小川直子さんより≪オーラソーマは塗る瞑想≫

私が、はじめてオーラソーマを知ったのは2007年のことです。

和尚アートユニティさんのHPをたまたま見つけ、その美しい色合いのボトルたちに惹かれました。

そして、何本か購入して使ってみました。

そのときは、オーラソーマを「これを使ったら、いいことや自分の望み通りのことが起きる」というような、わゆるラッキーチャームみたいなものだと思っていました。

ところが、いまいち変化がわからなかったり、自分が思った通りの結果には物事が運ばなかったり、それどころか望まない方向で晴天の霹靂のようなことさえ起こったりしました。

それで「なんだ、いいことなんてないじゃん」と思い、そのまま使わなくなくなってしまいました。

ところが、その7年後に、ふたたびオーラソーマを使うことになりました。

ある雑誌でパワーストーンの浄化ツールとして、セラビスベイのクイントエッセンスが紹介されていたのを読んだのがきっかけだったと思います。


https://artbeing.com/aura-soma/quint/Q05.html

化粧ポーチにずっと入れっぱなしにしていたのを思いだし、身に付けていた天然石のブレスレットを磨いてみたら、びっくりするほどピカピカになり、石自体がリフレッシュしたように見えたので「やっぱり、オーラソーマには何か不思議なパワーがあるのかもしれない」と感じたのです。

その時、職場の人間関係でとても強いストレスを抱えていたのもあり、和尚アートユニティーさんではじめてのコンサルテーションを受けました。

そして、間をおかずにレベル1を受講しました。

レベル1の初日、江谷さんのご挨拶があり、そのなかで「オーラソーマは創始者のヴィッキー・ウォールさんの瞑想から生まれた」という言葉が、私のなかで深く響きました。

なぜなら、私も2005年に瞑想のコースを受けたことがあり、そのとき、瞑想の不思議な力というものを体験したからです。

そのコースは10日間、沈黙を守り、ひたすら瞑想法を修行するという合宿形式のものでした。

≪修行≫という言葉を使いましたが、そういう言葉がぴったりくるような、ほんとうに厳しい合宿でした。

覚悟はしていたのですが、朝4時から晩9時まで、休憩時間を除いて、すべての時間をただ黙って座っていることがこんなに辛いことだとは思いませんでした。

全然集中できないし、なにより身体中が痛くて痛くて、まるで拷問のようでした。

途中で何度もギブアップしようと思ったのですが、なんとか10日間を乗りきりました。

その後、日常生活に戻り、あるとき自転車を漕いでいて気がついたのですが、車道の車がやけにゆっくり走っているように感じました。

最初は、車自体のスピードが遅いせいだと思いましたが、そうではなく、自分の感覚が変わったのだということに気づいたのです。

また、自転車に乗っている自分が感じる向かい風のある力や、ハンドルを握る手の感覚など、意識する必要もないほどなじみの感覚がまったく違ったふうに新鮮に感じられました。

その体験に感激して、しばらくは瞑想を続けていたのですが、半年程でやらなくなってしまってしまいました。

ところが、江谷さんの言葉で瞑想というものをまた意識するようになり、レベル1の受講後に11年ぶりに、また10日間の瞑想コースを受けました。

コース後まもなく、仕事を失いました。

私のエゴは、その環境にとても執着し、しがみついていたのですが、強制的に手放しが起こったのだと思います。

仕事もなく、家もなく、今までの私のアイデンティティを根底から覆されましたが、働いていたときにはできなかったことをしようと思い、全財産を持って、瞑想センターに滞在させてもらい、時々友達の家に厄介になるという生活を一年くらいしていました。

瞑想センターでは、いろいろな人たちとの出会いがありました。

素晴らしい出会いや体験、気づきもありましたが、深い失望やジレンマを感じる出来事も起こりました。

私は、瞑想をやれば、すぐに怒りとか妬みのようなネガティブな感情がなくなって、「いい人」になって「幸せ」になれると思っていたのですが、どうやらそういうことではないのかもしれないと思うようになりました。

自分のなかの葛藤がセンターでは解決できなくなってしまい、私はそこを去りました。

その後、オーラソーマのレベル3と心理学を学び、時間をおいて客観的に瞑想センターでの体験を見れるようになってから、やっとその意味がわかるようになってきました。

瞑想センターで起きたことは、自分の人生の無意識の反応パターンというものを強烈に見せてくれていたのです。

瞑想センターに滞在していると、潜在意識下にあるものが表面化してくるので、たとえば怒りを抑圧していた場合は、怒りっぽくなります。

そして、同じように怒りを抑圧している人と共鳴しあってケンカが起こるということがよくありました。

瞑想をしているのに、なぜこんなに感情的になるのだろうと落ち込むことがよくあったのですが、それは起こるべくして起こったんだなと今ならわかります。

それと同じようなことが、イクイリブリアムボトルとのワークのなかで起こることにも気づきました。

ボトルとワークしたときに、抑圧してきた怒りや悲しみが出てくることはありませんか?

私はよくあります(笑)

ほかの方の体験談を読んでいても、怒りや悲しみ、辛かった記憶などが出てきたというお話を見かけます。

それは、潜在意識下に押し込めてきた感情が出てきて、解放されたがっている証拠だと思いますし、今までは、その感情を安心して出せなかったかもしれません。

でも、ボトルのサポートがある今なら、安全に感情を解放して大丈夫ですよと後押しをしてくれているのではないかと思います。

そういう意味では、ワーク中、自分の見たくない部分、感じたくない感情に目いっぱい向き合わされることもあるかもしれません。

でも、それが「最高善を活性化する」ということなのかもしれないと思います。

なぜなら、自分の内側を見ないかぎり、ほんとうの自分には出会えないからです。

心理学で習ったのですが、自分のあらゆる人格が統合されていると、人は満ち足りた状態でいることができるそうです。

なので、赤ちゃんや小さな子どもは完全に統合された状態だと言えます。

でも、そのことに無自覚ですが。

成長過程で「お前のこういうところがダメだ」などと自分のなかにある人格を否定されるような出来事を体験したり、悲しみや怒りを表現することを否定されると、それを抑圧してしまうのだそうです。

そして、それは潜在意識下に押しやられてしまいます。

そうすると、もともとはカンペキなはずの自分のピースが欠けることになるので、それを埋めようとして、お金や恋愛やステイタスなどを求めるようになるそうです。

お金や恋愛やステイタスなど外から獲得できたもので一時的に埋まったような感じがしても、それはニセモノのピースなので心からの満足はできなくなります。

さらに、どんどん外への欲求がエスカレートするようになり、決して満足できない地獄のラットレースに苦しむようになります。

否定してきた自分の人格や感情を受け入れるだけで、自分の全体性を取り戻せるのですが、潜在意識下に押し込められてしまっているので、それに気づくことができません。

なので、「頑張っているけど、なぜかうまくいかない」とか「成功しているけど、いつも不安」などという
もやもやした状態が続くわけです。

オーラソーマのボトルとワークすることによって、潜在意識下に隠れている抑圧された人格や感情を見ることができても、それを受け入れることは簡単ではないことが多いです。

その性格のせいで親や世間に受け入れられなかったという思いこみがあるので、エゴは、それを認めることに対してひどく抵抗するからです。

それを受け入れてしまったら、愛されなくなるかもしれないという深い恐怖があるからです。

だけど、ボトルは恐怖を超えて、嫌ってきた自分や、感じたくない感情を受け入れることを励ましてくれるので、人格の統合が進んでいくのだと感じています。

事実、私は嫌っていた自分の人格を認めていくことで、どんどん楽になっていきましたし、ネガティブな自分もいとおしいと思えるようになりました。

冒頭にも書いたとおり、ボトルとのワークでは、良くも悪くも自分の願ったように物事は起きてはくれないことの方が多かったです。

今思い返してみれば、その自分の願いというのは「お金や恋愛やステイタスなど」のニセモノのピースで自分を埋め合わせるということでした。

ニセモノのピースで埋め合せをする代わりに、ホンモノの自分に戻ることにシフトさせてくれたのだと思います。

瞑想をすれば、私はネガティブな感情が湧いてこなくなり、ポジティブな感情しか湧かなくなって、幸せになるのだと勘違いしていましたが、そうではなく、ネガティブもポジティブも同じコインの両面のようなものなので、ネガティブな感情を否定したり、ポジティブな感情に執着したりすることなくあらゆる感情をオープンに、ありのままに受け入れることが大事なのだと気がつきました。

そして、ネガティブやポジティブな感情を観ている、気づいている、それこそが瞑想のキーなのだということを学びました。

ここまで気づくのに、私の場合は、何年も時間がかかりました。

たぶん、これからも時間をかけて、ゆっくりと癒しのプロセスが進むのだろうなと思います。

ちなみに、ボトルをシェイクするというオーラソーマ特有のプロセスは、とても興味深いと感じています。

それは、潜在意識(下層の水)と顕在意識(上層のオイル)にゆさぶりをかけ、さらにミックスさせることを象徴しているような気がするのです。

そして、それを身体に塗ることによって、実際に私たちのなかで、同じようなことが起こるのだと考えています。

潜在意識下にあるものは、顕在意識上に浮かびあがらせて、気づくことによってしか癒すことができないからです。

それは、瞑想のプロセスととてもよく似ています。

なので、オーラソーマとワークして、辛いことを体験したり、激しい感情を感じることがあっても恐れることはありません。

それは確実に、あなたのなかで瞑想という癒しのプロセスが起こっているということだからです。

 

小川直子 プロフィール 

心理カウンセラー、占星術・数秘・タロット占い師

2016年、オーラソーマレベル3終了。
2017年 心屋マスターコース55期卒業、
心理カウンセリングを学ぶ。
同年インドのOSHOメディテーションリゾートにてOSHO禅タロットをプレミンに、帰国後、トートタロットと数秘を伊藤アジータに師事する。

ブログ https://ameblo.jp/lovedanceandsong

 

 

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