鮎沢玲子さんの季節で楽しむ日本の色≪【若菜色】わかないろ≫

新しい年2020年を迎え、早くも1週間が経ちました。

今年もひきつづき「季節で楽しむ日本の色」を書かせていただきます。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 

ところで昨日1月7日は「七草粥」の日でした。

召し上がりましたか?

1月7日を「人日(じんじつ)の節句」といい、昔からこの日の朝に七草粥を食べる習慣がありました。

一般的には「春の七草」を入れたお粥で、その七草とは「セリ(芹)・ナズナ(ぺんぺん草)・ゴギョウ(母子草)・ハコベラ(はこべ)・ホトケノザ(こおにたびらこ)・スズナ(蕪)・スズシロ(大根)」です。

七草には邪気を祓う霊力があるとされ、これを食べることで一年の無病息災を願ったのです。

7つ揃うと霊的な力が宿るものはいろいろあります。

七福神も七不思議も、現代ならドラゴンボールも。

霊的な意味を除いたとしても、お正月の食事で疲れた胃腸をいたわるのに、野草を入れたお粥をいただくのは理にかなっています。

日本の旧暦には「七十二候」というものがあります。

これは1年を72等分し、約五日ごとに季節を表した短い言葉がつけられているものです。

今の時期は「小寒」という二十四節気の初候です。

1年を24に分けた二十四節気を、さらに初候・次候・末候の3つに分けて72分割になります。

その七十二候の名前が、今まさに「芹乃栄」(せりさかう)なのです。

この時期は、春の七草の最初にある「セリ」が、すくすくと生えてくるころ。

芹(セリ)は冷たい水辺の一ヶ所に競りあうように生えてくる植物で、このことから「セリ」という言葉が生まれたとも言われています。

寒さのなかで、たくましく育つ強い生命力を感じさせ、七草の一番目に相応しい気がします。

食材としての旬は2月~4月ごろ。

七草粥を食べそびれたという方も、これから出まわるセリを、おひたしや胡麻和えで楽しんでみるのがいかもしれません。

今回の日本の色は、春の七草にちなんだ色「若菜色」を選んでみました。

芽生えたばかりの植物を表した、明るい黄緑色です。

前述の芹の茎から葉にかけて、まさにこんな色をしています。

若菜が使われた有名な歌があります。

『君がため 春の野に出でて 若菜摘む
 我が衣手に 雪は降りつつ』
 
百人一首のなかにある、光孝天皇の歌です。

まだ雪が降る寒さのなかにも春が描写された、これからの時期にふさわしい一首です。

 

鮎沢玲子(あゆさわ れいこ) プロフィール
有限会社「カラーズガーデン」代表。
英国オーラソーマ社公認ティーチャー。
栃木県宇都宮市生まれ 生家は染物屋を営む。
中学校美術教師を経て、インテリアコーディネータとして14年間
住宅メーカーに勤務。
2002年よりオーラソーマ・プラクティショナーとして独立開業。
2006年より公認ティーチャーとして活動中。
http://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/

————————————–
カバラ生命の樹講座(全4日間)
前半「22のパスとタロット編」
日程 2020年2月5日(水)~6日(木)全2日間
後半「10のスフィアとゴールデンスレッド編」
日程 2020年3月4日(水)~5日(木)全2日間
会場 カラーズガーデン (栃木県宇都宮市)

講座の詳細はこちら。
https://ameblo.jp/aurasoma-c-garden/entry-12555678429.html

 

色見本参考:https://www.colordic.org/colorsample/2411

 

Twitterボタン