【色への反応は進化のなかで獲得(2)】:『はじめてのオーラソーマ』第324号

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はじめてのオーラソーマ No.324 2022.4.15

みなさん、こんにちは。

えつこです。 

今回も「はじめてのオーラソーマ」をお読みいただき、ありがとうございます。

さて、前回のぱりさんのお話は【ロイヤルブルーの色彩心理でした。

まだお読みでない方は、こちらからご覧くださいね。

 

今回のテーマは、色への反応は進化のなかで獲得(2)についてです。

ちょうど先週末は、ラハシャ博士による「「コンシャスリビング」シリーズ2パート6:気づきの目覚め~第6チャクラ(第3の目)のテーマ~」が開催されていました。

第6チャクラというと、直観やインスピレーション、第六感などに関係がある場所です。

ある人のことを思っただけでその人から電話がかかってきたり、電車に乗ったら社内広告で必要なメッセージがポーンと飛び込んできた・・・などといった経験はありませんか。

私たちは通常、情報を“見ること”から得ています。

実際、その割合は80%越えというぐらいなので、五感のなかでも視力はかなり発達している能力ですね。

オーラソーマの創始者ヴィッキーさんは晩年盲目でしたが、視力を失ってからの方が内なる目で物事を見ることができて、感覚が研ぎ澄まされていたそうです。

イクイリブリアムが誕生したのも、視力を失ってからでした。

あんなに色とりどりに光輝くイクイリブリアムが、盲目であるヴィッキーさんの手によって生まれたとは誰にも想像できませんね。

自然を見るのと違い最近はPCやスマホが主流なので、思っている以上に私たちの目は酷使されています。

ときどき目を閉じてみるだけで目そのもの(肉体)もリラックスしますし、それ以上に脳が情報過多の状態から解放される気がします。

私たちは“見ること”を通じて、一瞬にして情報を選別し、自分にとってそれがいいものなのか間違っているものなのか判断をしています。

目を閉じることで、分離された状態から解放され、物事をありのままに、ひとつの目で見ることを助けてくれていますね。

第6チャクラは、見えないものをありのままに見ることを助けてくれます。

見えないものこそ、それが確かなものか、ほんとうに信じていいのか迷います。

来月5月14日に開催される黒田コマラさんのオンライン開催≪エナジーカラー e-color≫は、そんな第6チャクラに対応したロイヤルブルーがテーマです。

エナジーカラー e-color8: Royal Blue Intuition 2022年5月14日(土)Zoom開催

 

神秘の色の体験をおたのしみいただけますよ。

今回のぱりさんのお話は、動物がどのように視力を使って色を判断しているか、という内容です。

人間だけでなく動物も視力を使って生きています。

そして、それはサバイバルに直結しています。

ロイヤルブルーにはわずかにレッドが含まれていることも、視力(五感)と生きることへの関連を表していますね。

それでは、おたのしみくださいね。

えつこ

 


色彩心理学としてのオーラソーマ:

   第24回【色への反応は進化のなかで獲得(2)


 

前々回の【色への反応は進化のなかで獲得(1)】では
色覚を持っている動物は
昆虫などの節足動物と脊椎動物だけだ
ということをお伝えしました。

トンボなんかはあの大きな目で
ちゃんと色を識別しているんですね。(^_-)

脊椎動物というと
哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類です。

魚類、爬虫類、鳥類なんかは
人間より目(色覚機能)がいいらしいです。

爬虫類、鳥類はもともと昼行性なので
色の識別力がとても高いのです。

都会の電柱などに止まっているカラスが
見事にゴミ漁りできるのはそのためです。

そこへいくと、もともと夜行性の哺乳類は
暗闇のなかでの視力は高いのですが、
明るいところの色の識別能力はあまりありません。

哺乳類のなかで霊長類だけが
進化の過程で高い色覚を獲得したのです。

暗闇のなかで高感度で機能する
桿体視細胞による“明るさ感知”機能と、
一定以上の明るさのなかで作動する
錐体視細胞による“色の識別”機能という
2段階機能の両方を発達させたわけです。


●「赤」や「オレンジ」は果実の色?

人類がいつ火を発見したかを確定するのは
とてもむずかしいことらしいです。

170万年前から20万年前までの広い範囲での
いろいろな説があるようです。

ただし日常的に広く火が使用された証拠は、
約12万5千年前の遺跡から見つかっています。

旧石器時代と呼ばれる時代と重なり、
人類は地上で洞窟を住居としていた時代です。

ここでも暗闇は身を隠せる安全を
意味したでしょうし、
明るさは外敵に身をさらしている状態、
つまり警戒の必要性を意味したことでしょう。

錐体の900倍の感度を持つという桿体は、
いわば“寝ずの番”のような
明るさ感知機能として進化したと想像されます。

いったん明るい外界に出たら、
今度は外界の様子をくわしく
色で識別する必要があり、
錐体細胞が起き上がるタイミングです。

白昼の桿体では空の「青色」
いわば無視できる領域を意味したでしょうね。

 

「緑色」が興味を惹かれる領域です。
植物(食料の可能性)を意味していますから。

 

しかし、なかでも最も注目すべきは
「赤」「橙(だいだい)」など
果実を意味する色だったのではないでしょうか。

 

●それとも燃える火? 獲物? 危険?

すでに恐竜は存在していないにせよ、
まわりに外敵はたくさんいます。

そして、いったん日が暮れると
世界は圧倒的な暗闇に覆われます。

その闇のなかで遠い明かりを見つけたときはどれほど安心したことでしょうか。

それは生存の可能性そのものを
意味するように思えたかもしれませんね。

 

暗闇のなかの暖かく燃える炎の色も、
木漏れ日の下の緑のなかの果実の色も
ともに「オレンジ」から「赤」の暖色です。

そしてときに「赤」は、
獲物の血の色を意味している場合や、
また戦闘を暗示する危急を意味した場合もあったかもしれません。

そんな長い歴史の経過のなかで
色の識別機能を担当する錐体細胞では
「赤」を探知するための「R錐体」
半数を超えたのかもしれませんね。

私たちの網膜の中心窩にある視細胞は
R錐体:G錐体:B錐体=6:3:1
の割合で存在しているのですから。

また次回も楽しみにしていただけたらと
思っています。

m(_ _)m

pari 記

 


 

 
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