主観と客観~オーラソーマの場合

こんにちは、東京・アマーリエのティーチャー
上野香緒里です。

私は現在サロン&スクール業と平行して、某大学で西洋哲学を研究中。

西洋哲学で取り上げる主要テーマのひとつに「主観」「客観」があります。

私たちが物事を「主観的に」認識するか「客観的に」認識するかで、同じ物事でも違うように認識します。

このふたつの認識方法の違いをまずはいったん整理してみましょう。


辞書(三省堂大辞林)を引いてみると・・・

主観:対象について認識・行為・評価などを行う意識の働き。
   また、そのはたらきをなす者。自分ひとりだけの考え。

客観:主観の認識・行為の対象となるもの。
   主観に現れるもの。世界。
   特定の認識作用や関心を超えた一般的ないし普遍的なもの。
   主観から独立して存在するもの。

・・・とあります。

主観は「主」が「観る」わけですから自分主体であり、自分の好みや性格や立場を反映させた物の見方ということです。

客観は「客(他者)」が「観る」ものですから、より一般的で第三者的な、誰が見ても同じであるような
ものの見方になります。

たとえば身長150cmのAさん、160cmのBさん、170cmのCさんがいて、

AさんはBさんに対して「背が高い」と感じ、
CさんはBさんに対して「背が低い」と感じた場合、

これは、どちらも主観的な見方といえます。

それに対して「Bさんは160cmある」は客観的な見方といえるでしょう。

主観には私情が入りやすく、客観には私情が入りにくい構図があります。

よく「他人の評価にふりまわされるな」と言ったりしますが、人からの評価はその人の主観によるものである場合が多いので、それをすべての人の総意だと捉えない方が良い、ということですね。

客観的であることは、より多くの人が理解し納得できるし、物理的にも時間的にも広い視点を与えてくれる場合が多いでしょう。

しかし、主観客観どちらが良いという話でもありません。

主観には主観の大切さや良さがあるわけです。

 

この主観客観の見方をオーラソーマに置き換えてみるとどうなるでしょう。

オーラソーマではそれぞれのボトルに、ギフトとしての側面とチャレンジとしての側面が常に両方含まれているとみます。

客観的に見ればボトル(色)自体はいつでも中立的であり、そこに良い悪いはありません。

でも、私たちがボトルを見て何かを感じるとき、ポジティブに感じたり、ネガティブに感じたりします。

主観的に見ると同じボトルでも、その時々で変化するものです。

具体的にはオーラソーマのボトルに対して・・・

「○番のボトルで、名前は○○で、上層下層の色は○○で、このボトルの主要テーマは○○です」

・・・は客観。

「綺麗ですね」
「このボトルを見ていると気持ちが落ち着きます」
「なんだか暗く見えます」

・・・のように感じるのは主観といえるでしょう。

そしてオーラソーマコンサルテーションでは、選んだボトルに対して選んだクライアントさん自身の主観的な感じ方や見方を何よりも尊重します。

なぜ、主観を大切にするのでしょうか?

・・・ひとつ、たとえ話をすると

「係長から課長に昇進した」これは客観です。

「昇進してとても嬉しい」「昇進したことが不安だ」これは主観。

この例から見てもわかるように、そのとき自分の幸福度やストレスにより強く直接的に関わってくるのは主観の方なのです。

主観の方がよりパーソナルであること、自分自身の内側から生まれる感情の質に関わること等がその理由でしょう。

多くの人にとって客観的に見て、より幸福だと思われる環境は

・健康である
・お金が十分にある
・パートナーがいる

などがあげられるでしょうが、これらも十分条件ではありません。

なぜなら幸不幸というのは、客観的なものだけで結論付けられるものではなく、必ず、そこに主観も交えて判断をするのが人間だからです。

むしろ最終的な幸不幸の結論は、主観の働きの方が大きいと言えるでしょう。

オーラソーマで、クライアントさん自身の主観的な感じ方や見方をなによりも大切にするのは、こういった理由からなのです。


もし、ほんとうに自分の主観的認識が、幸福かそうでないかの判断に大きく関わっているのであれば、自分のものの見方や受け取り方次第で、幸不幸を決めることができる。

オーラソーマの「無理強いしないシステム」は、その人がどのような主観的認識をしても、それを否定しない(肯定する)というやり方で、

その人の人格をなんら制限せずに、むしろその人が自分らしさを知り、自分を肯定し、持っている才能や可能性を開花することをサポートできるのですね。

SNSのように間接的でも直接的でも、世の中に飛び交っているさまざまな人の意見について、それが主観なのか客観なのかを区別して、有効なものとそうでないものを識別し、自分も上手に主観的見方と客観的見方を使えると良いですね。

ちなみに哲学の世界では、この「主観」「客観」の区別やそれぞれの働き、価値などについては結論が出ているわけではなく、議論が続けられている問題です。

そもそも人間に「主観的」とか「客観的」という別々の認識方法があるという観点自体が、16世紀くらいまではありませんでした。

私個人的には、オーラソーマは主観と客観を超える超越論的な見方をすると感じていますが、超越論的見方については、またいつか書かせていただけたら・・・。

 

上野香緒里 プロフィール

オーラソーマスクール&サロン「アマーリエ」代表
英国公認オーラソーマティーチャー/レベル3(上級)
リコネクションプラクティショナ-/レベル1・2・3
奇跡のコーススタディティーチャー
コズミックダイアリー(13の月の暦)講師
ユニオミスティオイルセラピスト、レイキヒーラー

HP:http://www.amarlie.com
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