これまで世の中で多くの「引き寄せの法則」が語られてきました。
しかしそれらの「引き寄せの法則」が効果を上げたのかと言えば、効果があって目的の状況を引き寄せることができた、いわゆる“成功者”と言われるような事例がなかったわけではなさそうです。
しかし一方では、それらの方々は例外的とも言えるほどに少数で、大多数の方々が目的の状況を引き寄せられなかったという事実もあるようです。
では、うまくいった方と、うまく行かなかった方の違いは、いったいなんだったのか?
それは結局、うまく行かなかった方たちはどこか他人事で、自分の本心からの願いになっていなかったということのようです。
つまり、単にマインドで「〇〇の状況になりたい」と願っても、その想念だけで目的の状況を引き寄せることなどできるはずもない、という当たり前のことです。
すると、今度は逆に、同じ「引き寄せの法則」を使って目的を達成できる人もいるのはなぜなのか?
という疑問も出てきます。
そこで判明してくるのは、結局その“引き寄せ”ようとしている人の本気度がまるで違うという事実です。
その人には、目的の状況を“引き寄せ”なければならない必然性・必要性も、具体的な目的地のイメージも、それを実現するためにどれだけのものを犠牲にできるかも、すべての状況が整っていたわけです。
そしてそのことに全身を賭けていた。
ゴールを引き寄せないという選択肢ははじめから存在しなかったわけです。
だからこそ“引き寄せ”ることができたんでしょうね。
そのいわば“本気度”のことを「ハートの願い」と言ってもいいかもしれません。
その実現はその人の意識の深いところからの願いだったわけです。
人の意識というのはどんなふうにイメージできるのでしょうか?
では江谷信壽さんの記事「『悟りのシンクロニシティ』~内なる引き寄せの法則~
オーラソーマコンサルテーションで選ぶ4本のボトルへのヒントと考察」から、そのあたりに触れた部分をご紹介しましょう。
この図「意識の多重構造マップ」を見るとわかるように、人間の構造は、肉体や人格、思考、感情などの表面的な層から、「強みや才能」などの層と、そしてさらに内面深くに「本質」の層があり、さらに内側に入ると「空」「中心」に至ります。
この意識の中心、「空」に至ることが、いわゆる「悟り」といわれるものです。
「悟り」というと、長期にわたる禅の修行を経て、後にようやく達する境地と考えられていますが、『悟りのシンクロニシティ』では、その気になれば誰もがこの「中心」「空」を体験できることが明らかにされ、その方法(ハート瞑想)も書かれています。
誰もが体験できるということに多くの人が気づかないのは、自分の内側を見るのではなく、外側を探し求めて修行をしているからです。
多くの人が、外側の層で引き寄せをしようとしています。
それは自分の欲望や思考、情熱や感情によってです。
その外側の思考での思いも実現させることができます。
しかし、それが内側の層である強みや才能、さらに本質の層、本当の望みと調和していなければ、人生という大きな流れで見た場合、結局は真から望んでいない事象を引き寄せてしまったり、人間関係に困難が生じたり、健康を損ねたり、成功しても犠牲をともなってしまう…といった望まざる不幸をも引き寄せてしまうという副作用が生じてしまいます。
それが外側の思考や感情の層で引き寄せる「引き寄せの法則」と、内側の強みや才能、本質とつながって引き寄せる「内なる引き寄せの法則」の違いです。
「内なる引き寄せ」の法則が優れているのは、内側と外側のバランスが取れているだけではなく、さらに存在全体と共鳴し、存在とのシンクロニシティが起りやすくなることです。
そうなると、努力せずに物事が実現していくといった、タオでいうところの「無為の為」というような状態が生じていきます。
ちょうどコマが回るとき、外側は高速回転していても、中心では静かに定まっている…静止しているように感じるようなものです。
それが、タイトルにも書かれている『悟りのシンクロニシティ』の意味でもあります。
「『悟りのシンクロニシティ』
~内なる引き寄せの法則~ オーラソーマコンサルテーションで選ぶ
4本のボトルへのヒントと考察」より
『リビング・エナジー』Vol.8(p94)
この『悟りのシンクロニシティ』の自己学習セットも入手できます。
https://unityinstitute.jp/livingyoudestiny/special/present2.html
pari 記