1980年代の後半から1990年代にかけて日本の本屋さんの本棚でも、一種の精神世界ブームのような雰囲気が盛り上がった時期がありました。
日本の元号で言うと昭和から平成に切り替わった頃です。
1989年は昭和64年(~1月7日)と平成元年(1月8日~)が重なっている年です。
とわざわざ書いたのは、このころがちょうどヴィッキーさんがこの本を口述していたころだからです。
今回ご紹介しようとしているヴィッキーさんの瞑想に現れた光の乱舞の光景は、近隣宇宙全体のひとつのお祭りとして、これから地球に訪れようとしている通過儀礼のような大異変を連想させるものでした。
それは日本の古神道の霊統からの言葉では「立て替え・立て直し」とか、西洋世界の言葉では「ニューエイジ」、「アクエリアンエイジ」、「アセンション」などと言った言葉で伝えられていました。
あのころから私たちの人間社会にも、いろいろな通路を介して地球からの直接のメッセージが露出しはじめたように思います。
そのような情報に触れた人々は、じゃっかん恐ろしげな破滅の予兆と同時に、なんとなく古い世界が滅びて新しい世界がやってくるように感じたものでした。
私たちの惑星地球は、宇宙の中でもかなり特殊な孤立を強いられた星らしいのですが、その苦難の歴史もいよいよ終わりに近づき、今回ばかりは宇宙全体のサポートのもとに、その仲間入りを果たすことになっている、というのでした。
ヴィッキーさんが見たビジョンは、そのような光と闇の戦いのヴィッキーさんバージョンとも言えそうです。
では、レインボー・エイジ(虹の時代)への予兆を告げるヴィッキーさんが見たヴィジョンの後半をご覧ください。
ヴィジョンのなかで私は、巨大な山が揺れ、そして唐突に最終段階へと頭を突きだすのを見ました。
まるで陣痛で苦しむ妊婦のように、岩がごうごうと揺れ、持ち上がり、大地そのものが裂けはじめました。
口のような割れ目が至るところにでき、私は今や、色彩の爆発のただなかにいました。
山のような岩陰から、目もあやなアメシストの閃光が現れ、その巨大なレーザーのようなバイオレットの光線が、破壊と脅威に満ちた暗闇と邪悪なものとを切り裂き、割って入り、浄化し、ヒーリングしていきます。
琥珀はゴールドの光を放ち、アメシストの光と交わりながら、その太い指で新しい道行きを示し、ソロモンの知恵や、ピラミッドに永らく秘められていた秘密を、地上に開示しようとうなりを発しました。
それからエメラルドのきらめく光のシャワーが現れたかと思うと、きらきら輝く光の雨を陣痛に苦しむ大地に降り注ぎ、優しい祝福で包み、触れるものすべてに、変容と新しい生をもたらし、その純粋な光が、浄化と新しいスペースと新しい方向性を創りだしていきます。
そして、燃えるようなルビーが、内なる炎を燃え立たせ、力強いレッドの光を放ち、すべてのものを再生し、大地のエネルギーですべてを力づけながら、この恐ろしい戦いを、炎のような強烈さであおっていくのでした。
地球の奥深くに秘められていたパワーとエネルギーが今、解き放たれようとしていました。
ドドドという耳をつんざくような音が鳴り響き、空全体と地球は壮大な花火と化し、万華鏡のようなめくるめく色彩が、さまざま形やシンボルを織りなし、それぞれの意味や意図を開示していきます。
と、そのとき、山の頂上をバックに、ある姿が現れたかと思うと、水晶のように透き通った目のくらむような純白の光が四方を満たし、巨大な色彩のスペクトルを屈折させたのです。
その眩しい輝きは目には痛いほどでしたが、それはすべてを清め、浄化するものでした。
私がその栄光に満ちた存在を見ているうちに、突然、暗い悪魔のような姿のものが天から降ってきて、光の渦の中に飲み込まれ、見えなくなりました。
しばらく身を潜めていた宝石の力、結晶化した光のパワーが今、解き放たれたのです。
これは細菌戦争ならぬ、宝石戦争であり、あらゆる源からのエネルギーがみずからを注ぎ出し、ひとつの巨大な力に結集したのです。
色とりどりの宇宙光線も、この闇に対する光の最終戦争に力を貸しました。
地球のよみがえりがはじまったのです。
大地は今、平和と調和に満たされ、憩っています。
うるわしい平和の運び手であり、天と地を結びつける神々しいサファイアが、すべてを優しく包み、癒し、すべての理解を超える平和が世界をあまねく満たしています。
地に平和あれ、そしてあらゆる世界によき意志の訪れを。
『オーラソーマ 奇跡のカラーヒーリング』(p282-284)
【これは細菌戦争ならぬ、宝石戦争であり、あらゆる源からのエネルギーがみずからを注ぎ出し、一つの巨大な力に結集したのです。色とりどりの宇宙光線も、この闇に対する光の最終戦争に力を貸しました。地球のよみがえりが始まったのです】
【大地は今、平和と調和に満たされ、憩っています】
そうあってほしいですね。(-||-)
pari 記