この色を取り上げるのは、絶対に春! と決めていました。 ピンクを日本の色名に置き換えるなら「桜色」です。
今年も桜の便りが届けられる季節が近づいてきました。
あるアンケート結果によると、日本人の最も好きな花は「桜」だそうです。
3月下旬から4月にかけて、日本列島を南から北に縦断する桜前線は、出会いと別れの季節を鮮やかに彩ります。
桜の花を見ると、母に手を引かれ緊張した面持ちで入学式に向かった、幼い日のことを思い出します。小学校の正門の両側には、大きな桜の木が満開の花を咲かせていました。
桜の語源は、「古事記」に出てくる木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という説があります。
木花(コノハナ)が桜の花を意味し、「サクヤ」の音が「サクラ」に転じたそうです。まるで桜の花が咲いたように美しい姫君、ということでしょう。
木花咲耶姫は水の神様で、活火山である富士山を鎮めるために、富士山本宮浅間大社に主祭神として祭られています。
また酒造の神様でもあります。日本酒の銘柄に「桜」がつくものが多いのは単なる偶然ではなく、木花咲耶姫のご加護の賜物なのかもしれません。
桜、木花咲耶姫、富士山、酒・・・なんだか連想ゲームのようですが、花見の宴に行きつきます。
桜の木の下で花を愛でつつ、おいしい日本酒を酌み交わす。 できれば桜を見て歌を一首、なんて素敵です。
ここで「古今和歌集」から、紀有朋の歌を一首ご紹介します。
桜色に衣は深く染めて着む 花の散りなむのちの形見に
昔の人が桜を見て歌を詠んだように、現代の日本には桜をモチーフにしたポップミュージックがいくつも誕生し、毎年、春にはヒットチャートに上がってきます。
今も昔も日本人と桜は、切っても切れない強い絆で結ばれているのですね。
オーラソーマの中でも重要な位置を占める「ピンク」は、81番のボトルの名前が示す通り「無条件の愛」の色です。
そう思うと、桜前線が日本列島を北上するとき、ピンク色の「愛」のエネルギーがこの国を染めていくのです。
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鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール 有限会社「カラーズガーデン」代表。 英国オーラソーマ社公認ティーチャー。 栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。 中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間住宅メーカーに勤務。 2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。 2006年より公認ティーチャーとして活動中。 http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/
———————————— 英国オーラソーマアカデミー認定講座 レベル2 日程 2013年3月27日、28日、4月3日、4日、10日、11日 (毎週木・金曜日)全6日間 会場 カラーズガーデン(栃木県宇都宮市清原台) お申込み・お問合わせ カラーズガーデン:c_garden@sea.ucatv.ne.jp TEL:028-667-8006
色見本参考: http://www.colordic.org/colorsample/2281.html
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