驚いたり、少々反発を感じたりした】

【ただ、ピンクのポマンダーを心地よく受け入れられる自分が好きになった。
これが私にとっての最大の変化で、そして収穫なのだった】

なんとなく、その感じが伝わってきますね。

pari 記

 



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