ゴールドの縞の入ったオーラの鳥
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』:【17 チャクラ】から
ヴィッキー・ウォール
ヴィッキーさんたちはとても気に入っていたのでしょう、休暇で何度かマヨルカ島へ行くことがあったようです。
マヨルカ島というのは、ロンドンから南に向かってフランス、スペインを挟んだ向こう側、地中海西部のバレアレス海に浮かぶ最大の島です。
1983年にスペインの自治州としてバレアレス諸島州が成立すると、このいちばん大きな島のマヨルカ島のパルマ・デ・マヨルカが州都になります。
このマヨルカ島はイビサ島などバレアレス諸島の他の島と同様に人気の観光地で、特にドイツ人やイギリス人の観光客が多いようです。
じつはこのマヨルカ島で、ヴィッキーさんは2度不運に見舞われているのですが、それはこの島がまだスペインの自治州になる少し前のことでした。
一度目は1973年のこと、休暇でこのマヨルカ島を訪れていたヴィッキーさんは重い冠状動脈血栓を起こして心臓の機能のほとんどを失い、危うく命を落としそうになります。
その後、冠状動脈血栓と糖尿病を併発していたヴィッキーさんは、ある朝、突然の眼底出血で大幅に視力を落とすことになります。
そしてもう一度は1979年のこと、マヨルカ島の港町アンドレイクの海岸を同僚のマーガレットと一緒に散歩していたとき、ヴィッキーさんはトドメとも言える最後の眼底出血に見舞われ最終的に失明します。
この1970年代の後半は、ヴィッキーさんは大きく視力を落としながらも失明には至っておらず、完全失明に備えて自分の霊的視力を鍛錬している時期でした。
この時期、ヴィッキーさんはオーラに関するいろいろな視覚的体験をしていたようです。
今回ご紹介するのはそのような時期に得られた霊的視力に基づく体験だったのでしょう。
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14章でも述べたとおり、アトランティスの人々のオーラには、海鳥やイルカ
や他の海の哺乳動物と同じように、たくさんのブルーとグリーンがあります。
陸の鳥たちもよく似ていますが、ブルーの代わりに、ターコイズが見られます。
ここで、私のおもしろい発見を語りたいと思います。
それは数年前、私の「じっとたたずむ」時代のこと、たくさんの椋鳥が、芝生で元気よくさえずっていました。
私は、そのなかの一羽だけが、遠く離れた樫の木の影に静かにとまっているの
に気づきました。
それは、かすかな冬の気配が初めて感じられた日で、何百羽という鳥たちが、それはそれはにぎやかに歌を歌い、ブルーとグリーンのオーラが、きらきらと輝いていました。
私はその美しさに圧倒されつつ、離れている鳥の方をまた見たのですが、そのとき、その鳥だけオーラが違うのに気づいたのです。
真ん中にゴールドの縞がすっと入っているのですが、他の鳥たちには、そんな縞はありません。
それから鳥たちは、まるで号令に従うように一斉に飛び立ち、例の鳥を囲んで大きな樫の木の枝にとまりました。
どの枝も、彼らの重みでしなわんばかり、歌声はさらににぎやかさを増し、どうやら鳥たちは演奏のクライマックスに精を出しているようでした。
それから例の孤高の鳥がふっと飛び立ち、するといっせいに彼らも飛び立ち、去っていったのです。
このことがあってから、よく観察してみると、いつも一羽だけゴールドの縞の入ったオーラの鳥がいることが分かり、その鳥は、いつも他の鳥を率いて
いるのでした。
私は最近、窓辺に座り、こうしてアン・ウィザーにこの本の口述筆記をしてもらっている間に、何羽かのブルーとグリーンのオーラと馴染みになりました。
嵐と寒い気候のせいで、内陸に追いやられたカモメたちの哀愁に満ちた声もしています。
私は、そのなかの一羽に、ゴールドの縞を見つけました。
手を動かすのに忙しいアンに、
「あの鳥が先に飛び立つわよ。そしたら、他の鳥は後を追うわ」
と言うと、アンはすぐに興味を示し、
「これも書いておきましょうよ」
と言いました。
というわけで、この話は今ここにあるのです。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p152-153)
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しかし、それにしても、ヴィッキーさんがこの本を口述していたとき、彼女には通常の意味での視力はまったくなかったはずです。
ヴィッキーさんが口述筆記者のアン・ウィザーさんに語りかけている様子は、目が見えていない方の話しぶりとは到底思えませんね。
いったい、どうなっているんでしょうね。(*^_^*)
pari 記