オーラソーマ豆知識:コーラル の巻

豆知識ヘッダー画像2

オーラソーマ豆知識
コーラル の巻

冒頭でご紹介した体験談のボトルB114の上の色は、ミッドトーンコーラル。

今回は、そのコーラルについて、少しご紹介しましょう。

オーラソーマを学んだ人は、コーラルといえば「報われない愛」、なんて真っ先に覚えたりします。

そうすると、その色を選びたくなくなってしまいますよね。

だって、自分がその人を愛しても、その愛する人は自分を選んでくれない。

自分の愛が報われないってことですから、そんなのイヤだって誰だって思います。

オリーブグリーンは苦々しい色、オレンジといえばショックというふうに学んでしまうようなもので、どうしてそうなのかということをしっかり考えておかないと、色について先入観を持ってしまって、「実はそのボトルに惹かれるんだけど、選ぶのはよそう」なんてことになってしまいます。

色にはなんの責任もないのに、いろんな先入観で色に対して色眼鏡で見てしまうことになります。

色には、良いも悪いもありません。それに勝手に意味をつけたりして、良いとか悪いとか言っているのは、人間の勝手なマインドです。

オーラソーマでは、色は人間の意識を鏡のようにあるがままに映し出してくれる、魂の鏡です。

では、コーラルはどのような意識を映し出してくれている鏡なのでしょうか?

コーラルとは海に生息する珊瑚のことであり、生きているサンゴは、自然の法則によって海の中で成長し繁茂することができます。

それは自分の個体性を放棄して、全体の平和というもう一つのものに参加するからです。

それで、「コーラル」は共同体、あるいは地球規模の博愛意識を代表しています。

まさに珊瑚礁のように、エゴを持たず膨らみ広がる能力が研ぎ澄まされると、個体性の「放棄」と「相互信頼」を喜んで受け入れることが可能になり、これが光に到達するということです。

また、珊瑚が海の汚染に対し真っ先に影響を受ける非常に繊細な生物であるように、コーラルは繊細な感受性を表します。


コーラルはレッドとオレンジの中間にある第3の色ですが、イクイリブリアムのコーラルはペールコーラルとも言うべきものなので、ピンクとペールオレンジの中間にある色といえます。

ですからピンクの意味とペールオレンジの意味を考えると、コーラルのいわゆる「報われない愛」というのがどういう意味なのかが、導き出されます。

では、このコーラルの「報われない愛」というのは、どういう意味なのでしょう?

ピンクというのは「無条件の愛」。チャレンジとして、愛に関する困難。愛を受け入れることが困難であったり、自分自身を愛することが困難であったりという意味になります。

オレンジは「感じること」「満足」を表しますが、チャレンジになると「ショック」となります。つまりショックとは感じることをやめてしまった状態なんですね。

感じることがあまりにも強烈で耐えられなくなると、感じなくしてしまう。それがショックの状態です。

またオレンジには共依存という言葉がありますが、依存というのは自分で感じることをしないで、他のものに感じることを依存させるということでもあります。それは投影とも言えます。

恋に落ちた状態は、そういう依存の状態になります。

その人がいるから愛が感じられる。その人がいるから自分の中が満たされる。その人なしでは生きていけない。

なぜならその人がいなければ愛が感じられず、自分が満たされず、空虚に感じてしまうからです。

つまり、自分の愛を他の人に投影してしまっているわけです。

愛に限らず、たとえば怒りでもそうです。

あの人は怒りっぽいから嫌いだって思う場合、実はその人の中に怒りがあって、自分の怒りを見る代わりに、他の人の中に怒りを見出して、投影している場合が往々にしてあります。

あの人は怠け者だから嫌いだとか、あの人は支配欲が強いからいやだとか、いろいろ嫌な人がいる人は、実はその人の中に嫌だと思っている点が自分にないかをよく見てみると、驚くと思います。

自分自身の中にそういうものを見るのは、難しいということでもあります。それらの嫌な側面が自分の中にあるなんて、誰も思いたくないですものね。

オレンジにはそういう意味があり、ペールオレンジはそういうオレンジの意味が強まります。

となると、コーラルでのチャレンジというのは、自分自身を愛することが困難であり、かつその愛を相手に投影する、ということの意味になります。

愛を自分の中に見出せないので、他の人に投影して、他の人からの愛を求めるわけです。

ですが、自分を愛することができない人というのは、実は愛してもらっていても、その人からの愛を受け入れることできないのです。

こんな自分が愛されるわけがないって思うからです。また他の人も、その人を愛することが困難になるのです。

類が類を呼ぶという法則がありますが、自分が出しているエネルギーと同じ
ものがひきつけあいます。

だから自分に愛がない人同士が相手に愛を求めて恋をするわけなのですが、自分にないものをお互い求めているのですから、その愛は決して報われないのですね。

結局は、破局に行き着かざるを得ません。

コーラルのキーワードは、「愛と知恵」。

自分の内側に「愛」を見出す「知恵」ということです。

つまり自分にない愛を人に得ようとしてもそれは決して得られないのだということの理解に至ったとき、その愛はまず自分の内側に見出さなければならないということの、知恵をもたらすのです。

愛を人に求めるのではなく、自分の中に愛を見出し、育て、その愛を人に分かち合うということ_その第一歩が、自分自身を愛するということなのですね。

コーラルに含まれている2/3のレッドは、大いなる保護を与えます。

更に1/3のイエローは、感性を伴った理性に知的鋭さを与えます。

ですからその意味ではコーラルは、不正直な人々の意識や状況から守ってもらう必要があると感じる人が、身の回りに置いておくと素晴らしい色です。

「アートビーング通信」より