こころのウイルス その3
「こころのウイルス」の話題が続きます。
オーラソーマは、魂のセラピーと言われています。
西洋では、フロイトの精神分析をはじめとする心理的なセラピーがメインであり、無意識を分析したり解放することで病んだ精神を治療することを主な目的としてきました。 言ってみればマインドに働きかけてきたということです。
西洋の心理学はエゴの科学、自我の解明の科学だともいえます。
東洋では、インドに生まれた仏陀やラマナ・マハリシ(オーラソーマではターコイズの「私は誰か」という問いかけで有名)、クリシュナムルティ、そして日本の禅に代表されるように、悟りを求めることを中心としてきています。
悟りというのはマインドを超えた領域で、直接存在と一体となる、というような体験を求めるものともいえます。あるいは、幻想のマインドの世界を超えて、覚醒した意識に目覚めること、ともいえるかもしれません。
それは無我の探求だともいえます。
オーラソーマは、イギリス生まれのヴィッキー・ウォールによってもたらされましたが、このオーラソーマは新しい入れ物にいれた古いワインのようなものだと言っています。
それは、古代からの英知をイクイリブリアムのボトルとして、この新しい時代にもたらされたものだという意味でもあります。
実際、オーラソーマでは肉体(態度)レベル、感情的レベル、心理的、精神的レベル、そして魂、霊的なレベルまでをも含み、これまでの西洋と東洋の英知がすべてそのボトルをはじめとするカラーシステムのなかに含まれています。
さて、ここのところずっと、インフルエンザやエイズなどの生物学的ウイルスの実体と、コンピューターウィルスの実体との比較で、私たちの思考にとりつく「こころのウイルス」なるものを紹介しました。
それは神経言語プログラミング(NLP)の原理に基づく考え方です。 (「こころのウイルス」ドナルド・ロフランド 英治出版)
NLPというのは、1980年代に心理学者リチャード・バンドラーと、言語学者でありコンピューター技術者でもあるジュン・グリンダーの二人によって提唱されたコミュニケーション理論で、その当時天才といわれていた心理療法家たちのクライアントへのコミュニケーション法を研究して、そのエッセンスを抽出し、誰にでも学べるようにモデル化することによって作られた理論です。
その4人の天才的な心理療法家というのは、催眠療法のミルトン・エリクソン、家族療法のバージニア・サティア、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズなどです。
ですから、ここでいう「こころのウイルス」というのは、「マインドのプログラム」のことで、不具合の生じているマインドのプログラムを、どのようにすれば正常なプログラムとして効果的に作動させることができるのか、というようなことだといえるでしょう。
場合によっては、不具合なマインドプログラムを正常なマインドプログラムに再インストールしよう、というような考え方だともいえます。
このNLPを体験してみたい方は、この6月に和尚アートユニティでこのNLPの専門家であり、かつまたNLPがモデルにしたという4人の天才的な心理療法家のひとり、催眠療法のミルトン・エリクソンのワークの専門家でもあるプレマナンダを招いて「マネーグループ」を行います。 http://oshoartunity.com/kamakura/event-83.html では、次回は「お金」ということにまつわる「こころのウイルス」を見ていきます。
尚 記